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ニュースつぶやき:「国内で約1世紀ぶり、“新属”植物発見」

 “新種”であり”新属“の植物が日本で約1世紀ぶりに発見された話。

 鹿児島県の山中で光合成をしない珍しい植物の仲間が見つかり、新種というだけでなく、種の上の「属」のレベルでも全く新しいものであることが判明したとのこと。その名は「ムジナノショクダイ(狢の燭台)」。この”新属“の発見は1930年のオゼソウ属オゼソウの発見以来で、約1世紀ぶりの快挙となります。

 見た目は、ほとんどが地中に埋まり、円形の花からヒトデのような花びらが六方に伸びるという珍妙な形。たしかに、ある意味でキノコのような印象もございますわね。

このクリーチャーの頭部分に似ています


  同じく光合成をしないことで知られる植物「タヌキノショクダイ」の近縁だと思われましたけれども、花がカップ咲きのタヌキノショクダイに対し前述のように放射状に広がっていることや、花の中で6つの雄しべが垂れ下がって雌しべと接しているなど、異なる点が確認されました。そしてDNAの解析においても遺伝的に大きな差異が見られ、この植物は、分類では種の上位にあたる「属」と呼ばれるレベルで全く新しいものであることがわかったとのことです。


 さて、ここで「属」や「種」とはなんなのか、おさらいしてみましょうか。今日こんにちよく知られているリンネ式階層分類体系によれば、生物はなどの階層に分類できると言います。



 ヒトを例にとりますと、動物界ー脊索動物門ー哺乳綱ーサル目ーヒト科ーヒト属ーヒト種(現在ヒト種はサピエンス種のみ)となります。この、種のひとつ上のクラスであるヒト属の他にはゴリラ属とチンパンジー属がおり、つまり属が異なるということはそれほどの隔たりがあるということですの。

 にもかかわらずここまで似るということは、やはり生育環境が類似しているということが大きいのでしょうか。もしかしたらわたくしたちがいつものアレだと思っているものの中にも、アレによく似た何かが混じっているのかもしれませんね。もっと言えば、人間と同じ環境で育ったから人間のように見えている「何か」がいるかもしれないのです。

 でも、フフ……怪物のような人間よりは、人間のような怪物の方が、まだましかもしれませんわね。フフフ……




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