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画像診断AIの必要性と学会について

こんにちは、EIRLビジネス本部の責任者の吉田です。
自社で研究開発・販売を行っている画像診断支援AI製品のビジネス責任者を担っております。
今回は、画像診断AIの必要性と、画像診断AIの認知を広げるための年間の学会を通じた活動をご紹介させていただきます。


画像診断AIの必要性

画像診断とは?AI画像診断支援技術とは?

そもそもの「画像診断について」・「AI画像診断支援技術について」の説明は、過去のnoteからぜひ参照してみてください。

画像診断は主に、レントゲン画像、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)、超音波などの医療画像を用いて生活者の健康状態や病態を評価し診断することを指します。
AI画像診断支援技術は、人工知能(AI)技術を使用して医療画像を自動的に分析し、異常陰影の検出や計測などを行うことで、人による判断のバラつきを抑制し画像診断を支援するシステムのことを指します。

画像診断におけるさまざまな課題

現在の日本では、画像診断における様々な課題が挙げられています。

画像診断における代表的な課題例
  1. 読影時の精神的な不安

  2. 見落としによる訴訟リスク

  3. 読影にかけるリソース不足

    あくまで一例ではありますが、上記3点が主な課題として挙げられ、特に読影にかけるリソース不足が深刻であると考えられています。
    (参考: CT検査による画像診断情報の活用に向けた提言 )
    日本は高度画像撮像装置であるMRI、CTの導入率がOECD加盟国(*1)中1位であるにもかかわらず、人口あたりの放射線科医の数において、日本はOECD加盟国中最下位となっております。
    医療機器の発達に伴い、高度な医療機器の浸透が急速に進む中、人的リソースが追いついていない状況です。また、人員の不足が他の課題の一要因として波及している状態です。

引用元:OECO HEALTH DATA 2017

*1:OECD加盟国とは「Organisation for Economic Co-operation and Development:経済協力開発機構」の略で、本部はフランスのパリに置かれています。

引用元:経済産業省ホームページ

なぜAI画像診断支援技術が必要か?

前項でお伝えした通り、人員不足による課題がある中で、AI画像診断支援技術は、医師の読影業務を支援し、疾患の見落とし防止、読影時の精神的なストレスの軽減や読影精度の向上も期待され、また患者側としては、病気の見逃し防止・早期発見が期待されます。

もちろんAI画像診断支援ソフトウェアとして、薬事申請・上市まで行う必要がありますが、エルピクセルの”医療AIを上市するまで”にご興味ある方は過去noteでご参考ください。

AI画像診断支援技術は、現在では様々な医療機関で導入が進み、大学病院・大中小病院・健診センター・クリニックと多岐にわたり利用されております。

特にこの医療業界において、新規医療機器の認知度を向上させるために、いくつかのマーケティング活動を行っておりますが、その中で代表的なものが「学会」への出展となります。

画像診断AIが出展する学会とは

そもそも学会とは?学会の年間スケジュール

そもそも「学会」とは?と聞かれて、イメージを既にお持ちの方と全く見識がない方に分かれるかと思われますが、ここで言う医療分野の学会とは、医師もしくは医療従事者・関係者が互いの研究や知識を共有する場所です。
専門分野ごとに様々な学会が年間開かれており、今年エルピクセルが出展/参加を予定している学会は下表一覧となります。

エルピクセルの画像診断AI 展示予定学会・展示会(2024年)

最大規模のITEMとは

上記の学会/展示会の中でも規模の大きい「ITEM」という展示会があります。
正式名称は「国際医用画像総合展」という展示会で(”The International Technical Exhibition of Medical Imaging”の略で「ITEM」)、日本ラジオロジー協会(JRC)の共催、日本画像医療システム工業会(JIRA)が運営しているものになり、日本医学放射線学会、日本放射線技術学会、日本医学物理学会といった放射線領域の学会と併催されるものになります。

名称の通り、医用画像をメインとした展示会となり、X線撮影装置(含デジタル撮影)、CT、MRI、核医学装置、治療装置、超音波診断装置、医療画像観察関係、画像データ処理装置(薬機法規制対象の装置&ソフトウェア)、IT関連機器(薬機法規制対象外の装置&ソフトウェア)が主な出展品となります。

エルピクセルも画像診断と関連性の高い内容で毎年出展しており、ブースも比較的大きめなスペースを確保しております。

ITEM2024にぜひお越しください

もちろん本年もエルピクセルでは、「ITEM2024」に出展いたします。今回のITEMのテーマが「変革の時代を先導する Leading an Era of Transformation」ということで、エルピクセルのミッションである「生命を探求し、新しい価値を創造する」をベースに下記のようなコンセプトを掲げております。

ITEM2024 エルピクセルの展示コンセプト

下のようなブースイメージで、実際の画像診断支援AIの製品紹介、パートナー企業との連携システムの紹介、エルピクセルの新技術の紹介をメインに展示いたします。
ITEM自体、多くの企業の最先端の技術が紹介されており、大変魅力的な展示会となっています。

エルピクセルのブースイメージ

ITEM2024またはエルピクセルの展示にご興味ある方は、ぜひお越しください。ブースでお待ちしております。

【展示会基本情報】
ITEM2024(2024国際医用画像総合展)
・会期:2024年4月12日(金)〜4月14日(日)
・会場:パシフィコ横浜 展示ホール A(一部)/B/C/D(予定)
・当社ブース番号:D4-11

文:吉田 晃之

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