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キングオージャーの感想を簡潔ながら書かせていただく




上記ヘッダー画像の引用元です(2024/2/29在)




台風の如く激しく過ぎ去った1年間


それが率直な感想。

昨年3月から今年二月末までの1年間放送された作品
王様戦隊 キングオージャー

ゴレンジャーなどで有名なスーパー戦隊シリーズの47作目にあたる作品です。

主人公達メインキャラが国を統べる王という斬新な設定の話です。

とザックリ説明しましたがこの作品毎週がクライマックスでしかないほどボルテージ爆上がりな作品だった。

主人公が"自称"王様という「どゆこと?」な設定で始まりゃ「民は道具」と言い放つ自国の王(後に主人公の兄と発覚)に反旗を翻すために邪悪の王として戦う戦士になり、他の王達とも段階踏みながら親交を深めていき、バグナラク(分かりやすく説明するなら悪役枠)と戦っていく。
主人公は民から忌嫌われようと戦士として戦うという胸熱ストーリーじゃん!!!となった。

が、それだけで終わらないのがこのキングオージャーという作品。


・バグナラクが敵扱いされたのが歴史的なねじれがあった故だった
・王達が苦しすぎる宿命を背負って生きてきた
・王だけでなく側近、民にもストーリーがある
・実は宇宙を牛耳っている黒幕がいた
・王達が付けている小物こそがボス攻略のカギ
・主人公が人以外と意思疎通が取れた理由
・兄の今までの行いが実は黒幕を倒すために積み上げてきた芝居だった
・敵設定だったバグナラクが人と共に過ごしていくエンドになる
・死人達が暮らす世界があり、そこから助っ人参上できるビックリ設定
・10年前の作品からレギュラーキャスト登場

などあげればキリがないくらいエモーショナルな1年を我々に見せてくださった。

筆者は毎年仮面ライダー、スーパー戦隊を追っているのだが、このキングオージャーという作品は歴代のスーパー戦隊シリーズを通り越してヒーロー作品およびドラマとして革命的な作品と言っても過言ではない大作だった


それくらい過大評価してもいい作品です。



前半は主人公が王様になるまでのお話

各国の王たちは自国の利益のため自分が得するために動いてはいるものの、それぞれに過去や信念があったり。
主人公ギラと兄ラクレスの因縁が強く書かれ、敵枠であるバグナラクと人類の歴史によって分かつ仲になってしまった背景があった。
それを追加戦士で人とバグナラクのハーフであるジェラミーが互いを許し合う関係に持っていくストーリーに繋がったり。
民総出でパーツをかき集め、敵攻略するためのロボを動かす話など1つひとつツッコミ入れると息切れするような毎週を過ごさせていただいた。


後半はすべての黒幕である宇蟲王との戦い

実は作品内の大半を動かしていた黒幕が存在した所からスタート。
バグナラクとの戦いから一変して宇蟲王ダクデドとその一味との戦い固定がメインとなるため幹部が倒されず主役側が圧倒されっぱなしという視聴者視点で言えばモヤモヤが残る作風になってしまった。が、敵の人と人とを入れ替えたり幼児化させる能力を生かした演者の素を全面に出させる演技を入れたりなど遊び心増えたのも後半の魅力だった。
遊び心をいれた上で前半で触れられなかった伏線が次々に明らかになるなどの終わりに近づくからこそ体感できる興奮も同時に味わえるという贅沢な構成だったのも本作の魅力だ。

不死身のラスボス登場からどう攻略していくか、最後を前に民や側近たちはどう動くかなどどこ触れても語り尽くせないほどワンシーンワンシーンに興奮が詰まりまくっていた。

これも1年通して演じきった役者の皆さんや脚本、スタッフなど数多くの方が一丸となって作り上げたからこそ我々が見ることのできた圧巻な光景です。

酒井さん渡辺さん村上さん平川さん佳久さん池田さん矢野さんがメイン戦士として作品を盛り上げてくださったのもありますし。
側近や民を演じられた森岡さん福澤さんら挙げきれない数の方々の役で成り立つものだと感じました。
もちろん衣装担当、撮影、監督、脚本など様々な人の支えによって私たちファンは毎年興奮されっぱなしな1年を過ごさせていただいてますので関係者全てに感謝です。

声優陣も、ダクデドの声を務めたのが「新世紀エヴァンゲリオン」で渚カヲルを演じた石田彰さん。
黒幕のひとりカメジム役は「ポケットモンスター」縮めてポケモンでコジロウを演じた三木眞一郎さん、その他の幹部もベテラン声優が多く担当されていたのも魅力の1つで作品内の緊迫感を出す姿勢が画面越しながらまさにプロだ!と感動させられまくりでした。
ボスとして不足なし寧ろ役と真剣に向き合っていただいたこと感謝しております。

終盤の3話分に関しては映画で上映した方がいいと騒がれるほどの完成度で見ていた私もつい『テレビ予算でやるクオリティ超えとる』と本音で思ってしまったほどだ。

私が見てきた特撮作品は更に遡れば劇場公開も終わり人気にピークがあるイメージが何年経っても拭えなかったものの最近の作品は続編につなぐ意味も込めて後半にかけてボルテージ上がりまくりな作品が多い印象だった。

キングオージャーに関してはスーパー戦隊の枠を超えた新たなドラマと言ってもいいくらいスタートから最後までが綺麗で壮大で、語彙力失うレベルにとんでもない大作としか言いようがない


例年スーパー戦隊を見てきた私でも驚きだし脚本家である高野さんの脳内覗きたいくらい話の一つ一つに大興奮である。

シリアス展開の次は唐突なギャグぶち込み回という文字通り「温度差で風邪ひく」ような1年だ。

例年のスーパー戦隊にある自己紹介「名乗り」がほとんど無かったのは前作である暴太郎戦隊ドンブラザーズで実践されていたので今作の名乗り無しは驚きでは無かったものの
王様戦隊という単語にちゃんとした意味があったり、キングオージャーという単語もロボを指す単語だったりと今までの伝統に新たな伏線を入れていくスタイルはこの先のスーパー戦隊シリーズにとって新たな刺激になる事は間違いないかもしれませんね。

最近のスーパー戦隊シリーズは『例年の常識をぶっ壊し新たな歴史を刻んでいく』スタイルが多い。
これが善し悪しかは個人差によるかもしれないが私としては歴史を継承しつつ新たな価値観を入れていく形が大好きなので次作の爆上戦隊ブンブンジャーを楽しみにしている自分が既に存在する状態です。

とは言いつつキングオージャーが終わるという事実は今でも受け入れ難いというか1年ホントに早すぎて実感追いつかんのですよ汗

始まってからの1年あっという間すぎる。

毎年体験してるはずなのに慣れることの一切ないこの雰囲気くると春になるんだな〜って実感もわく。

制作されてる皆様は特に駆け抜けたら1年終わっていたって感覚なのでしょうか。

こうなると次のブンブンジャーも噛み締めながら拝聴せねばですね。

とまとめ方どうするか悩んできたな。

最後になりますが。

キングオージャーを制作されたキャスト、スタッフ、監督、脚本など関わった皆様。
興奮されまくりな1年をありがとうございます!


言いたいこと書き切ったのでこれにて以上



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