JFLがついに再開！　とその前に、一旦振り返り。ということで、FC今治ホーム戦前レビューを行っているメンバーに、今回は"FC今治月曜日の番人"こと鴨川さんをゲストに迎え４名で、JFL中断前までのFC今治についてレビュー＆座談会を開催しました。

レビュワー個人個人が、以下７つの項目を解答。それを元にした座談会（居酒屋トーク・笑）の模様を今回はお伝えしたいと思います。

レビュー

レビュー項目
１：選手採点（10点満点・出場機会あった選手のみ）
２：前半戦のMVP
３：後半戦の期待する選手
４：ベストゴール
５：ベストマッチ
６：FC今治チームとしての今までの総評
７：残り試合で期待すること
※レビューでは選手敬称略で記載

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レビュワー　鴨川謙太

１：選手採点（10点満点・出場機会あった選手のみ）
1 修行 7.0
2 金子 5.5
3 駒野 6.0
4 園田 6.0
5 太田 5.5
6 中野圭 6.0
7 山田 5.5
8 上村 5.0
9 玉城 5.0
10 有間 5.5
11 中野雅 6.0
13 内村 5.0
14 桑島 5.5
18 村井 4.5
19 福田 5.0
20 岡山 5.5
22 上原 5.5
25 楠美 5.5
27 橋本 6.0
28 原田 5.5
29 飯泉 5.5

２：前半戦のMVP
修行智仁

３：後半戦の期待する選手
太田康介

４：ベストゴール
15節　vs奈良クラブ　84分　飯泉

５：ベストマッチ
２節　Honda FC戦 2-1　勝利

６：FC今治チームとしての今までの総評
王者・Honda FCに対し勝ち点差-３、得失点差-３の２位は及第点。Jリーグ入へ向けて負けないことが重要なのは十分理解できる。が、Home夢スタでの熱狂を考えると、ゴール数はもちろん決定機数、シュート数、チャンス数、（スタジアムを）沸かせるプレーの数など攻撃面に関してはハッキリ言って物足りない。

７：残り試合で期待すること
とはいえ、後半戦も我慢のサッカーが続くだろう。
引き分けもやむ無しの試合や、１点のリードをしぶとく守り切る試合が多くなるはず。そこでチーム全体をオーガナイズし、確実に試合を"終わらせる"ことができる選手が必要。その役割を、チームキャプテン太田選手に期待したい。

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レビュワー　ラッキィ

１：選手採点（10点満点・出場機会あった選手のみ）
1 修行 9.5
2 金子 5.0
3 駒野 9.0
4 園田 9.0
5 太田 6.0
6 中野圭 7.0
7 山田 8.0
8 上村 6.0
9 玉城 7.5
10 有間 6.5
11 中野雅 6.5
13 内村 6.5
14 桑島 6.5
18 村井 5.0
19 福田 5.0
20 岡山 7.0
22 上原 7.5
25 楠美 7.5
27 橋本 6.5
28 原田 7.5
29 飯泉 6.5
39 向井 5.0

２：前半戦のMVP
修行智仁

３：後半戦の期待する選手
長島滉大

４：ベストゴール
14節　流経大ドラゴンズ戦　82分　飯泉

５：ベストマッチ
15節　vs奈良クラブ戦　2-0　勝利

６：FC今治チームとしての今までの総評
開幕までは、小野監督の就任、大型補強でどういうサッカーをするのか？　と注目したが、蓋を開けると非常に手堅い守備的なチームとなり、成果は出している。リーグ戦を戦う上で重要なポイントは、負けないこと。この方針が徹底されているとも言えよう。

16試合消化し、目標とする勝ち点（試合数×２で32　現在33）をクリアした上で首位と勝ち点差３、２位の成績に文句はなく、JFL３シーズン目で一番安心して見られるシーズンとなっている。

結果だけに注目すると上記の様になるが、これから今治にサッカーを根付かせることを考えるとホーム戦での勝利数の少なさ、ゴールの少なさ、試合を見て興奮できるだけの内容を披露出来ていないのは残念なポイントである。

