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Vol.14-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫水害被害」インタビュー”新生 道の駅”

前回は“若い世代が活躍できるように”と 山と防災害でした。今回は”新生 道の駅”です

”新生 道の駅”

この水害で道の駅坂本の建物は水没しました。安全性の面からも中に入ることはできず、ご覧の通り封鎖していまして、数年後に建て替えとなります。現在“道の駅坂本”としての営業は同じ敷地内のプレハブで、同じく水害で被災した町の商店の方々と軒を連ねて営業を続けていて再建に向けて歩み始めているところです。新生道の駅はどうあるべきか、単に“道の駅”が建て替えられ新しくなるだけにしてはいけないと考えています。もちろんこの美しい球磨川沿いの景色や川遊びを楽しまれ、国道を辿っておいで頂くお客さまをお迎えする所という機能は必要です。収容能力がありゆっくりと休めご当地の特産品が販売されているところ。ご覧の通り道の駅のすぐ横には球磨川が流れているので、天気の良い日は階段やスロープで川に降りて、水の流れる音を楽しんでリラックスして頂きたいですね。」

「それに防災力があってレジリエンスの高い場所にしていきたい。それはこの町全体の防災拠点、発信拠点でもあるべきかもしれません。まずはこれまでの球磨川の水害を知る、今回の令和2年の水害被害だけでなく、球磨川流域の歴史を知る必要があるでしょう。これまで集めてきた資料を展示して被害経験を受けた方々に経験談を話しして頂く、それをウェブやSNSでも発信する、“私たち坂本町はこんなまちづくりをしている”ということを発信する。これがこの町の魅力として伝わるかもしれないですし、伝えていきたいですね。」

「輪中提で町を囲うこともそうですし、災害時には町の方々が避難できる場所にもしたい。防災拠点はミニマムでいいので複数箇所つくっておいてお互いがネットワークで繋がるようにしておく、もし一箇所がダメになると避難できなかったり避難が集中する危険性があるのは少し前にお話しした通りです。避難食、マンホールトイレの整備、そしてバックアップ電源を過去の水害を超えるレベルを想定して備蓄をしておく。もちろんそこにはくるまを守るという面も必要になってくると思います。自分のくるまもそうですし、公用車でも苦労したので本当に苦労したので、公用車を守るためにも防災対応型の備品というか、備蓄は必要だと痛感しています。まだアイデアや構想段階ではあるんですが、こんな場所にしたいですし、こんな場所になれば観光目的だけではなく全国の被災地の方々ともつながりやすく、交流も深まって行くのだと考えています。」

インタビュー#15に続く

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