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ツヤハダゴマダラカミキリ

 ごきげんいかがでしょうか、お嬢様修行中のわたくしです。

 特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」と「ツヤハダゴマダラカミキリ」の駆除協力要請が全国の自治体から出ているとのこと。

 協力するにやぶさかではありませんけども、ナガミヒナゲシのときも然り、この手の要請って、肝心の役場の人間が知らないことが多いんですよね。それにこうして自分で調べないとまずわからないので、これでは情報が市民の間に広まりようがないと思いますわ。わたくしも今の今まで知りませんでしたし。(なぜこの情報を見つけたかというと、近所の子供がゴマダラカミキリを捕まえているのを見かけたからですわ)



 それはそうと、日本固有種のゴマダラカミキリと間違えそうでそっちの方が心配ですわね。

「クビアカツヤカミキリ」の方は「クビアカモモブトホソカミキリ」とカラーリングは似ているものの、赤い部分が短いか細長いかで違いがあり、何より大きさが違う(クビアカツヤカミキリは体長2.5cm〜4cm、クビアカモモブトホソカミキリは体長1cm前後)ので間違えることはあまりないでしょう。

 しかし、ゴマダラカミキリとツヤハダゴマダラカミキリは遠目どころかある程度近くで見ても見分けがつかないくらい似ています。大きさにも若干の違い(ゴマダラカミキリは体長2.5cm〜3.5cm、ツヤハダゴマダラカミキリは体長2.0cm〜3.5cm)しかありません。これは駆除難度Aクラスですわ。外来種を駆除していたつもりが、日本固有種を駆除していた……なんてことになったら取り返しがつきませんからね。首(実際には胸)の後ろにも一対の斑点があるのがゴマダラカミキリ、と覚えておけばよいでしょうか。


ゴマダラカミキリ
(画像はWikipediaより引用)
ツヤハダゴマダラカミキリ
(画像はWikipediaより引用)


 現時点でもっとも確実性が高い積極的防除法は「被害樹を特定し、除去、破壊することによる物理的な防除」……?こんなことをやられてはたまったものではありませんわ!完全に日本に定着した場合には、材木種はもちろん、果樹や桜などにも被害が及ぶことが予測されます。

 もちろん、ゴマダラカミキリも生木を食害する昆虫であることには変わりありません。これ以上の食害を減らすためには、外来種から駆除するのが妥当だというだけですわ。かわいそうですけど、いたしかたありませんわね。





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