７：残り試合で期待すること
勝利への貪欲さ、からの優勝。その中で、新戦力の台頭も望みたい。
特にシーズン後半、疲労が貯まる時期には現在控えに甘んじている選手の活躍が必要となり、チーム内での序列を崩し、チームの活性化を求めたい。
あとは特にホーム戦でのパフォーマンス。夢スタに来た人が熱狂し、また夢スタに来ようと思えるプレイを、出場する選手はひとつでも多く魅せてもらいたい。

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レビュワー　あっきー

１：選手採点（10点満点・出場機会あった選手のみ）
1 修行 9.0
2 金子 4.0
3 駒野 8.0
4 園田 8.5
5 太田 4.5
6 中野圭 6.5
7 山田 7.5
8 上村 5.5
9 玉城 6.0
10 有間 3.5
11 中野雅 5.0
13 内村 7.0
14 桑島 6.5
18 村井 5.5
19 福田 5.0
20 岡山 4.0
22 上原 6.0
25 楠美 8.0
27 橋本 6.5
28 原田 8.5
29 飯泉 7.0
39 向井 5.5

小野監督 7.5

番外（天皇杯）
平松 4.0
岡田 6.0

２：前半戦のMVP
楠美 圭史

３：後半戦の期待する選手
玉城 峻吾

４：ベストゴール
4節vs MIOびわこ滋賀戦 　22分　 上村

５：ベストマッチ
8節 松江シティFC戦 0-0 　引き分け

６：FC今治チームとしての今までの総評
昨年と比較して、堅い守りをベースに勝ち点を積み重ねている。
チームとして良い点は、アウェイでの勝負強さが段違い。とにかく負けない。逆に悪い点は、ホームでの勝ちきれない点、主に駒野のいるサイド偏重の攻め、それに対する相手の守備、カウンターへの対応。
それらから課題点は、センターハーフ（ボランチ）の守備力・人選で、特に橋本・楠美不在時にどうしていくのかが気になる。他、有間が不振を脱するにはどうするのか？　チームとしてのプランBは結局確率されているのか？　とうポイントだ。

７：残り試合で期待すること
昇格（４位以上）はマストのうえ、残りホーム戦で全勝、Honda FCをダブル（アウェイでも勝利）し、なんだかんだ早く昇格を決めて欲しい（ホームソニー仙台、アウェイ武蔵野での必勝）。
それに加え、若手の成長（現状スタメン起用のメンバーを追い落とせるか）も期待したい。

レビュワーあっきーより採点についてコメント

評価基準は5.0-6.0あたりを及第点にしています。4.5より下の場合は個人的に「あなたはもっとできるだろう！」「君のポテンシャルはそんあもんじゃねぇだろう！「当初の想定より物足りない」という意図を持って採点しています。

例えば有間の場合だと7.5〜6.5…をつけられるぐらいはやってくれる！　と考えていたフシがあるので、及第点（6.0）あたりから2.5点マイナスの3.5点の採点をしていて、それには「もっとできるだろう！」「トップフォームに戻って欲しい」という欲求も含まれていることをご理解ください。

あと松江戦がベストゲームというのは完全に天の邪鬼な自分の性格が出ています。マルヤス戦から少し続いた低調さがこの試合を最後に脱せたように思った、課題がかなり出てきた試合でもあったように思うので松江線を反面教師的な意味も込めてベストゲームとした次第です。

レビュワー　Rei

１：選手採点（10点満点・出場機会あった選手のみ）
1 修行 8.0
2 金子 5.0
3 駒野 7.0
4 園田 7.5
5 太田 6.0
6 中野圭 6.5
7 山田 6.5
8 上村 6.0
9 玉城 5.5
10 有間 7.0
11 中野雅 5.5
13 内村 6.5
14 桑島 6.5
18 村井 5.5
19 福田 5.0
20 岡山 6.0
22 上原 6.5
25 楠美 7.0
27 橋本 6.0
28 原田 7.0
29 飯泉 7.0
39 向井 5.0

２：前半戦のMVP
修行智仁

３：後半戦の期待する選手
長島滉大

４：ベストゴール
14節　流経大ドラゴンズ戦　82分　飯泉

５：ベストマッチ
114節　流経大ドラゴンズ戦　2-3 勝利

６：FC今治チームとしての今までの総評
アウェー３連戦だった１２，１３，１４節を３連勝したのがポイント。７節のマルヤス戦敗退後に太田を先発から外し、現実的にカウンター対策を確立して、より堅い試合運びとした。その堅牢さは、やはり修行、園田、中野圭が頼りになっている。

