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地域リーグに出会って、サッカーの観方が変わった話。

ちょうど1年くらい前、この出来事が僕のサッカーを観方を変えることになりました。

岸田和人選手とレノファ山口との契約が満了に。

毎年9番のオレンジ色のユニフォームを買い、それを着て維新みらいふスタジアムへ通っていた自分にとっては、一つの区切りが来たような感じがしました。

「レノファが好きなのか、岸田和人という選手が好きなのか。」

自分でも最初はよくわかりませんでしたが、当時行きついた結論としては「どっちも好きな気がする」ということなり、レノファの試合も見ながら岸田選手の移籍先であるFCバレイン下関という中国サッカーリーグに所属するチームの動向も気にするようになりました。

これが自分が地域リーグを見るようになったきっかけです。
※個サポの話をしだすと話が逸れそうなので、それはまたの機会にします。

そんなわけで、2チームを見るようになったわけですが、自分の住んでいる地域と下関とはかなり距離があり、なかなか現地に行くことができませんでした。

また、Jリーグと違って中継があるわけではないので、「キシ点取ってないかな~」という感じでクラブの公式SNSの速報を眺める日々が続きました。

そしてやっと初観戦ができたのが、9月3日のベルガロッソいわみ戦。シーズン開幕前に良心的な価格に驚きながら買った青色のユニフォームに袖を通して、「推し」を見るためにスタジアムに行ったのです。

ここで大変失礼なことを承知で申し上げますと、当初の私は地域リーグのことを少し舐めていました。
「やっぱりJリーグと比べると、そんなにレベルが高い訳じゃないんだろうな~。まあ推しが見れたらいいや。」と。
今考えると、サッカーもろくにやったことが無いのになんと生意気なことでしょうか。。当時の自分をぶん殴りたい気分です。その節は大変申し訳ございませんでした。

とまあそんな自分の愚かな考えも、選手たちのプレーを見るとすぐに正されることになりました。

「あれ?なんかみんなめっちゃ上手くね?」

そう思いながら、維新とは違ったピッチとの距離が近いスタンドで迫力あるプレーを観ていて、気が付くと夢中になっていました。

そして、名前の知らない選手でも、きれいなサイドチェンジやスルーパスが通ったり、ドリブル突破したり、シュートを打ったり。。それを観ているだけでめちゃくちゃ興奮してきたのを覚えています。

このときに悟りました。

人間は良いプレーを見ると、それが誰のプレーであっても興奮してしまう生き物だと。

その瞬間に、過去の自分がよくわからなかった「推しの選手が好きなのか、チームが好きなのか」の答えが見えた気がしました。

そもそもサッカーが好きで、興奮する生き物なのだから、好きなチームを追いかけていれば、その中からまた特別好きな推しも現れる。
一方で推しを追いかけても、今回のように各選手の良さに目が向いて、気付けば名前を知らない選手を含めてチームのことも好きになる。

サッカーの観方が変わったような気がします。

プロとは違った環境で戦う地域リーグの選手たちに対するリスペクトの気持ちも高まったので、それはまた次回以降に書くとして、今回の件で自分のサッカー観が変わったことを心から良かったと思っています。

ありがとう岸田和人選手。ありがとうバレイン下関。

比較をしたり、変にバイアスも掛けず、カテゴリ関係なくみることでサッカーというスポーツはもっともっと楽しめる素敵なものだと感じました。

来年はどんなプレーを見れるのか、もう楽しみです。

いつもサポートをしてくださる皆様、本当にありがとうございます。