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乗鞍ヒルクライム2023 男子Bクラス優勝

ヒルクライムを愛する者が一堂に会する大舞台。自分にとって最大の目標としているレース。今回、1つの夢を叶える事ができました。
これまでの取り組みとレース内容、感想?みたいなものを書いていこうと思います。

乗鞍に向けて

6月に行われた富士ヒルでは、一応ゴールドは取れたものの本調子とは言えないような状態。あと3か月もない状況で調子を上げるため高強度の練習を増やしていった。平日は5分走、30秒ダッシュ、SSTを足の調子を見ながら行い、休日は100km程度走る中に山を何個か入れるようにした。6月終わりごろには調子も上がり出していい感じに。しかし7月はじめに胃腸炎で1週間ノックダウン🥵さらにお盆休みには家族内で流行病が発生し、思い通りに乗れない日が多くなってしまった。最終的には不安要素が多い状態で本番に挑む事に。
体重に関しては予定の62kgまで落とせたのでよかったと思う。

目標

1時間切り
優勝候補北川さんについて行く
双子で入賞

乗鞍ヒルクライム本番

3時30起床。乗鞍駐車場に着いたのは5時ごろで、そこで朝ご飯を食べる。ちょっと遅すぎたと後悔。色々トラブルがあり(パワーウィンドウ壊れたり…)、アップを15分だけして会場へ。去年はトイレへ行っていたらスタートしてしまっていたので今年は早めにスタート位置へ。前から3列目を確保。優勝候補の北川さんが3列ほど後ろにいるのを確認。あとの速い方々はどこにいるのか分からなかった。
レーススタート。右側から2人がかっ飛んで行く。それにつられて周りもめっちゃ踏んでる…ズイフトレースかよ…自分も周りに合わせながら先頭付近をキープ。兄が宙ぶらりんの位置に居るから何したいのかよく分からなかった。2人を吸収してからはほぼ一定ペースで休暇村まで。この時にはだいぶ人数が絞られていた。

休暇村すぎてからの緩い区間で北川さんが前に出て来る。ここでペースがグッと上がる。かろうじて後ろにはつけるけど…って感じ。先頭交代を促されても誰も変わらない。それを見てか、更にペースを上げて北川さんの独走状態に。とても追いかけれるスピードではなかった。先頭にいた人の中でもレベルが飛び抜けていた。あれは優勝確定だな〜と思いながら、自分の無力さにガッカリ。

優勝は諦めモードで2位争いに切り替える。とりあえず三本滝まではみんなでローテしながら。と言いつつ兄が引いてる時間が長かったように思う。三本滝17分ジャスト。

三本滝過ぎてからは勾配がキツくなるので前に出て自分のペースで。ちょっとして後ろを見たら30mほど離れていた。そのままのペースを維持し続けたら誰も居なくなってしまった。兄は調子が良いと言っていたのでちょっとビックリ。パワーメーターを見て、自分も調子が良いんだなと思った。

冷泉小屋すぎたあたりだっただろうか?左側に自転車を押して歩いてる人がいた。誰だろうと思っていたら、なんと先行していた北川さんだった。思わず「北川さーん!」って叫んでいた。チェーンがだらりと垂れ下がり、リアディレイラーも変な形していた。思わぬ事態で単独先頭に。この時はただただ申し訳無いような気持ちになっていた。優勝するべき人にかわり、パワーでねじ伏せられたヤツが先頭を走る。すごくモヤモヤした。でも今はレース中。少しでも先頭を走る者に相応しい走りをしようと喝を入れる。位が原42分30。

あとはただ全力で走った。こんなに苦しいのに踏み止めようとは微塵も思わなかった。いつも感じる酸素の薄さも感じない。ただパワーが出ていない。大雪渓カーブ54分30。


いける。1時間切れる。ずっと心の中で自分を励ましていた。だが1時間の壁は高かった。残り数十メートル。ラップタイムが1時間を表示した。
今年もダメだった。悔しくて叫んでしまった。大人気ない。

ゴールした後は共に争った方々にご挨拶。なんだかんだこの時間が一番楽しい気がする。兄がルンルン🎶で「1時間切ったやろ!」と言ってきたが無理だったと言った。「マジカヨー!」って叫んでた。

下山してラップクリップ確認。自分が優勝した事を知った。1時間3秒。優勝するなら1時間切りたかった。兄も3位入賞。双子で入賞の目標は達成することができた。そこは素直に嬉しい😆ここまで長かった。

写真 成田君  ありがとう!

感想

この乗鞍という大舞台で、双子で入賞できたという事がすごく嬉しい。ヒルクライムレースに出始めたのが2019年から。その当時から一緒に入賞する事は最も叶えたい夢だった。しかし自分の走力が劣っていたので兄は入賞しても自分はダメダメって事ばかりだった。2年ほど前から練習を見直して今年、ようやくここまで来ることができた。
優勝できたという事もすごく嬉しい。ただ優勝したとはいえ、実力的にはまだまだ。去年年別で一緒に走った方の中には、今年チャンピオンクラスで戦った人もいる。密かに目標にしていた成田君も今やチャンピオンクラスで戦えるほどの実力者だ。そこまで成長できるかは分からないがこれからさらにレベルアップできるよう練習も引き続き頑張ろうと思う。

最後に、大会を開催してくださった運営の方々、一緒に走ってくださった選手の皆様、ありがとうございました!また来年の乗鞍でお会いしましょう!

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