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<MBTI比較㉒>ISTPとISFPの違い

 今回はISTPとISFPの違いである。両者は非常に人数が多く、比較的特徴の薄い性格タイプだ。きっと読者の皆さんの周りにも沢山存在していると思う。両者の振る舞いはそこまで変わらない。元々影響力が強いタイプではないし、破天荒な行動を取ることもあまりないからだ。

ISTPは一匹狼、ISFPはお人好し

 これは両者の大きな違いだろう。ISTPは結構図太いところがあり、集団や人間関係と言ったものへの興味が薄い。S型なのでそれなりに協調性はあるが、一人で行動した方が楽しい。ISTPは自分の好きな時だけ人と絡むというスタイルの事が多い。

 ISFPは比較的人と絡みたがるタイプだ。自己主張をしたり自分の存在を認めさせようという素振りはないが、それでも集団には付いて行きたがる。ISFPは集団の一員として受け入れられているが、そこまで特徴が強くはない、地味なタイプとして認識されるだろう。

ISTPは趣味人、ISFPはほどほど

 ISTPは趣味を極めている人が多い。この点ではINTPに似ている。ただし、ISTPはアウトドア系の趣味を持っていることが多いようだ。旅行や登山はもちろん、サーフィンや自転車などマニアックなスポーツ系が多い。ゲームや将棋といったものも好む事がある。ISTPはINTPほど浮世離れをしていないが、凝り性であることは同じであり、好きな分野に関する腕前はかなりのものであることが多い。

 ISFPはISTPと違って底まで凝り性ではない。好きなことを自分のペースでやるタイプではあるが、ISTPのような極め方はせず、あくまで日常の楽しみの範囲だ。好きなフィギュアを家のあちこちにコレクションしている程度だろう。

ISTPは金が好き、ISFPはそれほど

 これまた両者で価値観が分かれるところだ。ISTPはESTPと同様に金に執着する傾向がある。仕事に関しても年収重視で、加えて副業で投資をやっている人もいる。ISTPの楽しみは金と結びついていることが多く、高性能のディスプレイや趣味の外車といったものに金を投入したがる。ISTPにとっては金が儲かることはアドレナリンであり、金儲けそれ自体を楽しんでいる素振りがある。乱高下するチャートを見て面白さを感じられる人間が多いだろう。

 ISFPは金に対する興味はそこそこだ。日常生活に使うものという認識は強いが、それ以上ではない。一般常識として年収は求めるものの、ISTPのように金が儲かることそれ自体を面白がる傾向は弱い。

ISTPは男性が多く、ISFPは半々

 ISTPは男性に多いタイプと言われる。実際にISTPキャラで例えられる人間は男性的なイメージばかりだ。ネット上のデータもISTPは男性が多いらしい。

 ISFPは男女比は半々か、やや女性が多いくらいだろう。ISFPは男女ともに非常に人数が多いタイプであり、どこに言っても見つけることができるだろう。

 もっとも両者に限らずT型とF型の男女比は偏っている。私の感覚値ではT型の割合は男性の場合は50%、女性の場合は20%だ。女性のT型は珍しく、見つけるのに苦労する。特にENTJやINTJのような希少種になると生態がほとんど分かっていない。

ISTPはメンタルが強い、ISFPはそれほど

 ISTPは結構メンタルが強い。周囲の顔色を伺うタイプではないし、自分の軸がしっかりしていることが多いからだ。それに世界観が現実的なので、思考が独り歩きすることもない。

 ISFPのメンタルはそこまでだ。やはり人と関わることに疲れてしまうことが多いだろう。職場の同僚や家族といった人々に嫌われていないかつい確認してしまう。E型と違って社会に関わることによってダメージを食らうタイプでもある。

まとめ

 今回はISTPとISFPの違いに付いて論じた。両者ともに控えめなタイプだが、その世界観は血に足がついており、社会適応能力はそこそこ高い。違いとしてはISTPがT型特有のさっぱりした要素を持つの対し、ISFPが調和を重んじるタイプだという点が挙げられる。また、ISTPは物質的な趣味を追い求めるのに対し、ISFPは月並みである。釣りにせよ、将棋にせよ、自転車にせよ、異常なレベルで極めているのはISTPの方が多いだろう。

 なお、ISTPは16タイプの界隈やアニメ等においてかなりキャラ立ちして描かれる事が多い。ただし、実際のISTPは目立たない性格タイプだ。INTPの方が遥かにキャラが濃いだろう。ISTPはINTPを爽やかに、常識的にした感じであり、変人と呼ばれることは稀だ。

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