第一話「始まりの終わりと終わりの始まり」

　いつものコンビニに行って、気が付くとそこは異世界。

　なんてのはフィクションの世界の話。

「リアルにいる我々が異世界に行くことなんてない」と思っているこの文章の前の皆さんに伝えたいことがあります。

　それは

「オナ禁で異世界に行ける」

ということです。

　初めまして、オナニーマスターでもオナ禁マスターでも（自称）あるまっこうくじら００９（＠lov_engine000）と申します。オナニーとの出会いは中一の時、オナ禁との出会いは高三の時です。行ったり来たりを繰り返して現在に至っているのですが、前者の方では１日で３１回イったこともあります。それは僕が浪人時代の長いオナ禁生活（１５０日）を終えたあとのことでした。その時の記録が日記に残っているので引用します。

　「シャワーを浴びている時に気がついた、僕を失った。俺は、また元の人間に戻った。射精は気持ちいいが、代償がでかい。はあ、後悔してはいるも、人間だもの。明日からの俺を生きよう。」

　誰しも人間なので自制心を保ち続けるのが難しくなることもあります。そんな時は詩人のように「人間だもの」と言えばいいんです。

　さて、どうして異世界に行けるか気になっている方もいらっしゃることでしょうし、その説明をしたいと思います。

　そもそもオナ禁は、日々放出しているエネルギーをコントロールして別のところへ向けるという活動でもあるのですが、この「エネルギーを別のところに向ける」ことで、普段オナニーに使っている時間を別の時間に使える。普段オナニーに使っているエネルギーを別のエネルギーとして使えるのです。そうすることで勉強だったり、筋トレだったり、イベントに参加したり色々できるようになるわけです。するとどうでしょう。それは「オナ猿だったあなた」とは違う世界に生きている、つまり、過去の分岐から考えて「異世界にいる」と言ってもいいのではないでしょうか。

　もちろんオナ禁のメリットは自分の身体の変化もありますし、他人が僕を認識する変化もありました。例えば、予備校では寮に入っていたのですが、あれはオナ禁3ヶ月くらいの頃でした。いつも同じ時間に同じテーブルでご飯を食べる友達が違うテーブルで食べ始めたので、話しかけに行くと、「あれ君だったの？全然違う人に見えたよ、顔変わった？」と言われました。自分では変化に気が付きにくいのですが、他人から見ると違う人間に見えるほど、変化はあったのです。ほら、もう違う世界にいたと言ってもいいですよね。

　さて「そんなオナ禁をして異世界に行きたい」と思った方、「でもどうやってオナ禁をすればいいんだ」「長く続けられる自信がない」と疑問に不安に思うことがあると思います。その疑問、不安に答えるべく筆を執ります。

　オナ禁の始め方

　まず初めにどれくらいの期間やるのか決めてください。目標を設定します。僕が150日達成した時は、2ヶ月でした。今回はセクリセ（性交によるリセット）を目標としています。次に何か「儀式的なこと」をやってください。例えば、オナ禁の目標を紙に書く、コップ1杯の水を飲む、コンドームを買い「これは女の子とする時まで開封しない」と誓う、オナ禁仲間を作り、自己申告でオナニーしたら1000円払うと約束する、などなんでも構いません。今回はこの記事を書こうと思ったことが儀式的なことになります。最後に、自分がどのような状況下でオナニーをしてしまうのか思い出し、その行動を取らないようにするにはどうすればいいか対策を練ることです。僕の場合は、お気に入りの動画、サイトのURLを消したりしました。これで準備は完了です。ここから重要なことを話します。

「オナ禁の極意とは、エロ禁である」

これに尽きると思います。長年の習慣から動画を見たくなることがあるんです。「見るだけ、オナニーはしない」と決心してから見たとしても実際エレクトしてしまうとその決意は揺らぎます。ですので、エロ禁を徹底するようにしてください。あとはオナ禁のメリット、何日目に何が起こるのかまとめてくれているサイトを眺めたり、自分の変化を探してみたりしてモチベーションを保ち続けます。一日一日が糧になります。気づくと僕も現在七日間オナ禁してました。正直最初の３日間を乗り越えることが関門になると思います。次には７日目ですね。ここまで来ると、「もったいない」と思うようになり脱オナ禁衝動が少しは抑えられます。この一週間で気づいたことを挙げて行きます。

・1日目；特に惰性でオナニーしたくなる

・2日目；昨日は大丈夫だったけど、行けるか不安になる。

・3日目；今日が一つの山場だと思って乗り越える。

・4、5日目；あれ今回、俺めっちゃ調子よくねと思う。このあたりから睡眠に変化が訪れる。朝目覚ましが鳴る前に目が覚めたり、すっと眠りに落ちたりする。コンビニにタイプの店員さんがいてどうしよう、ブーメラン投げようかと迷う。

・6日目；朝起きた時にすごくムラムラする。睡眠不足もあるとさらにムラムラしてしまう。前髪の癖がいつもよりおとなしい。

・7日目；昨日よりムラムラするが、この日を乗り越えられたら一週間だと思って乗り切る。

　こんなところですね、実際オナニーの時間を読書や映画鑑賞など、自分を高める時間に使えているのでこれからどんどん異世界に入って行きます。

オナ禁の冒険の書

　これから異世界へと足を踏み入れる皆さん、どうやったらオナ禁ができるかわかったでしょうか。目標設定、儀式、行動チェック、そしてエロ禁。これらを徹底してやることで長期的なコントロールがしやすくなると思います。さて、前半で日記を引用しました。「僕を失った」と書いてありました。そうなんです、オナ禁を解除すると、今までの蓄積してきたエネルギー、時間、自信を失ってしまうのです。どれだけ後悔しても一瞬前には戻れないのです。「一瞬の快楽、一生の後悔」とも言えます。自分が時間をかけて育てた「自分」を失うのです。まさに「冒険の書」ですね。その冒険の書には「ふっかつのじゅもん」なんてありません。一度オナ禁に失敗すると、そのデータには戻れません。せめてその「冒険の書」を女の子のアソコに差し込むことでリセットしてみたいですね。それからまたオナ禁生活は始まるのです。