グランパス 2019Jリーグ第1節

#グランパス , #Grampus#視聴感想文 , #トーレス

ついに待ちに待ったJリーグのシーズンが今年もやってきた。シーズンオフには選手の移籍に一喜一憂し、直前のプレシーズンマッチFC東京戦(45×4本)では9失点したとニュースが入るなど、不安と期待が入り混じった中、アウェイに乗り込み昨シーズン残留のライバルであった鳥栖との開幕戦と相成った。

新加入選手

GK
なし
→楢さんの引退により、今シーズンは3人体制。
DF
千葉和彦(←広島)
吉田豊(←鳥栖)
菅原 由勢(←ユース)
成瀬 竣平(←ユース)
藤井 陽也(←ユース)
→ベテランの千葉と両サイドができる実力者の吉田が加入。昨シーズン開幕戦でいろんな意味で驚きのスタメン入りを果たした菅原と、夏に加入後残留の立役者となった金井はベンチ外。この1年で選手層が厚くなったことを改めて実感。
MF
米本拓司(←東京)
ジョアン・シミッチ(←リオ・アヴェFC(ポルトガル))
伊藤 洋輝(←磐田)
杉森 考起(←町田(レンタルバック))
榎本 大輝(←東海学園大)
渡邉 柊斗(←東海学園大)
→個人的にどうしても欲しいと思っていたホールディングミットフィルダーに米本が加入。コレはデカイ。さらに実力者と噂のシミッチの加入により、ネット不在の穴を埋めることに成功。
FW
相馬 勇紀(←早稲田大)
マテウス(←大宮)
赤﨑 秀平(←川崎)
→大宮の名誉生え抜きであるマテウスと大学時代ブイブイ云わせていた赤崎が加入。昨シーズン残留の立役者で不敗神話を持つ相馬については改めて紹介する必要はないでしょう。

スタメン

CBは千葉ではなく中谷がポジションを守り、左SBには早速古巣対決となる吉田が入った。赤崎のスタメンは驚き。余程プレシーズンで調子が良かったのだろう。そして何と言っても大きいのが中盤センターの2人。小林裕紀とネットの2人ももちろん良かったけれど、ここに実力者を加えられたのはとてつもなく大きい。センターラインが盤石なチームは強いとはよく言ったもので。
なお、期待のマテウスは残念ながら怪我での欠場と試合後に本人からのコメントがあった。残念。

前半

試合開始からグランパスは前線からのプレッシングを開始し、主導権を握ろうとする中、最初のチャンスは鳥栖。5分に相手ロングスローがトーレスに入り、振り向きざまにシュート。ランゲラクのほぼ正面をついたが、トーレスは昔からこういうプレーが上手い。

その直後にシミッチの自陣からの縦パスがシャビに入り、赤崎へラストパス。惜しくもシュートは外れたものの、降りてきたジョーに相手CBが付いてきたためにできたスペースを使った狙いはとても良かった。
シミッチのパスの狙いはジョーだったようだが、それでもその先にいたシャビに繋がったのは良いポジションが取れているということ。早速シミッチが実力を見せつけ、期待が高まる。
シミッチ本人の解説はコチラ。
https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/?sid=601&cid=99

対して鳥栖は、試合開始からずっと2ライン間が空いていたのが気になる。シミッチはこの後も試合を通してずっとそのスペースを狙っていた。

8分、トーレスの落としから裏へ走った夢生へのパスはオフサイド。その直後の、夢生が宮原の裏に走り込んでセンタリングを上げたシーンも併せて、グランパスの高いラインの裏と、サイドバックの裏を突こうという狙いを感じる。試合を通して、夢生はサイドに流れてボールをもらうシーンが目立つ。

14分、シミッチから相手SBの裏へ走り込んだ吉田への浮き玉パス。後半のジョー2点目のシーンでも同じ形だが、シミッチはスペースがよく見えている。おそらくこの形は練習で取り組んでいるはず。

ここまでは鳥栖にもチャンスがあったものの、グランパスがFWが落ちてきて2ライン間をうまく使い押し込むシーンが目立った。

赤崎が相手SBにアフターチャージでイエロー。けっこう危ないシーンであった。昨シーズン1試合しか出場機会がなかった赤崎の気合いが空回りしていそうで心配。

22分、サイドに流れた夢生に対してシミッチがつく。ファールにはなったものの、守備意識の高さも見せる。

前半も半分が経過し、ボール支配率は鳥栖37% - 63%名古屋。シュート数は鳥栖3本に対してグランパスが1本。昨年同様、ボールを保持するもののシュートまでたどり着かないシーンが続く。

鳥栖の新加入ブルシッチはファールをした後も爽やかな笑顔。

24分、宮原がオーバーラップしてできたスペースに夢生が走り込んでペナルティエリアに侵入するも、残念そこは米本。

28分、相手CB-SB間にシミッチがスルーパスも吉田には通らず。鳥栖は5バックなのにそこ簡単に通させちゃっていいのか、敵ながら心配。

35分、ファールの判定に抗議したトーレスにイエロー。いずれのプレーもトーレスのファールではあるのだけど、主審と意思疎通ができていないせいかイライラしている様子が見て取れてちょっとかわいそう。

