ルポルタージュ

2月23日から2月26日にかけてmouse on the keysが公開制作&ライブ発表をし私は最後の二日間、松本に滞在して見届けた。

これが私にとって初めての一人旅であり、音楽的な学びは言うまでもなく人間的にも成長できたと思う。

松本城や、浅間温泉、蕎麦に味噌ラーメン、最後にヤンニョム
チキン(?)

実に充実した松本観光であった。

ホテルの暖房による乾燥にやられ顔がボロボロになった事、そして寝過ごし朝食が食べれなかった事は要反省である。

さて肝心の公開制作だが、非常に面白かった。

最初は私一人しかおらず、人が来てもすぐ帰ってしまうので独り占め状態だった。

それはまるで、愛する人とずっと一緒にいるような、そんな甘い時間だった。(無論、私はそんな時間を過ごした事はない)

制作自体は実験的で、蔵造の美しい会場と相まってどこか俗世から離れた、崇高な実験場のように思えた。

高校生から借りた和太鼓や、ホームセンター?で買った小道具の数々を作品に落とし込む様は流石としか言いようがない。

正直最初はどうなるかと思った。

私が行ったときは制作最終日であったにも関わらずずっと机や小道具を叩くばかり(他のパートはすでに出来ていた)で、完成が見えなかった。

しかしそこからどんどんブラッシュアップしていき、最終的にはmouse on the keysの作品と呼べる、美しく完成度の高い作品が出来上がっていた。

しかし公開制作とは面白い試みであり、やはりmouse on the keysは私の希望としてワクワクさせてくれる。

私はmouse on the keys、ひいては川崎昭をこの世界で最も尊敬していると自負している。

そんな川崎さんと今回、握手ができたのだ。

これで私の音楽家人生も安泰と言えよう。(んな訳ねえだろ)

寒かった事と、椅子が無かった事を除けば公開制作は、音楽家を志す青年にとって御誂え向きの夢のような時間であった。

私は一生、mouse on the keysについて行く所存である。


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