「民進党は安倍政権のあら探しをして批判するばかりで代案がないし、自衛隊を将来的には廃止するとか言ってる共産党って怖いけど、自民党ばかりが議席を増やすのもなんだかあまりバラ色の未来にはならなそう。

イギリスのEU離脱とか、国際情勢も不安定だし、こういう時はやっぱりなんだかんだ日本だって変化を求めたいし、野党に入れとこうかしら」

っていうひとって、結構多いんじゃないかと思います。

普通の感覚だと思います。

そう思ってる人に、今回、7つのことをお伝えしたいと思います。

1　変化を求めるなら、その選択肢は間違いです。今回、あなたが野党に入れて、野党が勝っても、政権交代は起きません。そもそも衆議院選挙じゃないですから、政権選択の選挙ではありません。当然、経済政策等が劇的に変わることはありません。むしろ、たいした変化は起きないのです。

２　今回政権与党（＋改憲勢力の野党）が勝てば、70年以上一度も変わることのなかった憲法を国民投票によって変えるチャンスを作り出す、という前向きな変化が生じる可能性が存在します。

３　民進党が信用できなくても、共産党が怖くても（私は実際どうなのかは知りませんが）、そんなことははっきり言ってどうでもいいのです。彼らが今回ちょっと勝ったって、どうせ与党になるわけではないのですから。いま重要なことは、非建設的な批判ばかりで何らの政策的なアウトプットのない野党の国会議員を生み出すことは社会的損失だということです。

４　わかりやすくデフォルメして言えば、あなたが自民党に投票しても日本が共産主義の国になる可能性はゼロですが、あなたが共産党その他の無責任な野党勢力に投票すると、日本が立ちゆかなくなる可能性が、現実的危険として生じます。

５　今回与党が勝つとどうなるか、その場合の変化は、むしろ野党勢力の中に生じます。民進党の中で、いくら政権交代のためとはいえ本当は共産党と組んだりするのは間違っているよねと思っている人たち。日本は、分厚い中間層をしっかりと回復させながら内需主導の経済を確立し、自由で民主的な国としてしっかり国際社会の信頼を確保していかないとね、と思っている人たちが、ついに意見を言い始めます。

６　あなたが信頼し、国際情勢が不安定な時には変化を求めて応援したいと思う野党って、むしろ、そっちの人たちじゃないですか？あなたが今の野党に投票することって、そういう政権交代可能な二大政党の一翼を担うはずだった民進党の息の根を止めることになりませんか？

７　ちまたで、この道を力強く前へ、という声が出始めているのは、つまりそういうことです。今回ばかりは消費税増税の再延期という「新しい判断」を支持することが必要です。

in reply to 「やっぱり自民党に投票しようと思っているあなたに知ってほしい7つのこと」 http://sealdspost.com/archives/3704