グランパスのビルドアップに関しては、センターハーフ2人が夢生の横のハーフスペースでボールを受けられるため2列目までは難なくボールを進められる。さらに鳥栖は5-4(時折MF1人がDFラインに吸収されて6-3)のラインがズルズル下がってしまい、ボールホルダーにプレッシャーがかからないので、FWに簡単にボールが付けられる。
グランパスが良いというより、鳥栖が極端に引いて守ってトーレスと夢生+原川or高秀先生の3人でロングカウンター作戦を取っているためであり、次節以降もうまくいくかは何とも言えないところ。(この部分は第2節の前に書きました。笑)

後半

ハーフタイムでの交代は両チームともなし。

48分、シミッチの無理めの縦パスをカットされ、さらに無理にプレスをかけたところをかわされてカウンターのピンチ。中谷が夢生のドリブルにうまくチャージし事なきを得たが、カウンターが整備されているチームであればかなり危ないシーン。カウンターが整備されているチームがどこかは知らない。

52分、トーレスがラボーナでセンタリングも通らず。この男ノリノリである。

55分、後半も3バックでのビルドアップを続ける鳥栖に対して、(なぜか)4トップで前からプレスにいくも、あっさりインサイドハーフに縦パスを通されて1stラインを突破される。なんだコレ。普段から「攻撃のための守備」と言っているわりには待てど暮らせどプレスのかけ方もボールを奪う位置も整備されないのはなんで?縛りプレイ?
このプレーから裏に一発で通されピンチを迎えるも、トーレスのシュートはポストに助けられる。10年前はこういうシュートをバンバン決めていたんだよ…と少し悲しくなった。

58分、前田がオシャレなダブルタッチでかわそうとするも、夢生に軸足を思い切りかけられてボールを失い鳥栖のカウンター。なせ審判がスルーしたのかはよく分からない。そこから右サイドに展開されてセンタリングをあげられるも、残念そこはランゲラク。高秀先生のヘディングを良い判断でセーブ。
このプレーの本人の解説はコチラ。
https://www.sanspo.com/soccer/news/20190223/jle19022320090050-n2.html

59分、OUT赤崎 IN杉森。そのままトップに入る。

63分、右サイドのパス回しから徐々に押し込んで、宮原→シミッチ→丸山と横パスが繋がる。ノープレッシャーの丸山は難なくジョーの足元へ縦パスを通し、相手DFを左手で制してワンタッチで前を向いてフィニッシュ。
このプレー宮原にボールが渡った時点から、センタリングに備えてポジション確保のためジョーが相手DFに仕掛けており、そのまま1対1を制した。やはりJリーグでは反則レベル。

64分、OUT前田 IN相馬。

77分、杉森が相手WBを引きつけたスペースに吉田が走り込んで、シミッチが浮き玉のパス。マイナス方向のセンタリングにジョーがヘッドでゴール。この形は練習でもやっていただろうし、これからも見られるはず。

79分、途中交代で入った相馬がシミッチへパスすると、左CBがつられてプレスにいって空けたスペースに相馬が走り込んでリターンを受ける。トラップから見事にキーパーの頭上に決めて3-0。外したら怒ってたかも、なんてブラジリアンジョークが出るくらいの素晴らしいアシストであったわけだけど、キッチリ相手が空けたスペースに入り込んだ相馬も素晴らしかった。(鳥栖の守備がどうなのということもあるけども。)

89分、自陣でハーフウェイライン付近でボールを奪ってカウンター。2対2の状態で杉森がドリブルで運ぶ中、ジョーが外側に斜めに走って相手DF二人を引きつける素晴らしい動き。せっかくジョーがスペースを作ったのになぜ杉森も同じ方向に向かっていったのかはよく分からない。けど、和泉が後ろから逆方向に斜めに走り込んでくれたので、ヒールでボールを渡し、和泉がそのまま持ち込み左足でゴール。4-0。

ジョーの2ゴールはもちろん素晴らしいけれど、途中交代の3人とも調子が良く、結果を出したことが素晴らしい。練習で良いプレーを見せていたのだろうけど、0-0のタイミングで杉森、1-0で相馬を投入した風間さんの采配もズバリ。和泉は長い距離頑張って走ったご褒美がもらえて良かった。

最後に

点差ほどの差があったとすれば、風間さん3年目のチームとカレーラス監督の初戦という違いはもちろんあるものの、中盤センターのクオリティの差がもっとも大きかったかなと思った試合だった。前半のトーレスのシュートが入っていれば鳥栖ももう少し余裕を持って守れただろうし。かと言って4トップのプレスを簡単に回避してくるチームとの対戦となると、シミッチ米本のコンビがガンガン走らされて後手に回ることになりそう。
セレッソ大阪戦はもう終わっちゃったけど笑、宮本監督のガンバ、ミハイロビッチ監督の札幌辺りは苦しい戦いになりそうな気がします。

しかし、時系列追って書くとダラダラ長くなるし、かと言ってトピック決めて書くにも図書いたりしないと訳分からないと思うので、書くの大変ですねコレ。
まあ感想文なので、気楽に、時間が取れて気が向いたらまた書きたいと思います。(書き方考えないと。)

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