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鞍馬寺から貴船神社まで

2024.1.15(mon)

中学生の頃に修学旅行のためにもらった京都の観光本に載っていた天狗のでっかい像と天狗のお守りにずっと憧れがあった。
鞍馬山には天狗がいる。義経が天狗と修行をした場所。
なんて神秘的なんだ。
と、漠然とした好奇心を抱いていた。
でも、憧れがありながらも鞍馬山に行くにはそこそこの時間と覚悟と体力がいるので、いつも「ライブのついで」に京都に行く私は、今まで鞍馬まで行けずにいた。

2023年は何かと京都に縁があり、自担である髙地優吾くんの舞台が6月に京都・南座であり、10月は大阪・松竹座だったので京都にまで足を伸ばしてみたりして、「もう市内の行きたいところは行き尽くしたな」と思ってたところ、奇跡的に当選した1/14のスキズのオフイベも京都だったので、これはもう、鞍馬まで行くしない!と覚悟を決めて、かねてより憧れだった場所に行くことにした。

鞍馬寺に行くなら貴船神社にも行きたいと思って調べたら鞍馬寺から貴船神社までは初心者ハイキングコースだということで、歩くことを決める。天気が雨予報だったので旅行前日にワークマンで撥水機能があるマウンテンパーカーを買って事前準備。靴は普通のナイキのスニーカー。

スキズオフイベの余韻でふわふわした気分ながらも6:30に起床し7:00にホテルを出た。
京都駅から地下鉄に乗ってバスに乗り換え。行き当たりばったりで調べて行ったのであんなに見たかった鞍馬駅にある天狗の像は見れず。馬鹿すぎる。

いざ鞍馬寺!
朝早いし平日だしでほとんど人がいない。

この時点で「うわ、もうキツそう」と早くも挫折気分

傘はささなくて大丈夫なくらいのパラパラ小雨。ざあざあ降ってなくて良かった。

由岐神社
大杉さん


社務所開いてなかったんだけど、帰宅して調べたら私が憧れていた天狗のキーホルダー付きおみくじは由岐神社のものらしい。鞍馬寺にあるんだと思ってたら無かったから、期間限定のやつだったのかな…とか思っていた。この計画性、下調べのなさ。いつも旅行は行き当たりばったり。

のぼりのぼりの
ついた!
雲の切れ間から光が
宇宙

たぶん30分くらいで登った。
途中息切れしたけどそこまできつくはなかった。山が応援してくれてる感じした(そう思って気合い入れてた節はある)

「宇宙」というキーワードも大好きだから、さらに鞍馬寺が気になったというのもある。
目に見えないおおきな力というものに惹かれる。

参拝して、また気合いを入れ直して奥の院へ

龍みたい!と思って撮った木の根
木の根道、神秘的
まじ滑る、山道コワイ

スニーカーでも行けないことはないけどまじ山道だし滑るし足ガクガクになりながら下る!
この大自然の山の中、たった一人で山道を歩くという、オカルトとか心霊とかスピリチュアルとかなんかそういうものじゃなくて物理的な恐怖心がちょっと襲いかかる。
汗も若干かいてきて、ハンカチを取り出そうと思ったらハンカチがない!
鞍馬寺の御手洗に行った時にはあったからどこかに落としてきたことに気がつく。
そして、「山であった怖い話」で読んだ「山で忘れ物をしても探してはいけない」的な話を思い出し、一人怖くなる。ハンカチのことは忘れて考えないようにした。ちなみに、ピアスも片耳いつの間にか無くしてた。

途中、綺麗なコートとワンピースを着たとんでもない美人のお姉さんが貴船側から登ってきてすれ違った。
そんな綺麗な服で……!?とびっくりしてたら、そのお姉さんが「この先の道ってどんな感じですか?」と話しかけてきた。
「さっきカモシカがいて、こわくて引き返そうか迷ってる」と言うので、「私が来た道には動物はいませんでしたよ」と教えてあげた。お姉さんは「シカいるんで気をつけてください」と言ってくれて、山道を登って行った。
え!?動物怖いんですけど!
鞍馬寺にあった看板に「くまがいます」って文字も気になってはいたんだけど、急にまた物理的な自然が怖くなる。
ビビりながら降りていったけれど、動物には出会わなかった。

たどり着いた義経堂。
二輪のバラが供えてあった。
オシャレで素敵だな、と思いながらお参り。バラを供えるって新鮮なんだけど、なんでバラなんだろう。理由があるのかな?

そして、行きたかった魔王殿。
写真を撮る余裕もなかった、というか、撮る、という行為がはばかられたというか。
お堂の中に入ってお参りして、少しベンチに座って休憩。なんだかいつまででも居られるような落ち着く空間。
雨が本格的に降ってきてもやだな、と思ってあんまり長いせずにお堂から出た途端に、さあああっとみぞれのような?大きな雨粒のような?白い粒も混じった小雨が降ってきた。
私は霊感とかは全然ないんだけど、何だか不思議な感じがした。参ってくれてありがとうって言われてるような?気をつけて帰れよって言われてるような?自分がそう思いたいだけかもしれないけど。

途中の看板で見かけた、このくらいの森ができるには二百年、三百年かかる、という言葉を思い出しながら下った。
もし、森林火災が起こったとして、森が無くなるのはきっと一瞬で、そこから同じ規模に再生するのは数百年先、と考えると、今私がいるこの山、自然がとても尊いものに思えた。自然大事。頭の中でスキズのFNFが流れる。オーストラリアの燃えてしまった自然も、元に戻るのに何百年とかかるんだろうな…。

しばらく歩くと、川の音が聞こえてきた。

道路だ!にんげんの文明だ!
ゴールが見えた
なんか感慨深かった

無事に下山!!
こっちから登るのはまじで鞍馬寺から降りるよりも覚悟がいるな。
今後挑戦することはあるのかないのか……。
でも鞍馬寺と魔王殿はまた晴れた日に行ってみたいという気持ちになった。

あったかい

貴船神社ではちょうどお焚き上げがあっていた。

水みくじして、奥宮も参って終了。

11:30くらいだったと思う。
全部でちょうど3時間くらい。

すごく神秘的な場所で行ってよかった!
やってみたいと思ってたことをやる、っていうのはすごくいいことだなと思った。楽しかった。

今年は「やってみたいこと」を勇気出してやってみる年にしたいな。











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