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産後記録*帝王切開後の生活

今思い出しても
「こんなの聞いてないよー!」と言いたくなるくらい
想像以上に過酷な1週間の産後の入院生活。

何かの合宿場か?と何度思ったことか(笑)

切腹しながら頻回に泣く我が子の世話を24時間するのだから、
本当に過酷だった。

自分以外の世の中の母達を尊敬しまくった1週間だった。


帝王切開直後は寝たきり状態。
下半身は徐々に感覚が戻る中、
腹部に力が入らず思うように動けない。

痛みの程度を看護師に聞かれても、
はじめてとのことでよくわからなかった。
今思えば、後陣痛の痛み=重めの生理痛
という感じ。

私のお世話になった病院では、
母子の状態が良ければ直後から母子同室。
あとから知ったけどこれは普通じゃない(笑)
全く休めない(もちろん寝たきりのうちは頻回に看護師が来て世話してくれるけど)

翌日には起き上がって歩行練習が控えていたので、
身体の動かせる部位は動かしていた。
でもだるいのか疲れてるのかあまり動きたいという気にはならず、
今思えばほとんど動けていない(笑)

歩行練習前に産後初めてのご飯でベッドギャッジアップで起きた。
この時ずっと目眩がしていた。
あまり食べられず同室の我が子が泣き終了。

その後、歩行練習。
ベッドから起き上が…れない。
腹部に力が入らず動けない。
なんとか起き上がると腹部に激痛。
「では立って歩いてみましょう!」
…立てない。
なんとか立つが腹部に力が入ってしまう。
ここで歩くも座るも出来ないくらい激痛が。
頭から血の気が引いて目が回り耳が遠くなる。
…ムリです。
となんとか声を絞り出し、寝かせてもらった。

歩行が1日伸びただけで術後の回復が遅くなってしまったのは身をもって感じた。
(回復のためには動いた方がいいと医師や看護師にも言われていたし)
あ〜もっと動いておけば良かった。
こんなに痛いんなら痛み止めをもっともらっておくんだったし、知らなかったから教えて欲しかった。

翌日にはなんとか歩いてトイレに行けて、
術後からついていた尿管が抜けた。

自由だー!
となると思っていたけど、
子が泣けばお世話、動けば激痛、またすぐ泣くから寝るのも痛いし起きてよう…
で、全く休めなかった。

術後数日後に貧血の診断。
身体中ひどい浮腫。
動くのが余計にしんどくなった。
それでも我が子のお世話は続く。

術後の痛み以外にも、
母乳の分泌量が多く痛い。
生まれたての我が子はうまく飲むことができず
乳房は張って熱を持って眠れなかった。

想像以上に辛いことばかりでメンタルはボロボロ。
ずっと泣いていたような…。
でも我が子が居たから乗り越えられたのは事実。


やっと退院できる日。

大きい病院のため病室から病院の駐車場まで結構距離がある。
正直めちゃくちゃしんどかったけど、
退院できる喜びが大きくなんとか歩いた。

退院後もやっぱり動くのは辛い。
退院して痛みが引くわけではない。
でも家に帰ってきたら色々気になり動いてしまう。
余計休めなかったような…。

「産後は動くと良くないよ!」と
手伝いに来てくれた実母、義母にも言われ続けたが、
頼むのも面倒で自分で動いてしまっていた。
入院中、夫は休みだったのに何も準備してくれてないじゃん…
言って頼み直すのも面倒で、不機嫌で何日もかけて家の中を整えた。
産後の情緒不安定で正気じゃない。(笑)

産後2週間でふと
…痛み良くなった?
という日が来た。

痛み止めを飲まないとつらかった術創部の痛みが1〜2段階すっと下がった感覚。

ほぼ同時期にずっと引かなかった浮腫もすっと軽くなっていった。

2週間検診でまた病院に戻ったけど
歩くのもいくらか楽だった。

それ以降も術創部は痛く動くのは辛いけど、
ピークは2週間ですぎた。

術創部の痛みがあまり気にならなくなったのは
産後4〜5ヶ月の頃。

それ以降は動くとつっぱる感覚がずっとある。
ぴょんぴょん動き回ることはしんどいけど
産後9ヶ月経った今ではずいぶん動けるようになり身軽に感じる。


術後の痛みで制限されたこと

①寝返りが打てない
ゴロン→お尻をよっこいしょ、が痛すぎてできない。
ずっと同じ格好で寝ることになるけど、身体が痛くなるので、一度なんとか起き上がって向きを変えていた。
母乳をすることになり、入院中に夜間授乳がつらいと看護師に話したところ勧められた添い乳。横向きの体勢で我が子の位置を調整するにも痛みが強く、全くいい位置を保てず休まらない。私は起きて授乳する方が楽だったし、退院後も同様に添い乳はできなかった。

(1番は寝返りだったけど、動作は全て前のようにはできない。横に切開し腹筋を切っているので、腹筋を使えずどう動いたらいいかわからなかった。休みたいのに寝起きがつらい、授乳中の座位姿勢もクッションがないとつらい、我が子のオムツ交換のために屈むのもつらい、本当に家族の手を借りないとやってられなかった!)

②くしゃみ・咳は生き地獄、あくびもちょっと怖い
生理現象を思いっきりできないのはつらかった。
術後の食事は我が子が寝てるうちに急げ!という気持ちになり早食いになってしまい、何度かむせてしまった。本当にもうダメかと思った(笑)
私は花粉症ではないけど、花粉症の人は本当にご注意を…

③トイレで踏ん張れない
妊娠中も便秘気味で薬を処方してもらっていたけど、術前後絶飲食の期間があったためまた便が固くなり…
いざ術後初トイレ、傷が開きそうで怖い(笑)
うまく踏ん張れないけど、便が溜まるとお腹が張ってそれも傷が伸びて痛い。
便秘薬をもらってなんとか楽に出せるようにしていた。

④補正下着や抱っこ紐選び
産後の骨盤、腹部を安定させるために使いたかった補正下着類。ほとんどのものが傷にあたり使えないものばかり。初期の頃は骨盤は諦めて、帝王切開対応の腹帯をつけていた。産後2ヶ月くらい経ってからは傷部分を覆っても平気になり、緩めのスパッツのようなものや、一般的なものよりは緩いガードルを選んで履いていた。
産後2ヶ月の頃から日中ワンオペが始まり抱っこ紐を使い始めた。お下がりでいただいていた抱っこ紐は腰ベルトがあるタイプ。なんとか使えてはいたけど腹部を圧迫し傷にも響いていたため数分の使用しかできたかった。そこで腰ベルトがないタイプのものを購入し使ったらまぁ楽なこと!!我が子の体重増加とともに腰ベルトが必要と感じたのは生後4〜5ヶ月の頃。その頃には改めて購入した腰ベルト付きのものも無理なく使用できるようになっていた。


こんなつらいことが一生続くんじゃないかと思っていた日々のこと。
ちゃんと過去のことになってくれてありがたい。

つらかったこのも書き残しておきたいと思って振り返りました。

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