鬼瓦を探して-相国寺-
こんばんは!
今日は「相国寺」について書きます。
先日嵐山にある「天龍寺」の記事を書いたのですが、その中で「京都五山」というワードを出しました。京都にある臨済宗の大本山の格付けなのですが、「相国寺」はその第2位にあたります。
"序列の割にはあんまり名前を聞かないな"と思いつつ、調べてみたらお隣の同志社大学のすぐ側にありました笑。近場ということもあって、先日の勤労感謝の日に行ってまいりました!
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総門
「総門」は同志社大学のキャンパスに挟まれた道にありました。くるっと180度回転すると、京都御所の門が見えます。
入ってきた総門のすぐ横にある「勅使門」。その裏手は池になっています。鴨が優雅に泳いでおります!
臨済宗の寺院は大体、「勅使門→池→三門→法堂→方丈」という順に建造物が並びます。しかし、「相国寺」の「三門」は焼けてしまったみたいで、その跡地に礎石が残るのみとなっています。
こちらが上述の「三門」の礎石です。階段を上ったところに左右に石が置かれています。
法堂
そして、こちらが「法堂」でございます。「相国寺」の「法堂」の天井には「蟠龍図」が描かれています。(写真撮影は禁止なのでHPより。)
天井が少し湾曲した造りになっていて、お堂の下で手を叩くと音が反響して聞こえてくるのが特徴です!それにちなんで、天井絵は「鳴き龍」と言われます。訪問する機会がありましたら、大きく手を叩いてみてください!笑。
方丈
さて、ここからは「方丈」を見ていきます!非常にシンプルな枯山水庭園で、禅寺という雰囲気があります。
方丈内には「観音菩薩図」があるのですが、この絵をもっと拡大してみると・・・
なんと全て漢字で描かれています!法華経の文字が使われているようです。文字で絵を描くというのは現在でもありますが、昔から存在した手法なんですね~。
ぐるりと方丈を回ってお庭観察。良い紅葉です。
こちらは裏側の庭園です。所々赤い方が紅葉って映えるのかもしれないですね笑。
方丈の曲がり角には写真のような動物の絵が描かれていました!他の寺院ではあまり見ないので結構変わった所なのかもしれません!
開山堂
秋の特別拝観でのみ「開山堂」が公開されていました。「相国寺」の開山は「夢窓疎石」で、「天龍寺」と一緒ですね!お堂内には彼の彫刻があります。
庭園はとても洗練されていて、紅葉が非常に映えるところでした。その割には人が全然いないので、超穴場を発見してしまったのでは・・・!?
鬼の瓦を探せ
こちら、「相国寺」のチラシです。このチラシに写っている額に「☆」がある鬼瓦が境内に一体だけ存在します。訪問したらぜひ探してみてください笑。
僕は小一時間探してようやく発見しました笑。👇
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ということで、「京都五山」第2位「相国寺」でした!
全然人気がないのが不思議なくらい良いところでした!「相国寺」自体の知名度は低いですが、建立したのは室町幕府三代将軍「足利義満」です。実は「金閣寺」・「銀閣寺」はここ「相国寺」の塔頭寺院なのです。
「伊藤若冲」の「動植彩絵」は「相国寺」のお堂を飾るために描かれたもので、ずらりと展示されたこともあるようです。
以前に「伊藤若冲」のドラマ?的なsomethingを見たことがあって、「動植彩絵」には個人的に興味があるんですよね~。もう一度展示してくれないかしら・・・笑。
紅葉の穴場でもあり、宝探し要素もあり、絵画も楽しめる。そんな「相国寺」にぜひ一度、足をお運びください!👍
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