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<MBTI>16タイプ性格を一言で言い切るなら

 16タイプ性格分類ではそれぞれのタイプに名前が付けられることがある。広報活動家とか、外交官といったネーミングだ。これらの名称は非常にわかりにくい。

 名称がわかりにくい理由は2つある。一つは外国語の翻訳だからだ。言葉のニュアンスを性格に翻訳することはほとんど不可能だし、日本と外国では大きく社会常識も異なる。
 もう一つの理由は当たり障りのないネーミングを意識しているからだ。たとえば「社会不適合」といったネーミングは角が立つので万人向けのサイトでは使用しにくい。

 とはいえ、各タイプを一言で言い切るならどのようなネーミングが適切なのかは気になるところだ。16タイプに詳しくない人間に説明するときにも役に立つ。今回はそれぞれのタイプに自己流で名前を付けてみた。多少辛口だが、ご容赦願いたい。

ESFP・・・陽キャ、パリピ、人気者

 ESFPを表すならこれ以外の言葉はないだろう。彼らはいつも陽気で社交的だ。小学校では常にみんなの輪の中心に立っていた。そこまでリーダーシップを発揮していないESFPも、必ず一軍にいた。コミュニケーションが得意で憎めない奴らだ。

 ただし、陽キャがESFPとは限らない。集団の中で優位に立ちたいと願う人間は多いので、色々な属性の人間が陽キャを目指すからだ。極端な例だと東大のような異常なところではINTJが「陽キャ」になっていたりする。
 何はともあれESFPが陽キャというのは誰に対しても伝わりやすいと思う。有名人だとつるの剛士や上地雄輔だろう。

ESTP・・・チンピラ、ヤクザ、輩

 ESTPもESFPと並ぶ典型的な陽キャグループの中心だ。しかし、ESTPはESFPほど人間関係や友情を重んじているわけではない。ESTPは威圧的な見た目が多く、よりガラが悪い。そのためESFPとの差異を際立たせるにはチンピラという表現が適当だろう。有名人だとルフィ(特殊詐欺)のような半グレがわかりやすい。ガーシーも考えたが、根っからの悪というより道を間違えたESFPという印象を受けたので違うだろう。
 起業家という表現も使われるが、こちらはENTPと被るので不適当だ。トランプ大統領のような人間である。

ESTJ・・・体育会系、軍人

 ESTJは陽キャグループにいることが多いが、ESFPと違って部活動に熱心なタイプが多い印象だ。ESFPが学校をサボっている間にESTJはサッカー部でキャプテンを勤めている。彼らは大学時代も体育会系に所属し、就職活動では最強だ。上下関係に従ってチームプレイで勝利を勝ち取るといった活動が性に合うのだ。したがって会社員適性の高さも合わせて体育会系という表現が適当ではないか。有名人では松岡修造がわかりやすい。

ESFJ・・・世話焼き、マネージャー

 男性の場合、ESFJはやはり運動部に所属していることが多い。ただ、ESTJと比べるとそこまで勝利至上主義ではなく、集団の和を重んじるのが特徴だ。要するに結構優しい。後輩の面倒を見るのが好きだったりする。
 この手のタイプは世話焼きと表現するのが適当ではないか。人に感謝されるのが好きで、積極的に人に絡みに行く。ただし抽象的な問いを考えるのは性に合わないのでINFPの人が人生相談に行くのは辞めたほうが良いかもしれない。有名人で例えるならキャプテン時代の秋元真夏だろう。

ENTP・・・議論好き、起業家、YouTuber

 ENTPの特徴は非常にわかりやすい。ENTPはとにかく議論が大好きだ。権威を疑い、新たなアイデアを作り出し、それに人を巻き込むのが好きだからだ。目立ちたがり屋なのでYouTuberにも非常に多い類型だ。
 有名人にもこのタイプはたくさんいる。ホリエモン・ひろゆき・イーロン・マスクなどだ。

ENTJ・・・司令官、支配者、独裁者

 ENTJは非常に野心が強く、人の上に立って出世したがる。単に目立つのではなく、組織的に影響力を行使するのも好きだ。優れた頭脳を使って権威を振りかざすタイプである。会社経営者などにはぴったりだろう。ENTJはまさに支配者という表現が適当なのではないか。

ENFJ・・・意識高い系

 意識高い系という言葉はENFJにぴったりである。環境保護やら世界平和やらのテーマで人々を啓発して説教をするのが好きだ。しばしばキャラクターとしてはナウシカが例に出される。理想があり、それが多くの人を巻き込む感じになるのが特徴である。ENFPほどおちゃらけた感じがしないのも特徴だろう。理想に向かって誠実に進むのである。

ENFP・・・ドリーマー、ロマンチスト

 ENFPの表現は難しい。絶妙にハマる単語がない。社交的ではあるが、一般的な陽キャとは明らかに違う。独特の脳内お花畑感があり、どことなくダサい。ESFPと違って強そうな感じがしないのだ。
 理想を人に巻き込むのが好きなので、意識高い系要素もある。ただ、ENFPは自由奔放なのでそこまで人格者のような雰囲気はない。これは困った。
 ワクワクする理想を人に話すのは好きだが、その内容はコロコロ代わり、長期目標としてストイックに頑張る感じではないので、ドリーマーという表現を使った。