昨シーズンより明らかにチームにまとまりがあり、雰囲気が良い。ベテランがよくまとめている印象だ。８月中断時に開催されたキャンプでは、追い込んでトレーニングができたようなので、最後まで走り切る戦術と個人スキル、チーム全体の体力という総合力で、ぜひ優勝してほしい。

７：残り試合で期待すること
優勝あるのみ。
小野監督を中心としたスタッフを信頼している。
選手の努力に敬意を表したい。

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サポーター座談会

おつかれさまでーす！　乾杯〜

――各人のレビューを見ながら…

Rei　鴨ちゃんは堅いなー中野圭くんは帰ってきてよかったよね。レビュー書く前にyoutubeで全部見たけど、岬のやつ※はいっていたやん（笑）

鴨川　ケーブルテレビでホーム戦のダイジェスト見て、疑惑のやつ（笑）
（※４節　MIOびわこ滋賀戦後半ATにペナルティーエリア内で受けたファールが判定によりエリア外とされたジャッジ）

あっきー　入ってましたね。

ラッキィ　レフェリーはいろいろありましたが（苦笑）、MVPに挙げた人についてからいきましょうか。

Rei　やっぱり修行さんですね。あっきー楠美ね。

あっきー　修行さんに行く人がいると思ったので（笑）。良くも悪くも楠美ですよね。全試合出てますし。

楠美くんは橋本さんの高いテンション、インテリジェンス（速いプレイスピード）に一番対応できている点、ボールを失わない点を評価しています。去年より一段高いレベルでプレイしてきている様に思います。

ただ、ヒーローインタビューでもガンガンしゃべってくれてもいいんですよと（笑）。

Rei　結構ミドルシュートも打っていて惜しいミドルもあって、あれが入っていたらね。修行さんはホントすべての動作、プレイが細かいよね、素晴らしいよ。

ラッキィ　ベストゲームについてはどうでしょう？

鴨川　（Honda FC戦は）今まで勝ったことのないチームに勝ったということで選びました。ベストゴールは、奈良クラブ戦の涼矢。ホームの涼矢チャントが発動して一番盛り上がったやつ。
　
Rei　ベストゲームにも選んだ、流経大戦、涼矢のゴールは流れの中ではなかったけど、あの嵐の中で決めて勝ったは劇的で、印象的。

ラッキィ　後半期待する選手は、鴨川さんが太田選手、あっきーが玉ちゃん、Reiさんと自分が長島ですね。

鴨川　みんな長島で来ると思ったので、あえて太田で。きっちり試合を締めてもらいたいですね。

Rei　太田といえば、マルヤス戦で最後カウンター阻止ができずに、次からスタメン落ちしたでしょ。それからは、圭くん復活でリードしていたら、最後10分で太田で弾き返すというかたちで、スタメン落ちしても仕事しているよね。

静岡キャンプの様子SNSとかで見ていたら太田、真っ黒になって頑張っているよね。チームの雰囲気がすごくよくなっているよ。

ラッキィ　鴨川さん練習見ていてチームの雰囲気どうですか？

鴨川　すごくいいですね、去年は大学の体育会系みたいでプロのチーム感はなかったのとは全然違います。

Rei　キャンプでの有間、SNSでの表情いいよね。充実感はあるし、後半爆発するんじゃない？　本質的に優勝するには有間の爆発ないとね。

ラッキィ　今まで見て、小野さんのサッカーはどうですかね？

鴨川　結果は出しているので文句言いようないですけど、もう少し攻撃面でボリューム感欲しいですよね。一辺倒な形からもうすこし相手に合わせたバリエーションがあってもいいかと思います。

