見出し画像

読書感想文39 泉鏡花著「草迷宮」

一晩で五つもお弔いが出て今は空き家となっている秋谷邸。旅の法師が回向へ向かうと秋谷邸には明という書生が住み着いている。明は若い日に母が聞かせてくれた手毬唄の歌詞を探して手毬唄を集めているという。そして明は法師へ秋谷邸で起こった奇怪な出来事について語る。 
正直ストーリーは説明しづらい。山本タカトの耽美な雰囲気の挿絵が素敵。泉鏡花は幼いうちに母親と死に別れたせいか女の人を美化しているというか…崇め奉るという感じ。男の人が女の人を美化する事はよくあることだし、相手に押し付けない限りそれは別に悪いことではないが、泉鏡花のそれはなんか…情念がこもってそうでそら恐ろしい。

よろしければサポートお願いします。