耳を澄ませて、時を忘れる。-二尊院-
こんばんは!
今日は「小倉山二尊院」について書きます。
百人一首にも詠われた小倉山の麓に居を構える「二尊院」。「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀る、珍しい寺院です。歴史は古く1200年前から紅葉の名所として知られてきました。
「嵐山駅」からは徒歩20分ほどでしょうか。「竹林の小径」を抜けた先にあります。混雑もなく、静寂に包まれた格式高い寺院です。
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総門
訪問したのは11月末のこと。"紅葉見頃"の看板が出ていますが、実際には紅葉シーズン終盤という感じでした。
入ってすぐの所に「西行法師」の庵の跡と和歌がありました。
我ものと 秋の梢をおもふかな 小倉の里に家居せしより
参道をまっすぐ進んでいきます。奥に見える白壁の向こうに本堂があります。
本堂
本堂には靴を脱いで上がることが出来ます!「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊の前でお焼香をあげてきました。久しぶりにやると作法が分からなくて困りました・・・笑。
こちらの本堂横にある庭は静寂を感じられてとても心地の良いところです。"静寂とは耳を澄ますこと"らしいです。自然の音に耳を傾けてみてください!
本堂の裏側は「六道六地蔵の庭」と呼ばれ、六道にちなんだ六体のお地蔵さんがいます。隠れているお地蔵さんもいますので、訪問する機会がありましたらぜひ探してみてください!
手水
手水周りはとても綺麗で写真スポットですね、これは!👍
九頭竜弁財天
境内には九頭竜弁財天(写真正面)もあります。とぐろを巻いた蛇のようなご本尊が拝めます。ちょっと怖い・・・ヒエー。
しあわせの鐘
境内にある釣り鐘は無料でつくことができます。重たい音がゴーンっと響きます。
時雨亭跡
「藤原定家」は百人一首の選定を二尊院の裏山にある「時雨亭」で行ったと伝わります。
釣り鐘のよこにある階段をずっと上っていきます。山の上はほとんどお墓になっていました。
写真に見える建物は法然上人の御廟です。
御廟の横に続く細い山道を歩いて行くと「時雨亭跡」が見えてきます。
ここから見る景色はとても綺麗でした。知らないうちに高い所にいたんだな~っと気づきますね。
小倉餡発祥の地
有名な小倉餡の発祥の地はこの辺りだったようです。
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以上、「二尊院」の紹介でした!
皇室にも縁のある寺院で、天皇皇后両陛下の行幸祈念碑がありました。他にも歴代の天皇のお墓もあり、本当に格式高い所だと思わせてくれます。
紅葉の最盛期は参道や時雨亭に続く道も非常に綺麗そうです。人が少なくてとても静かなので、お気に入りの寺院になりそうです笑。
境内には和歌ちりばめられているので、1200年の歴史と変わらぬ小倉山の自然を感じてみてはいかがでしょうか!
それではまた!
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