INTP・・・オタク、マニア、ギーク

 INTPに対する表現はオタク意外に考えられない。INTPは気になった項目を掘り下げるのが好きだ。とても博識で、得意分野にかけては有能だ。
 最もオタクが全てINTPというわけではない。アニメや漫画といった項目のオタクはそこまでNに偏っていないので、ISTPも多い。アイドルオタクに関してはむしろSの方が多い。

INFP・・・芸術家、ポエマー

 INFPは良く社会不適合とか引きこもりとか言われるが、微妙に本質から外れているように思える。彼らはそうして人生について悩むのが好きなのだ。INFPがやりそうで、ENFPやINTPがやりそうにない物事を考えると、芸術家が適切だろう。INTPは人の感情に訴えるのは苦手だし、ENFPは人と遊ぶ方が好きなので、INFPほど感性は研ぎ澄まされないからだ。

INTJ・・・戦略家、軍師、マキャベリスト

 INTJは全タイプで最も賢く、クールな雰囲気がある。腹に一物を隠し持っていそうな強キャラ感が特徴だ。しばしば夜神月に例えられる。
 INTJはENTJと違ってそこまで目立ちたがらない。人の上に立って命令するよりも1人で淡々と作戦を進めたり思索にふけったりするタイプである。計画性と作戦好きとしての性格を考えると戦略家という表現が一番わかり易い気がする。

INFJ・・・聖人

 INFJはN型の中ではかなり寡黙だ。謎めいていて、自分の語りもあまりしない。真面目で誠実なのでISFJのように見えるときもあるが、その内面では特有の理想主義が燃えている。必ずしも明確な理想像を打ち出している訳では無いが、何かを考えているような雰囲気を持っている。
 INFJに対する表現は聖人がぴったりだろう。思いやりがあり、控えめで、思慮深いからだ。ENFJのように積極的に人前で目立つことはしない。むしろ周りからは何を考えているのかさっぱりわからない。自己犠牲的なところもある。
 キリストやマザーテレサはINFJと言われているらしい。まさにぴったりだろう。

ISTJ・・・真面目、事務員、ガリ勉

 IS系列のレッテル貼りは難しい。IS型は目立つわけでも変なことを考えているわけでもないからだ。概して特徴が薄い。したがって考察は難航する。
 ISTJは比較的キャラが立っているだろう。ISTJは真面目キャラだ。J型は何かしらの点で真面目なのだが、N型はそれが表面に現れにくいし、E型は他のキャラを見出すことができる。ISTJは本当に真面目意外に特筆すべき特徴がないので「真面目」とした。「堅物」という表現も考えたが、こちらは社会人の場合、ESTJと被るので不採用だ。

ISTP・・・ゲーマー

 ISTPの表現は非常に難しい。男性に限ってはISFPと並んで一番多いタイプかもしれない。特に目立った特徴はない。一軍にいることもあれば三軍にいることもある。アニメにハマる者もいるが、INTPほど強烈ではないし、オタクという称号は既に使った。スポーツを極めている者はISTPが多いが、アスリートというとストイックに練習するISTJもイメージされてしまうので、少し違う。集団スポーツよりも登山やバイクといった個人でできる活動を好む傾向はある。

 一匹狼という名称も考えたが、こちらも誤解を招く。クラスで孤立しやすいのはINFPやINTPも多いからだ。小学校で浮いていた話を発信したがるのは圧倒的にNなので、これまた伝わらない名称である。

 苦し紛れにゲーマーという名称を使った。ゲームはSもNもはまり込むことが多いからだ。ゲーセンに出入りする中学生はISTPが多いだろう。ISTPの総体を表しているとは到底思えないのだが、苦し紛れの策である。

ISFJ・・・テンプレ日本人、農民

 ISFJの表現は極めて難しい。彼らもまた特徴が薄いからだ。ISTJ同様に真面目で目立たない印象だが、ISTJのように人を寄せ付けないクソ真面目な感じはしない。調和を重んじ、控えめな人種である。
 ISFJを表す表現はほとんど存在しない。真面目はISTJと被るし、優等生はISTJ意外にもENTJやESTJと被ってしまう。だから使えない。学校での立ち位置は内申点が良いタイプの女子なのだが、これまた一言で表現するのは難しい。
 苦し紛れにひねり出した表現が「テンプレ日本人」である。なぜかは分からないが、日本人論に描いてある日本人像はISFJであることが多いからだ。真面目で勤勉、思いやり重視、控えめといった特徴が極めて共通する。あまり一般的な表現とは思えないが、比較的伝わりやすいのではないか。

ISFP・・・モブ

IS型は数が多く、特徴が薄い。ES型は見るからに目立つし、IN型は自己発信が多かったり、ユニークな特技を持っていたりする。EN型はその両方だ。しかし、IS型はどちらの要素もない。要するに「特徴のない普通の人」ということだ。
 ISFJやISTPの呼称を頑張ってひねり出した理由は、「モブ」という称号を最後のISFPのために取っておきたかったからである。ISFPは全タイプ中最も数が多く、最も特徴が薄い。
 ISFPはしばしば冒険者という呼称が当てはめられる。しかし、実際に冒険好きなのはISTPだろう。物質的な興味がISFPよりも強いからだ。芸術家ともいわれるが、この分野は圧倒的にINFPの方が強いだろう。ISFPは控えめで常識だ。MBTI考察で話題に上る回数も少ない。まさにモブキャラなのである。

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