【心理学コラム】障がいということ

障がいとは「個人の精神、身体における一定の機能が、比較的恒久的に低下している状態」を指すとされています(厚生労働省)。

そもそも”障がい”はこれまで「障害」と表記されていましたが,4~5年ほど前に,『害』の文字は『害悪』『公害』などのマイナスイメージが強く,関係者から『遺憾、残念に感じられ、表記を改めるべきだ』という声が多かったため,人権尊重の観点から表記を改められました。(ここでは”がい”の字についての議論は割愛します。今後取り扱うかもしれません。)

このように”障がい”の概念は,私たちの意識とその時々の社会情勢とともに変化しているのです。

では次に,みなさんは”障がい”にどのようなイメージをもたれていますでしょうか?

僕が学生時代,その「イメージ」について友人と話した時のことですが,「変わっている」「怖い」「何を考えているかわからない」「話が通じない」「暗い」などと連想をしたことを覚えています。

これまで”障がい”というものが阻害され,身近なものに感じない,もしくはいいイメージを持たないということが普通だったかもしれません。

でも,私はそこに(特に精神的障がいに対して)恩師の言葉と自分の経験を踏まえて,実際の診断基準なども紹介しながら,自分なりの意見を述べたいと思います。

精神的な障がいは,さまざまな知能検査(WISC-ⅢやICD-10,DSM-Ⅳと呼ばれるもの)の診断基準該当により診断
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