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車窓からみた風景

 みなさんこんにちは。魚木まるです。

 先ほどクランフォード第2話を見ました。のどかで牧歌的なクランフォードに、変化の兆しが…。

 田舎町の中央を突っ切るように鉄道が建設されることになったのです。流通の整備は、近代化に欠かせない要素の一つ。人も物も、大量に素早く運ぶことができる画期的な発明として、鉄道は今でこそ一般的なものになりましたが、当時の社会、しかも都会から離れた小さな町に鉄道ができるとなったらそりゃあもう大騒ぎでしょう。

 おしゃべり好きマダムたちによって、この噂はたちまち広まります。当然、昔からここに住んできた人たちは鉄道計画に反対です。しかし、町に新しく越してきたブラウン大尉は、一人娘のためにも、鉄道事業にかかわり財産を得ようと考えて、マダムたちと衝突します。よそ者だけど、良い人そうだから仲良くしていたのに、裏切られた!とマダムたちは憤慨。まあ気持ちは分からんでもないが、一番かわいそうなのは大尉の娘さんよ。母と姉の看病に尽くし、今度は父の老後の世話をするために結婚をあきらめようとしたのに、父はだまって鉄道事業に参加しようとしていたのですから…。意中の人にプロポーズされたとき、父を思って泣く泣く断ったのに、肝心の父は「これはお前のためなんだ」とか言って町中の人を敵に回してるし…。

 そして、デボラお姉さまの突然の死。マティ、すごく落ち込んでた…。「私のことマチルダと呼んでくれるのはあの人だけ」って泣いちゃうよ…。ずっと2人で暮らしてきたのだから、それは悲しいよね…。

 平和な田舎町の姿も変わっていってしまうんでしょうね。人類は、おおよその時代を、最大でも馬の速さまでしか経験したことなかったのに、鉄道が現れ、自動車が現れ、電話、ラジオ、テレビ、インターネットの出現によってとんでもない速さの処理と、それに適応した暮らしを求められている。当時初めて鉄道に乗った人はそりゃあびっくりしたんでしょうが、今や新幹線や飛行機でひとっ飛びですからね。ワルツ王シュトラウス二世は、風景が高速で過ぎてゆくのが怖かったので、鉄道が嫌いだったようです。なんかかわいい。新幹線に乗せたらどうなっちゃうんだ。

 現代人が一日で手に入れる情報量は、平安時代の人の一生分、江戸時代の人の一年分だとも言われています。脳みそがパンクしそう…。速度に関しては、もはや人間自体が生み出せるものをはるかに超えちゃってるんだよな…。そう思うと近代化ってすごい。人間に人間を超えた能力を付与できるんだから。


 近代化が良いか悪いかはおいておいて、クランフォードの住民たちの暮らしはどう変わっていくのでしょうか…。続きが楽しみ!


 それでは、この辺で、さようなら。

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