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【ネタバレ感想】映画『劇場版 アーヤと魔女』「ロックアニメ映画誕生!」「明るく、元気で“したたか”な少女に好感!」「ジブリ時代は終焉か?」

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「面白かった」です。とても良いと思います。本映画は昨年末NHKで放送されていたのですね。まったく知りませんでした。でも映画館へ行って良かったです。公開初日の朝一番で鑑賞してきました。

夏休みなので、大入りかと思っていましたが、300人は収容できる劇場で10人余り。軽いショックを覚えましたが、後から「NHKで放送されたから」の声がチラホラ聞こえてきて納得です。映画ならびに映画館好きにとっては少し寂しいですが、、、。

本映画は宮崎吾郎氏が監督を務めています。偉大なる父・宮崎駿氏の息子さんです。わたしは吾郎氏の手腕をとても評価しています。特に『コクリコ坂から』の女性活躍社会を予見した物語には胸が締め付けれらたものです。

本映画『劇場版 アーヤと魔女』ですが、『ハウルの動く城』の原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説をモチーフにしています。「いじめ、虐待、児童労働」などの社会に暗部に焦点を当てている「暗い物語」かと思いましたが、「とっても明るい」少女マーヤの成長物語だったので、胸を撫で下ろしました。

マーヤがとっても明るく、元気で、強いのです。これがもしずっとイジメられている物語であったら、わたしは席を立ったと思います。

やっぱりこういう“コロナ禍”に包まれている世界において、映画は「明るく」「夢や希望」を感じさせてくれる物語を観ると心が和むものです。そういった意味で本映画『劇場版 アーヤと魔女』は社会貢献していると思います。

それとスタジオジブリのフィルモグラフィーを拝見しますと、2016年の『レッドタートル ある島の物語』以来、5年ぶりの長編作品ということに驚きを感じています。

確かにアニメーション映画は時間と費用がかかります。でも世界のスタジオジブリが「5年ぶり」と言うことはつまり「新しい才能が育っていない」ことを指します。

わたしたち日本人はアニメと言ったら“ジブリ”というイメージがあります。おそらくテレビ放送(主に金曜ロードショー)で、夏休み冬休みで頻繁に流れるからでしょう。

ただ、最近のジブリ作品は視聴率が下降しています。つまり日本人の“ジブリ離れ”が進んでいる証拠です。

今回、宮崎駿監督が『劇場版 アーヤと魔女』の公式サイト内で、珍しく「熱いコメント」を寄せているのも気になります。かつては息子を批判していたのにサイト内では「絶賛」いや「劇褒め」しています。熱心なセールスアピールです。

5年ぶりの新作、新人が育っていない、そしてセールスアピール、、、、。これらを総合的に評価すると「ジブリは時代は終わった」感が否めない映画でもありました。




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