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14歳愛犬のこと

 まだまだ元気だから、いつまでも変わらないと思っていたけれど、やはり14歳。寝ている時間が多くなり、やんちゃなジャックラッセルテリアながら、随分落ち着いた。そして当たり前のようにやっていたことが、できなくなってくる寂しさも出てきた。
 まず後ろ足の筋力がなくなり、ソファーに自力では上がれなくなった。大好きな公園への長い階段も上がれない。庭からリビングへ入る三段の段差もダメな日がある。ただ調子が良い日は、その三段くらいはトントントーンとリズムよく上がる。何か、こちらも元気になれる姿だ。でも無理は禁物。先日、旦那が公園前の長い階段を「上がった上がった」と喜んで帰って来たので、少し怒った。でも少し嬉しかった。
 齒も少なくなり噛む力が弱くなった。昔は「デビル」「破壊王」と呼ぶほど、噛んでは振り回し、多くのものを壊し倒したはな。犬用ベッドを何度雪景色にしたことか…。宅配便のダンボールの中の緩衝材であるビニール袋が大好きで、牙で穴をあけて楽しんでいたけれど、何分かけても穴があけられなくなってから、興味を示さなくなった。ダンボールを開けるとき、側でワクワクして待つ姿が見られなくなったのは、少し寂しい。
 でも、食欲は変わらず健在。オヤツのためなら要求されなくても自ら芸をするし、ごはん時、ごはんを持ってくる私を見ると、くるくる回る姿が何とも愛おしい。
 寂しいことや苦しくなることもあるけれど、大切な愛犬はなの老いを見守れるということはとても幸せなことなのだと思っている。今まで元気と安らぎを与えてくれた大切な彼女の老後を快適に過ごせるように、今度は私達が元気と安らぎを与えてあげたいと思う。

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