見出し画像

レビュー 22/23 リーグアン 第7節 トゥールーズ×スタッド・ランス

こんにちは。今回は9月11日に行われた、22/23 リーグアン 第7節 トゥールーズ×スタッド・ランス の試合のレビューをやっていきます。



この試合の両チームのスタメン

灰:トゥールーズ 黒:スタッド・ランス



虎の子の1点を守りきって5試合ぶりの勝利!!

第2節のトロワ戦以降、勝ち点3を逃し続けていたトゥールーズ。それでも試合内容はポジティブな内容が多かった印象です。

しかし、今節はそのポジティブな内容を残したまま勝ち点3を得ました。

前から掴みにいく守備は相変わらずで、相手がミドルサードまでボールを持った際には中盤の選手までもディフェンスラインに戻って強固なブロックを形成。

トゥールーズのブロック

これによって、スタッド・ランスの苦手な遅攻に持っていくことができ、相手がもたついたところを狙ってカウンターを繰り出すという戦術で臨みました。

ボールは支配していながら決めきれない時間が続きましたが、31分に待望の先制点。

カウンターの起点となったのはやはりトップのダリンガ。ポストプレーでCBを1枚剥がしてチャイビに渡すと、CBの間を斜めのランニングでうまくついたアブクラルが左足で決めます。

そのまま良いテンポの攻撃で何度もスタッド・ランスのゴールを脅かしました。



前線にあてた後の攻撃に課題 交代選手が流れを変えるものの

スタッド・ランスの攻撃の特徴としては、前線の選手に早い段階でボールを預けてそのまま速攻につなげるという形が今季は目立っています。そのうえで伊東やバログンの果たす役割は大きいです。

この試合では普段よりある程度ボールを握る時間が長かったスタッド・ランス。従来の戦い方で攻撃を構築しますが、低いブロックをわざと敷く相手に対して前線の選手のミスが目立ち、逆にカウンターを招いてしまう展開が続きました。

そのパスミスもあって31分に先制点を与えてしまうと、その後も攻撃に課題を残したまま後半を迎えることになりました。

後半に入ってビュシとゼネリを投入して圧を強めるスタッド・ランス。結果的にこれによってチャンスが増えました。

特にゼネリは前線でボールを引き出す動きをして、縦の攻撃性を高めました。得意の持ち運ぶ力でも相手陣内で躍動しました。

交代選手の活躍で一気に流れが良くなったところで、61分にまさかの出来事が。

カウンターを浴びてフリップが思わず相手を倒してしまい、DOGSOで一発退場に。またしても数的不利で戦うことを余儀なくされたスタッド・ランス。7試合中11人で戦うことができたのは3試合だけというのも悲しい事実です。

それでも強気に攻撃を繰り広げ、ムネツィを1列上げたり、ファン・ベルヘンがドリブルで何度も突破口を見出すなど前向きに攻撃を行いますが、最後まで得点することはできず。

ここまで勝利こそ少ないものの、試合内容でポジティブな要素が多く見られたスタッド・ランス。この試合でも交代選手が流れを変えることはできましたが、第2節以来の黒星を喫することに。

次節はホームで調子を取り戻しつつあるモナコとの1戦。どんなチームに対しても強気で攻めることができている分、これからまた波に乗っていきたいところです。



ついに今季初の日本人対決が実現!

日本人選手が所属するチーム同士の対戦は複数あったものの、日本人選手同士が同じピッチに立つことはありませんでした。

しかし、この試合ではついに実現!先発出場した伊東純也に加えて、トゥールーズのオナイウ阿道は64分から途中出場。

伊東純也が80分に下がって日本人選手同士の対決はわずか15分ほどに終わりましたが、両者共にインパクトを残しました。

特に交代で入ったオナイウ阿道はカウンターの起点となってチームを助けました。85分には最大のチャンスが訪れるも決め切ることはできず。

バログンらと前線の連携が冴え渡りチームに欠かせないピースとして奮闘する伊東純也に比べて、オナイウ阿道の出場時間は限定的ですが、それでもその時間の中で多少のインパクトは残している印象。

どちらもゴールやアシストという形で結果を残すことはできませんでしたが、それでも日本に明るい話題をもたらしてくれたのは事実。

次節はスタッド・ランスとモナコが対戦し、伊東純也と南野拓実の日本人対決が実現する可能性も。これからの日本人選手の活躍にますます期待です。



9月11日 22時00分 22/23 リーグアン 第7節 トゥールーズ×スタッド・ランス

会場: スタディウム・ドゥ・トゥールーズ

得点(アシスト): 31分 アブクラル(チャイビ)

ポゼッション率: トゥールーズ 47%  スタッド・ランス 53%

総シュート数(枠内): トゥールーズ 14本(3本)  スタッド・ランス 11本(1本)

パス本数(成功率): トゥールーズ 393本(76%)  スタッド・ランス 438本(76%)


ハイライト動画

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?