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レビュー 22/23 リーグアン 第4節 スタッド・ランス×リヨン

こんにちは。今回は8月29日に行われた、22/23 リーグアン 第4節 スタッド・ランス×リヨン の試合のレビューをやっていきます。



この試合の両チームのスタメン

青:リヨン 赤:スタッド・ランス

伊東選手が2試合連続でスタメン。一方でリヨンにはムサ・デンベレなど、複数の主力選手が戻って来ました。



やったぜ初ゴール!伊東純也含め縦の速攻の裏には堅実な守備が

強豪リヨンに対して、立ち上がりから前からはめに行く守備を展開したスタッド・ランス。

RSBのギュストが高い位置をとるのに対して、残りのリヨンのディフェンス陣に(タグリアフィコ=伊東、リュケバ=ドゥンビア、バログン=チアゴ・メンデス)というように前線の選手が先方から睨みをきかせていました。

リヨンの攻撃時とスタッド・ランスの守備の配置

前節ストラスブール戦で見つかった、前線のトリデンテはストラスブール戦同様、お互いが良い連携を取り合った上で縦の速攻を何度も繰り出し、相手のディフェンス陣を揺さぶりました。

守備面でも相手FWに決定的な仕事をさせず、それよりも前の段階でしぶとくボールを奪ってからの速いカウンターが目立ちました。

ホームのスタッド・ランスがペースを握る中、24分に日本人にとっても待望の瞬間が。

右サイドにいたブシにボールが渡り、クロスが上げられると、ボックス内で待っていたのは伊東純也。まさか頭で決めるとは思っていませんでしたが、待ちに待ったリーグアン初ゴールを決めてくれました!!

先制後も気を緩めることなく、守備を丁寧におこなっていたスタッド・ランス。特に中盤でのデュエルのところで負けない強さを発揮し、リヨンの攻撃をほぼ完璧に抑えていました。



またもや退場者を出してしまい、、、

前半を無失点で折り返し、後半も前から行く姿勢をやめなかったスタッド・ランス。引いて守らずに、守備のカバーリングも徹底して行えていました。

開幕から好調のリヨンのアタッカー陣を完璧に抑えてこのまま試合をコントロールするかと思われた63分。

中央付近で楔のボールを受けようとしたラカゼットにロピが深いタックルを喰らわせてしまい、一発退場に。

第2節で退場者を出して2点差を一気に逆転された苦い思い出がまだ記憶に新しく残っていただけに、それをよぎらせるような悪夢が待っていました。

しかしながら、前半から行っていた前から捕まえにいく守備は数的不利の状況でも変わらず。自陣に全員が戻って対応することになても、ある程度は相手にプレッシャーを与えていました。

攻勢を強めたリヨンに終盤に追いつかれてしまいますが、開幕から今一つ波に乗れなかったチームにとってゲームの内容は悪くないはず。それだけに1人少なくなってしまったことが悔やまれます。

伊東純也選手はチームどころかリーグアンにほぼ完全にフィットしてきていると言って良い状態。1対1での勝負が多いリーグアンは彼にとって能力を発揮しやすいのかもしれません。

これから更なる活躍をして松井大輔選手の記録超えを目指してほしいと思います。



中央で違いを生み出すには?パケタの穴はチーム全体で埋めるべき

近年のリヨンの攻撃陣を支えてくれたルーカス・パケタは大金を残してイングランドのウェストハムへ。プレミアリーグの中堅クラブが1人の選手に6000万ユーロ(約83億円)という大金を出せるのはもはや恐怖でしかないです。

そのパケタが去った中盤には若いルプナンとアデレード、舞い戻ったトリッソの3人で組みました。しかしながら、中央でのパスミスが目立ち、攻撃を活性化させることはできず。

相手のカウンターに何度も脅かされる中、ラカゼットが降りてきて攻撃の形アイディアを増やそうとしますが、効果的な攻撃ができず終い。得意のサイドにおいても相手を揺さぶることはできず、シュートまで持っていけない時間がしばらく続きました。

中央付近でのデュエルに競り負けると度々速い速攻で決定機を何度も作られるという課題が残った前半。後半からプレーメーカーのカクレを投入しますが、状況はあまり好転せず。

それでも個の能力を活かして枠内にシュートを持っていくことが増えた後半。開幕から2試合連続得点中のテテを中心にゴールを狙いますが、相手GKペンツの好セーブもあってネットを揺らすことはできず。



交代選手がやってのけた!数的優位になって終盤にこじ開ける

63分の危険なスライディングによって数的有利の状況になったリヨン。直前に帰ってきたムサ・デンベレとチェルキという2人のアタッカーを投入したのはその直後。

当然ながらボールをもつ時間が増え、全員が相手陣内にいる状況の中、なかなかディフェンスラインをこじ開けることに苦労します。

しかしながら、終盤の86分のチェルキのクロスにムサ・デンベレが頭で合わせて追いつきます。この試合では自分達のミスも多く、波に乗れない時間が長かったですが、それでも終盤にしっかり追いつくのはさすが。

ディフェンスラインを完璧に崩したわけではありませんでしたが、復帰直後のデンベレが点を決めたのは好材料。昨シーズン攻撃面良い関係性を築いていたパケタはもういませんが、彼やラカゼットなどの前線の選手に加え、中盤も絡めた攻撃をどう展開していくのかとても楽しみです。



8月29日 0時5分 22/23 リーグアン 第4節 スタッド・ランス×リヨン

会場: スタッド・オーギュスト・デュローヌ

得点(アシスト): 24分 伊東(ブシ) 86分 ムサ・デンベレ(チェルキ)

ポゼッション率: スタッド・ランス 26%  リヨン 74%

総シュート数(枠内): スタッド・ランス 8本(5本)  リヨン 18本(5本)

パス本数(成功率): スタッド・ランス 244本(65%)  リヨン 675本(87%)


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