自分でもわからない気持ち
りょうくんは、私がいちばん長く会っている男の子。
ヤリモクで有名なアプリで知り合ったというのに付かず離れず、1年と半年。
頻繁に会っているわけではない。
私からLINEを送らないし、彼から来たLINEに返信する。
そして、時間が合えば会う関係。
セフレってまさにこういう関係をいうんだろうな。。りょうくんから気まぐれに届くLINE通知を見る度に、私はそんな風に思う。
会ってない間に彼女が出来ているかもしれないし、他の女の子と遊んでいたりするかもしれない。
でも特に嫉妬はしない。
だって私だって同じだから。
細く長く続く男の子たちは、私に他の女の子と会っているとか、彼女が出来たとは言わないし匂わせたりもしない。
だから続いているんだと思う。
りょうくんと先月会った帰り、彼はいつもみたいに〝またね”とLINEしてこなかった。
この儚い関係は、そんな事くらいでもう次はないのかなぁ、、という気持ちにさせられてしまう。
だから私はその度に心の中で彼等にさよならを言う。
この時だってそうだったのに、今日当たり前のようにまた会えると思っているりょうくんから連絡が来た。
私はなんだか素直になれなくて、連絡がなかった間に思っていた事を彼に伝えた。
りょうくんは
〝でも会いたいもん、、〃
〝やりたいんじゃなくて会いたいの“
そう言った。
だったらなんで今頃連絡してくるの?
やりたいも会いたいも一緒じゃん。
言いながらなんでこんなに腹立たしくて悲しいのか自分の気持ちがよくわからなかった。
「もう会いたくなければ無視すればいいじゃん。
ブロックすればいいじゃん。
返事するから連絡が来るんだよ。
20歳以上も歳が離れていてたかがセックスするだけの私の言うことなんて、まともに聞いてるわけないんだから。」
、、、そんなの頭では分かってるつもりなのにさ。
りょうくんと知り合ってから何回セックスしただろう。
すごく適当な子なのに、もしかしたら好かれてるんじゃないかと勘違いしてしまうように私を抱くんだ。
他の子と会っても時々りょうくんとのセックスを思い出してしまう。
情がわくっていうのはこういう事を言うのかな。
愛着のある人を自分から切る事が出来ない。
捨てようと思うと寂しくて悲しくて
つい泣いてしまう。
いつだって私は自分から捨てる事が出来ないから、
相手が私を捨ててくれる日まで終わりにする事が出来ないんだ。
きっと、もう会わないとか後悔するに決まっていて、だからこそ私は拗ねてりょうくんに甘えてる。
彼はそれをわかっているから
〝俺って本当バカだと思う。aoiさんのこと知らない間に傷付けてる事に気付かなかった。“
そんな事をさらりと言って
私のご機嫌をとるの。
いちばんバカなのはね、私の方なんだよ。
まぁいいか、、と思いながら
また君に抱かれる事を期待しているんだからさ。
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