あっきー　福山とのトレマ（トレーニングマッチ・TM）どうでした？

鴨川・ラッキィが観戦していたのでその様子を語る（TMの情報は原則非公開のため割愛いたします）。

――話題は今シーズンのJFLの話に…

Rei　流経大どうした？　下手すると落ちるよね。最下位争いの相手、松江もテコ入れしたでしょ。

鴨川　ヴィアティンから補強していますね。この上は（勝ち点差）空いている？

あっきー　鈴鹿と６差ですね。

鴨川　まだ全然わからないですね。

Rei　今年はテゲバ（テゲバジャーロ宮崎）もいいよね。

あっきー　練習環境よくなったそうですね。

鴨川　マルヤスGW頃首位だったのに、ズルズル落ちていって。

全員　あーそうだよね。

Rei　ハマればJFLも面白いよね。

ラッキィ　今治が３年JFLにいたかいがあった！

Rei　奈良も面白いよね経営陣変わって、結果は出ていないけど。

ラッキィ　アンリミもミラ監督で話題だし。

Rei　三重といえば、東海リーグISE-SHIMAがいいでしょ？

あっきー　観客もISE-SHIMAが1000人超えていますね。朝熊山（ホームの伊勢フットボールヴィレッジ所在地）にあれだけ集まるのすごいですよ。

Rei　ヴィアティンしかり、アンリミしかり、三重っていい意味で変だよね（笑）

――FC今治のサポーターとして

鴨川　旧FC今治のときは、四国リーグの社会人で応援しに行ってもいいのかな？　と思っていて。一応OBなんで昔の知り合いに見つかってめんどくさくなってもいややし（一同笑）。

岡田さんが来たシーズンも応援行かなかったんですよ。いきなり岡田さん来て応援というのも…。

あっきー　ミーハーみたいにみられるしね。

鴨川　そのへんサッカーやっていた人なら変なプライドあると思うんですよね。

Rei　間違いなくあるよね。

鴨川　僕もそうだったんだけど、岡田さんが来た最初のシーズン、アイゴッソ高知に逆転されてここで勝利以外だと上がれない。という状態になっていて、その時（クラブスタッフの）青木さんとか中心に応援に来てくださいと言っていたのを見て、その必死さを見て、そろそろしゃーないな（笑）と応援行くようになったんですよ。

あっきー　今治がまだしまなみだった頃、自分は学生でよそに出てて、天皇杯で浦和に勝ったってトピックもあったので、このチームを意識はしていました。そして、しまなみ最後期に全社（全国社会人サッカー選手権大会）を辞退した時なんかはその理由に引く部分もあったけども、それ以上に例えられない悔しさがあったし、今考えたら十分意識していたのかなと。

鴨川　あれで自分も引いたところありましたね。チームの体力ないじゃないと…。

ラッキィ　いろんなきっかけはありますけど、FC今治があることで、こうやってみんなが集まるとか、自分も応援しはじめて、あこがれていたんですよ。地元の人がクラブのことサッカーのことダラダラ勝手に話し合うの。これがいいじゃないですか。

Rei　FC今治がなかったら、こうやって集まることはないよね。世代超えてね。鴨さんは私の長男と同じ年で、あっきーは次男と同じだけど、息子と話しているという感じじゃなくて、１サポーター同士として話し合っているよね。本当にありがたいよね、一緒にFC今治を応援しているっていう。こういう輪をどんどん広げていきたいよね。

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レビュー座談会を終えて

FC今治というムーブメントを、一過性で終わらせないためにサポーターである我々は何ができるのか？　普段ホーム戦にスタジアムに足を運び、周りの人にその楽しさを伝える。という地道な活動も必要だが、今治の外に向けたり、サッカー好きにその雰囲気を伝えたり、真摯に試合を見て、選手ひとりひとりを見る。その審美眼もまだまだ拙いかもしれないが、選手、スタッフ、サポーター、対戦相手全てにリスペクトを持って、こうやって公開して責任をもって発信をしている連中がいる。

そういうことも伝えていきたいという思いで、このレビュー＆座談会を開催記事とした。

座談会では、平日なのにワイン３本を開けての完全に居酒屋トークモード。座談会内でも話したが、こういう景色にあこがれていた。いつもそばにある今治に住む人の共通言語として、これからもFC今治を応援して見続けて、次の世代に引き継いでいきたい。そんな風に思った今回のレビュー＆座談会だった。

そして、今シーズンはJFL優勝を！　いくぞJ！　

編集・文　ラッキィ