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”ライト層"から見たエスナイデル就任

先日、エスナイデル新監督の就任が発表されました。

それを受けて、Twitter上ではジェフサポーターが盛り上がり?を見せ、おそらく今のレノファは、過去最高クラスに他サポからの注目を集めていると言っても過言ではありません。

何のデータもありませんが、千葉県内からのレノファに対する注目度は間違いなく過去最高なことでしょう。知らんけど。

一方で、レノファサポーターが手放しで喜んでいるかと言われれば、どうもそうではないようで、「守備崩壊してるのに攻撃全振りしてどうするんや!」的な声もちらほら聞きます。
これもおそらくジェフを率いていたときのイメージと、それがネタになっていたSNS上での印象があっての事でしょう。

このネタ的な印象についても、決して大げさではないという話もありますが。。
まあ、実際長い目で観て観んとどうなるかわからんわけです。

そんな状況の中で、私はつい1ヶ月前にこんな記事を書いていました。

まあ、要約すると「最近のレノファは点が取れないんで、らしさがなくてあんま面白くなくなっちゃった。そんで試合見る数も減ってしまったんです。なんかまた見始めるきっかけないかな~」って感じの話です。
割と多くの方に読んでいただいて、ありがたいことに共感も頂きました。

で、こんな記事を書いて読んでもらった手前、エスナイデル監督が就任したことに対して触れないのは良くないという謎の責任感にかられたため、いま記事を書いてるところです。

前置きが長くなってしまいました。
今回の記事、結論をいうと「エスナイデル監督の就任は賛成で、個人的にはめちゃくちゃスタジアムに見に行きたいですし、絶対試合を観る頻度は増えます。」という感じです。

"レノファらしいサッカー"への期待

エスナイデルレノファの試合を観たいと思った理由は、これに尽きます。
この"レノファらしい"という言葉が嫌いな人もいるかもしれませんが、前回の記事でも使ったのでこちらでも引き続き使います。

”らしさ”の定義は人それぞれですが、私の中での定義は「2点取られても3点取るサッカー」です。

その試合を観ることができる確率を考えた時に、今シーズンこれまでの試合の感じと、ジェフの時のエスナイデル監督の印象を比較すると圧倒的に後者の方が高いと感じました。

エスナイデル監督就任前のレノファ山口の平均得点は0.89、平均失点は1.83なので真逆を行ってます。観ていて複数得点が入る気がしませんでした。

一方、エスナイデル監督就任後は初戦こそ退場もあり0-4と大敗しましたが、2戦目は2-0で勝利。

喉から手が出る程欲しかった複数得点を取った上で勝利するという結果となりました。結果から見ても、まだ1試合のみですが欲しかったものをチームにもたらしました。

流れの中から複数得点

では、内容はというと、こちらもまた非常に印象の良いものでした。
SNS上でもそういった声が多かったです。

その理由を推測すると、2点ともセットプレーが絡まない流れの中からの得点だったのがその大きな要因だと思います。

今年のレノファは、もうセットプレーでしか点が入る匂いがしませんでした。
バイアスがかかっているからかもしれませんが、流れの中からのゴールなんてほとんど記憶にありません。

そんな中で仙台戦の2得点は流れの中から、そしてパターンが異なる2ゴールでした。

特に2点目の野寄のゴールは、ショートパスを繋いで崩すゴールを、ホームサポーター側のサイドで決めれたという点で、スタジアムの雰囲気を含めて、現地で見られた方の満足度はかなり高まったのではないでしょうか。

J2の"モブ"から脱却せよ

少し言葉が悪いですが、今年のレノファは「何の変哲もない地方のJ2クラブ」になりかけていた気がします。
大前提、J2にいられることは素晴らしくも大変なことであり、地域リーグから這い上がってきたクラブにとっては贅沢なことです。
地域リーグ時代を知らず、J3時代からしか見ていない私ですら、そう思います。

ただし、チームとしてJ1を目指している以上は「ただのJ2クラブ」いわゆる”モブ”になってはいけないと思っています。
少なくとも他チームのサポーターから見たときは別として、レノファサポーターからみてモブになってしまうと、それはただの魅力的でないクラブということになります。

今年は、J2で実績のある選手を何人も獲得できました。一方でクラブの象徴である選手がチームを去りました。
その中でふたを開けてみると1試合平均で1点も取れないような試合を連発。
仮に「レノファってどんなチーム?」と聞かれたときに、返答に困るようなシーズンでした。

そこにやってきたのがエスナイデル監督です。
話題性としては十分すぎますし、スタイルとしても「点取るけど、その分取られる」という感じなので、前回の記事で、割と多くの方に共感いただいたレノファらしさみたいなものは出せるのではないかなと思います。

点を取られてしまう副作用的な部分は、もうレノファの標準装備ですし、今年に関しては「点取れないけど大量失点」みたいな試合がいくつかあったので、もう何も怖くないです。

こういった観点から考えると、エスナイデル監督の就任はJ2のモブから脱却するための方法としては、最適解の一つなのではないでしょうか。

現状、入場者数が右肩下がりで、空席のスタンドが目立つレノファにとって、再度注目度を上げて資金を集めていくというビジネス的側面においても、一度スタジアムから離れた層を再び戻すための手段としてはアリだと考えます。

少なくとも私は、もう一度スタジアムに行きたいと思いました。
先日の仙台戦に関しては、久しぶりに「スタジアムでお金を払ってみたかった」と思えるようなゲームでした。

これからもそういったゲームを重ねることができれば、順位も上がるうえにレノファのアイデンティティを再構築できるはずです。
「レノファってどんなチーム?」と聞かれたときに即答したいですね。

そうすれば集客も上向くでしょう。

皆さんはこの監督就任をどう感じていらっしゃいますか?
またTwitterなどでコメント頂けると嬉しいです。

私としては、ネタではなく、本当に今後のエスナイデルレノファに期待しています。

いつもサポートをしてくださる皆様、本当にありがとうございます。