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【バイク教習日記15】衝撃!先生のバイクに衝突する

50歳153㎝の女子が無謀にも大型バイクの免許にチャレンジした記録です。


【12月23日 教習23時間目】 

教習項目11・12・15 
バランスのとり方(直線・曲線) 坂道発進

今日も今日とて各種目の反復練習
物覚えの悪い私は同じ項目を出来るまで繰り返すしかない

前回のAT車の運転でクラッチから解放されていたのでクラッチの操作がすごく負担に感じる

各種目は相変わらずちっとも上手にならない
まったく成長を感じられず
練習しても永遠に出来るようにならないんじゃないかという不安が頭をぐるぐるしながら練習を続ける

S字の出口は鬼門!

○のところで停止して右折で反対車線に出る

S字カーブは進行方向をしっかりみることで
途中でバランスを崩したり足をついて止まることはほぼなくなり、以前と比較してS字をきれいに描けるようになっている
S字内でのスピードが安定しないのは、前回のAT車での実習のおかげでクラッチ操作が下手だからだと察しがつく。

問題はS字の出口なのだ!
周りに教習車がいなければS字を抜けてそのまま右折して対向車線に出るのだけれどほとんどの場合が教習車がいるので一旦停止して安全確認し発進しつつ右折することになる

「S字の出口で停止し発進しつつ右折」が超難題!

まずS字カーブの出口で停止するのが苦手
S字の最後のカーブを曲がり車体を真っすぐにしつつ停止する

そもそも発進停止が安定しない私にはこの単純な動作が難しい
まるで右を見ながら同時に左をみろと言われている気分

停止時によろけてコケてしまう
コケなかったとしても停止位置を超過して車線にはみ出すもしくは思ったより手前に停止してしまう

発進しつつ右折しようとすると大廻りしすぎたりよろけてコケたりするのでスムーズに右折できない

見かねた先生から
「外周で発進停止の練習をしましょうか」とのお達し、先生にそう言われては従わざるを得ない

発進→加速→停止の繰り返し
教習当初の基礎をやり直す
直線での発進停止はなんとかなるので

「発進しつつ短い距離で曲がる」
「何か動作をした後に任意の場所で止まる」

単独動作はなんとかなるけど複数の動作を組み合わせると途端に出来なくなる、車だと当たりまえに出来ていることなのに…

公道に出たら複数動作の組み合わせだらけだ
瞬時に状況判断して適切な動作をする

それが出来なければ公道に出てはいけない!
恐ろしすぎる!確実に事故る
一生公道に出られる気がしない

私のバイク人生はこのまま広い自由な世界(公道)に出ることなく教習所という閉じられた世界で終わってしまうのだろうか…

クラッチを握る左手が痛くてプルプルする、教習の最後の方はあまり力が入らずクラッチ操作のミスも目立つ。なんとか最後まで動いてくれた左手をさすりつつ毎度のようにトロすぎる自分に凹んで教習を終える

【12月24日 教習24時間目】

教習項目11・12・15 
バランスのとり方(直線・曲線) 坂道発進

やる気が出ないと体も動かない

一生出来るようになる気がしない
自分のトロさに凹みまくり
昨日からの落ち込みを引きずったまま教習を開始する

もしサンタさんがいるのなら枕元に袋いっぱいの「やる気」を置いて行って欲しい

心の状態は身体の動きに現れる
何をやってもうまくいかない

スラロームでも曲がり切れずに諦めてしまう
波状路も立てずにコースアウトする

果敢にチャレンジする気持ちが沸いてこない
「ダルい、めんどくさい」が口癖の思春期の真っ只中の少年も「ドン引き」するレベルの「死んだ目」をしてバイクに乗っていた。

そんな状態でバイクに乗っている私は「さぞやる気のない生徒」に見えたことだろう…

私が先生なら
「本当にバイクの免許とりたいのか!」と怒ったかもしれない

先生のバイクに衝突!

集中力を欠いた状態で苦手のS字の出口に差し掛った

その時事件は起きた!!

先導する先生が安全確認のためS字の出口で停止停まったことに焦った私は停止の操作が遅れ…

先生のバイクの後輪に衝突
先生がよろけてコケる

ぶつかった瞬間はびっくりしすぎて
まったく状況が理解できない
私が転んだ時に近寄ってきてくれるはずの先生が、逆に転んでいる

コケたバイクを立て直し
「大丈夫ですか?」と近寄ってくる先生をぼんやりながめる

先生の声に我に返り状況を把握して真っ青!

「すみません!先生大丈夫ですか?」

バイクはタンクに派手なかすり傷が…
私はバイクから転がり落ちたことで左足を打ったみたいだけれど、テンパりすぎて痛みを感じない

先生に手伝ってもらい引き起こしバイクの状態を確認してから教習再開

教習を再開したものの…

頭真っ白でハチャメチャ状態になる

残りの時間がもうダメダメ

頭が真っ白!
幼稚園児に渡したぐちゃぐちゃの落書き帳状態で自分が何をやっているのかよくわからなくなる

単純な動作がギクシャク
停止のたびにバランスを崩す
何回もコケては引き起こしをする

教習が終了し駐輪場に入って初めて左のウインカーが「ぷら~ん状態」だったのに気づく

バイクにしてみれば
「折れてプラプラ状態なんだよ…普通気づくよね?」と私のあんまりなバイクへの注意力のなさに猛抗議したかったに違いない

後で考えると「気づかないのはありえない」と自分でも思うのだけど、その時は焦りすぎてまったく気づいてなかったのだ

先生にウインカーの状態を報告し再度謝罪と怪我がないかを確認

大丈夫とのことでほっと安心する
よかった~。免許を取るより先に人身事故を起こし怪我をさせるなんてありえない!

「今日は特に調子が悪かったですねそんな日もありますよね」

と慰めてくれたけど

「人身事故を起こしてしまった!」
とショックすぎて頭の中がぐるぐるする
頭を働かせるためのネジをどこかに落としてしまったのかもしれない

なんとか家に帰りついたけど
どうやって帰ったかあまり覚えてない
ぐるぐるが収まってきたら今度は情けなくて自分を責める気持ちがふつふつと沸いてきた

私はホントにつくづくバイクに乗るのは向いてない、むしろ世の中の迷惑になるから「乗ってはいけない人」なのでは?

「強みのみが成果を生む、弱みはたかだか頭痛の種になるぐらい」なんて偉い人の言葉で読んだことあるけど、ほんと苦手なことにチャレンジなんてしても青あざを大量生産するばかりで時間の無駄なのかもしれない…

と凹みまくってなかなか眠れない夜を過ごした

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