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論理的な話し方のポイント ~就職活動のツボ~

就職活動中の学生とのカウンセリングで、「面接は不安だ」「面接は苦手だ」という声がよく聞かれます。その背後には、質問に上手に答えることや話すスキルに関する不安が潜んでいるようです。
「志望動機」「自己アピール」「学生時代の経験」といった予測可能な質問には、話す内容は準備できますが、それでもどう話すかについては不安が残ると言います。
特に、その場で、即座に考えて答える必要があるような想定外の質問に対しては、応える内容だけでなく、どのように表現するかも考えなければならず、うまくこたえられるだろうかという不安が強いようです。

1.私が実践しているのは

確かに、事前に準備できない質問にどのように対応するかは難しい課題です。

私もセミナーやカウンセリングで受講者や相談者からの質問に対処する際、どう答えるかで頭を悩ませることがあります。

そんな時の私のアプローチは以下の通りです。

その場での質問なので、回答内容はその場で考えるしかありませんが、話す際の分かりやすい表現方法については、事前にいくつかの型や組み立てのパターンを用意しています。

その中から一例をご紹介します。

「〇〇〇というご質問ですね。」(質問の内容が受講者全体に理解されるようにポイントを繰り返しながら、実はその間に回答内容を考えています。)

「この質問に対しては、考えられるポイントが二つあります。」(必ずしも二つでなく、一つや三つでも問題ありません。最初に回答数を伝え、聴く準備ができるようにします。)

「一つ目は、AAAです。」(キーワードを明確に伝え、質問者に強い印象を与えます。)

「なぜAAAかと言うと、■■■だからです。」(AAAの理由や根拠を説明し、質問者を説得します。)

「この■■■に関して、具体的な事例があります。【事例またはデータを伝える】。」(具体例やデータを示すと、質問者の納得度合いが上がります。事例・データがなければ省いてもかまいません。)

「よって、ご質問〇〇〇の回答はAAAだと私は考えます。」(回答が一つならここで終わりです。)

「二つ目はBBBです」(複数の回答がある場合、「回答のポイント」、「理由・根拠」、「具体的な事例・データ」を繰り返し、最後に
「ご質問〇〇〇の答えは、AAA、BBBとなります。」とまとめます。)


論理的であるとは、主張のポイントが明確であること、主張の根拠がしっかりと伝わること、その根拠には具体的な事例があることだとわたくしは考えます。
これらの要素を考えると、上記で示したパターンをあなたの話し方の一つの型として身につければ、急な質問にも冷静に対応できるようになると思います。

以上です。 では、また!


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