【秘密結社むちゃうま】鎧さんが助けてくれない理由
イェッイェッ(家々)
この格差の原因は何かというと、
『むちゃうまヨーグルト おうちに住もうキャンペーン』の当選によるものである。
作中において度々登場する、『むちゃうま』の名を冠した食品たち…
『むちゃうま』とは、製菓やスイーツ等を製造・販売している企業であることが窺える。
それに伴い、様々なイベントも開催している。
そのイベントに登場する『むちゃうマン』の正体は鎧さんであることが示唆されている。
企業『むちゃうま』とは、鎧さんの管轄にある、ということである。
つまり、ちいかわにあの家を提供したのは鎧さんサイド、ということになる。
筆者はこれまで、「『ちいかわ』の世界は鎧さんによる管理社会である」説を唱えてきた。
『下剋上オンライン』の考察もそこから始まったものである。
鎧さんサイドがちいかわ族に対し警戒しているのは、『キメラ化』の発現をおいてほかにないだろう。
だからこそ、ちいかわ族は日雇い以上の職に就いたり、飲酒を認めてもらったりするには、厳しい試験に合格しなければならない構造になっている。
『むちゃうまヨーグルト おうちに住もうキャンペーン』の当選者たちは、快適な暮らしが約束される代わりに、その生態を観察されている可能性がある。
ちいかわ族をランダムに選出し、平均的なデータを収集するには、『懸賞』を利用するのが効率的、ということである。
そんな鎧さんサイドが、ときに『むちゃうマン』の顔をかりて、ちいかわ族に「健康」を説いているのも納得である。「キメラ化」の要因は定かではないが、これまでの描写からみて「ストレス」が関係している線は濃厚だからだ。
だからこそ、ちいかわ族には満足のいく「食」や「娯楽」を提供するべき、と考えているのかもしれない。
いたるところでイベントを開催する企業努力も、全てはちいかわ族との「共存」のため…それとも「共存」の先にある「何か」のため…?
いずれにせよ、「ちいかわ族には優しくするべき」だが「仲良くしすぎてはいけない(こちらが傷付くことになる)」のはわかる。だからこそ、『むちゃうま』という体制を敷くことで、双方のリスクを回避しているとも言える。
だからこそ、鎧さんサイドは「組織」としてちいかわ族を「助ける」ことはしない。ちいかわ族を「助ける」こと、あるいは「討伐」することが「正しい」かどうかは誰にもわからないからである。
だが、立場や種族を超えて、「友達」として動く者ならいる。そこに「正しさ」という秤は必要ない。
(いつまでも絶えることなく「友達」でいるために、罪をおかした子もいたかもしれねェ)
ちいかわたちの命運がポシェットの鎧さんに委ねられる日も来るだろう。
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