初めて買ったキャラ香水が彼でよかったと感動したお話。


まず、開封するのに20分以上かかりました。
緊張で心なしか手も震えてた。
いざ開けようにも胸が高まり過ぎて、この時点で血圧が193/105。
手の震えは緊張じゃなくて高血圧が原因だったかも。
ここが一番天国に近い場所。

気分はもう
〝エースとの初デートに行く3時間前〟


なかなか夜も寝れなくて、ドキドキで目覚めた朝。
お肌のコンディション・・・
あんなに気をつけてスキンケアもしたのに寝不足でだめかも。
服やっぱり違うやつ着ようかな。あぁ、髪が上手く纏まらない。
緊張で手が震えてメイクもなかなか進まない。



そんなドキドキ感があった。

いざ、出発。じゃなくて開封。
震える手で箱を開けて、匂いを確認。
香水って結構この時点で香りませんか?
しかしエース、ここでは確認出来ず。
箱から瓶を取り出して、キャップを外す。
「キャップに匂いついてるんじゃね?」
そしてキャップの匂いを確認。
ここでもエースは香らず。

今回手頃なテスターがなくて悩んだ結果、
使い捨てマスクにプッシュする事に。
震えながらのワンプッシュ目。
はいはい。スプレーとかでよくあるやつね。空振り。出ない。
勇気をだして2~3プッシュ。
出た。
出た!って大きい声で言っちゃった。
出したんだから出るね。
思わず鼻呼吸から口呼吸に一瞬で切り替え。
私はエースに会える。鼻呼吸をした瞬間に。
散々喚いてから、意を決して鼻呼吸。


私達の頭上遥か高く、燦燦 さんさんと燃え輝く太陽。
不快な熱さはない。
晴れ渡る碧落へきらく
そんな大空みたいな彼の笑顔を彷彿とさせる、
すっきり爽やかなトップノート。
柑橘系のフレッシュな匂いが若さを滲み出さしている。


「うああ?!エース?!」

思わず叫んでた。
待ち合わせ場所に、あの屈託ない笑顔で
「よっ!」
と現れてこの匂いさせてたらデートどころではない。
死ぬ。


香水に詳しくないから知らなかったけれど、
トップからミドルに移るの結構時間かかるんだね。
なので、アドバイスしてもらって手首につけて変化を楽しむことに。


じわりと端から侵食していくかのように、燃え広がっていく炎。
たしかな熱を帯びて地を這っていく火。
柑橘系のフレッシュな匂いが遠くに薄れていき、
メラメラと彼の中で燃える熱い何かを感じるような、深く重みのある匂い。
若さを仄かに残した精悍な一人の男性の横顔。


なるほど。

今、私の真横にいます。

よく香水のレビューに「キャラが目の前に現れた」って表現あるけれど、
まさか自分がそれを体験するとは思ってなかった。
私には見える。
「え?!みんなには見えてませんか?!ほら!炎がメラメラーって!」
嘘じゃないです。います。

ミドルにはスパイス系がたくさんで、
ホットワインに入れたりするスパイスもあるって
コメントで教えてもらった。
「え?じゃぁエースは実質ホットワインって事?」
脳が多分焼き切れたんだと思う。

私クローブ(Clove)が読めなくてずっとクローバーって読んでた。
アホすぎ。
「クローバーの匂いって……?クローバーってあのクローバー……?
え?葉っぱの匂い?」
ってずっと言ってた。
脳が焼き切れてるからしょうがないね。

そんなスパイシーなミドルにカーネーションも入ってて、
へー、カーネーション。
カーネーション?
カーネーションの匂いがわからん。
こんな事なら母の日に毎年ちゃんとプレゼントするんだったと後悔。
ごめんね、奈々美(母)。
わからないから「カーネーション 香り」で検索。

〝カーネーション精油(エッセンシャルオイル)の効果効能
リラックス効果があり、心身のバランスを整えてくれます。
気分をスッキリさせてくれるので、ストレス軽減も期待できます。

また、心地よい香りは催淫・興奮作用もあるといわれています。〟

興奮した。
匂い自体は甘い匂いらしい。
ちなみにカーネーションの花言葉は色ごとに違うけれど、
オレンジは「純粋な愛」です。

はぁ~~~~!


散々手首が擦り切れるまで擦り合わせてミドルというか
エースを堪能してたら、匂いが変わってきた。
これがラストノートか。
え?!ラストノート!?


甘いのに重すぎない、でも軽くない。
ゆらゆらと心の中で揺れた蜃気楼が消えて、優しく甘い余韻だけが残る。
もう見えないのに、心の中を未だ燻る熱のせいで忘れる事が出来ない。
これが新しい火種となって……。


もう、なんか色々思うと泣けてきた。
ほら・・・彼の・・・あの・・・ほら・・・
だめだ泣く。泣いた。


突然ではありますがここで血圧測定。

180/104


下がった。
こんなに興奮したのに。何故か血圧が下がった。
私はエースの香水で血圧が下がりました。
エースの香水は高血圧に効きます。

そんなワーキャーはしゃぐ楽しい配信を終えて、
何故か汗だくになったからシャワーを浴びるのに浴室へ。
頭を洗おと腕を上げた瞬間、ふと香るエースの匂い。
もしかして、エースが私の髪を洗ってくれてる・・・?
皮脂という皮脂が消え失せるまで洗った。

大歓喜シャワータイムの後、
ゲームをしようと二年前に買ったゲーミングチェアに座って
コントローラーを握った。
ここでも不意に香るエースの匂い。
ごめん、エース。
今から私、ウ〇ヴズジェ〇ルに行かなきゃいけないから……。

なんやかんやでエ〇ルゼアでの冒険も終わらせて
寝ようと布団に入った時に、漂うエースの匂い。
おやすみ。エース。


普段書く小説より長いレビューになりましたが、結論。

エースの香水はエースでした。


ありがとう、primaniacsさん。

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