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レビュー 22/23 リーグアン 第2節 ロリアン×リヨン 延期分

こんにちは。今回は、9月8日に行われた22/23 リーグアン 第2節 ロリアン×リヨン の試合のレビューをやっていきます。



この試合の両チームのスタメン

灰:リヨン 橙:ロリアン



スタジアム全体で勝ち取った勝ち点3

キックオフがカウントダウンで開始されて、良いムードで開幕したスタッド・ドゥ・モストワールの試合。ピッチコンディション不良のため、延期扱いとなったこの試合ではホームのロリアンが完璧なサッカーを展開しました。

ワッタラの素晴らしいドリブルから近い位置でFKを得て、開始早々6分にル・フェがFKを沈めます。

守備時はル・フェが前に出て4−4−2のブロックを敷いて、それほど前から行かずに反撃のチャンスを窺う形。攻撃時はル・ゴッフが低い位置でカルルが前に出てほぼ3バックのような形。

奪ったら、早い段階で前線のモフィに預け、セカンドボールを拾ったウィングがドリブルを仕掛け、相手を翻弄します。この動きはGKのムボゴからも表れていました。

うまく相手を引きつけて相手をかわし、攻撃につなげる形が個人的に一番良く表れたと思ったシーンは58分のシーン。

ゴールキックの時点からポジションチェンジを行いながら相手をうまく交わしてサイドからクロスをあげ、セカンドボールも回収して二次攻撃へと渡っていくシーン。

補)「Tacticalsita」でアニメーションを作ったのですが、初めての経験で出来がかなり悪いのと、アニメーションをうまく共有できなかったので、割愛します。ぜひ「DAZN」などで各自確認願います。有識者の方いましたら、共有のやり方をぜひご教授願いたいです泣。

こういった動きが良く見られ、追いつかれても前半のうちに勝ち越しすることに成功します。

後半は複数メンバーを変えて逆襲に臨む相手を、開始早々にいなします。ワッタラが2点目を決め、相手に流れを渡しませんでした。

その後も強固な守備ブロックを形成して、ゴールを割らせないまま逃げ切りました。最高の形で強豪リヨンを撃破しましたが、賞賛すべきはホームスタジアム一体となって戦ったこと。

1つ1つのポジティブなプレーが飛び出すごとに、観客が湧き、選手を鼓舞し続けた結果がこの試合に強く表れました。チームだけでなくサポーター一体で戦った勇姿はすごく感動的でした。

ロリアンは開幕から好調で、第5節にRCランスに5失点で大敗した時はどうなるかと思いましたが、しっかりとチームを立て直すことに成功。

昨シーズン上位にいたチームが不調なだけに、今季はロリアンが上位戦線を湧かしてくれそうです。



アウェーが苦手という言い訳は通用されないリヨンというクラブ

リヨンはこの試合がアウェー2試合目ということでしたが、今季初黒星を喫することに。スタッド・ランス戦は劣勢から終盤に追いついたものの、この試合では最後まで追いつくことはできませんでした。

痛手だったのは失点した時間とその内容。開始早々に失点してしまったのはしょうがないことでしたが、問題は追いついてからの失点。

28分に相手からボールを奪い返すと、高い位置からショートカウンターを仕掛け、最後はラカゼットが左足でフィニッシュ。

相手に引きつけられたところをかわされ、特にウィングにはドリブルで危ないシーンを何度も作られて劣勢に立たされていただけに貴重な同点弾。これから再び乗っていくというところでミスが出てしまいます。

ロングボールの処理と相手FWの入れ替わりでミスをしてしまったチアゴ・メンデス。彼はもともと中盤の底の選手で今季はCBにコンバートされて好調を維持していただけに痛すぎるミス。しっかり最後まで追っていたワッタラとそれに反応して得点を挙げたモフィもさすがですが、内容と時間帯が悪かったです。

後半は3人を入れ替え、ラカゼットトップ下の4−2−3−1に変更。これにより、ボックス内での崩しもできるようになりましたが、49分に失点。

これから再びギアを上げることを目標にしていたチームが、出鼻を挫かれてしまいました。

その後もボールは持つものの、強固な守備ブロックを前にしてチームは覇気を失ってしまいました。CKからネットを揺らす場面もありましたが、これはオフサイドの判定に。

最終的に完全アウェーの雰囲気で敗北を喫することになりましたが、リヨンはまたもやアウェーでの勝負弱さを露呈することに。立ち上がりの勢いや集中力が特にアウェーになると持続しないという課題は未だ解決されていないままです。

アウェーでの勝負が苦手であるという言い訳はこのクラブには許されないというのが個人的な考えです。というのも、かつてリーグアンを7連覇し、さまざまなスター選手を輩出してきたクラブだからです。「オリンピック・リヨン」という名前は少なくともヨーロッパサッカーの全土には知れ渡っているのです。

昨季は内外で混乱が生じ、まさかの8位という結果でしたが、今季はクラブの下部組織出身であるベテラン選手が復帰し、リーグ戦に集中できるというアドバンテージを抱えている今シーズン。

上記のような言い訳が許されないクラブであるからこそ、ベテラン選手を筆頭にして、ここからの巻き返しをチーム全体で考えていく必要があります。私としても早く欧州戦線で活躍するリヨンが待ち遠しいです。

現在は苦しい状況にありますが、それでも各ポジションにタレントはいます。何かきっかけを掴めば、またチームは這い上がれるでしょう。期待したいです。



9月8日 2時00分 22/23 リーグアン 第2節 ロリアン×リヨン

会場: スタッド・イブ・アランマ

得点(アシスト): 6分 ル・フェ 28分 ラカゼット(テテ) 33分 モフィ(ワッタラ) 49分 ワッタラ(カルル)

ポゼッション率: ロリアン 33%  リヨン 67%

総シュート数(枠内): ロリアン 11本(6本)  リヨン 15本(7本)

パス本数(成功率): ロリアン 305本(76%)  リヨン 607本(89%)


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