今回はENFPとESFPの違いである。両者は共に陽気で社交的なタイプだ。学校やプライベートで人気者だった人物に多い。どちらも人を楽しませることを何よりも重視するし、それなりにコミュニケーションが得意だ。

　ただし、両者の雰囲気はかなり異なっており、見分けがつかないことはまずない。ESFPとENFPは生きている世界も見ているものも異なっているのだ。

ESFPは一軍、ENFPは二軍

　ESFPは常にどの集団でも一軍にいる。例外は非常に少ない。彼らは交友関係とくれば最強の人たちだ。ESFPは流行に敏感で、センスが良い。スポーツもそれなりに好きだ。何よりも彼らは圧倒的なコミュ強だ。ESFPは空気を読むのが得意だし、それが苦にならない。ESFPに共通する「いいヤツ感」によって彼らは一軍で中心に立つことが多い。トップでなくても、ノリを形成しているのはESFPなのである。嫌味の無い陽キャというやつだ。

　これに対してENFPは二軍にいることが多い。一軍にいることもあるが、やはり多数派は二軍だ。二軍は一軍と違ってN的な要素があり、ENFPは二軍の場合は輪の中心に参加することもできる。

ESFPはモテる、ENFPは並み

　ESFPは全タイプでダントツでモテる。スクールカーストが高く、コミュ強で、しかも優しいからだ。恋愛に関する本能的な才能があるのだ。ESFPはブサイクでもモテるし、カップルも楽しそうだ。

　これに対してENFPのモテ度は並みだろう。平均より少し上くらいかもしれない。ENFPは社交的でユーモラスなのだが、ESFPと違って遥かに癖が強い。人によっては「ダサい」とか「ザコい」という印象を受けるだろう。ただし、致命的にモテないENFPは見たことがない。

ESFPは最強のコミュ強、ENFPは場所による

　スクールカーストの話と被るが、ESFPは最強のコミュ強であり、ほぼ全ての集団に馴染むことができる。集団内でESFPが邪険に扱われている要素を見ることはほとんどない。NTばっかりの環境ですらESFPはそれなりに立場を作ることができる。この能力は特筆すべきだ。

　ENFPの場合、気質という点ではESFPと変わらないのだが、集団に受け入れられるかは場合による。人によってはENFPの打ち出す雰囲気やテーマを嫌うこともある。例えばロマンあふれる理想論がESTPやINTJによって嫌悪されると言ったケースだ。女子だと独特のフワフワした雰囲気が自意識過剰と思われる時もある。

マイルドヤンキー的なESFP、交友関係が広がるENFP

　ESFPの人間関係はマイルドヤンキー的だ。いつまでも地元の友達と遊んでいることが多い。少なくとも、あまり大人になってから交友関係が広がっているイメージはない。

　これに比べてENFPはカオスだ。どの場合でも交友関係は広がり続ける。謎の交友関係が多い気もする。良くも悪しくも環境に囚われないENFPらしい。

意外に堅実なESFP、自由奔放なENFP

　これは両者の最大の違いかもしれない。ESFPは意外に現実的で、地に足がついた人生を送る。ちゃんと安定して稼げる仕事に着き、適齢期に結婚し、それからは家庭中心に生きる。

　これに対してENFPは自由奔放だ。就職したのに突然海外留学したり、異業種に転職したりする。noteにもこの手のENFPは結構多いように見える。ENTPも似たところがあるが、あそこまで成功願望は強くなく、ロマンチスト的だ。不安定でアップダウンのある人生だろう。

 両者の違いは社会的な関係の捉え方にも及ぶ。ESFPは結構上下関係に関しては厳格だが、ENFPはそのような枠には囚われない。ESFPの友達は同年齢の地元に固まりがちだが、ENFPは属性を飛び越えて色々な人間と仲良く慣れたりする。

まとめ

　今回はESFPとENFPの違いについて考えてみた。両者ともに陽気で社交的な人間だが、その雰囲気は大きく異なる。ESFPが陽キャ的なのに対し、ENFPはやや不思議ちゃん的である。ESFPが変に思われることはまずないが、ENFPはしばしばイカれた人間と思われる時がある。

　ESFPがコミュ強であることは間違いないが、ENFPも場合によってはかなりのコミュ強である。ENFPは小学校のクラスのようなところでは強みを発揮しにくいが、社会ではそこそこのコミュ強となりうる。

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