こんにちは。今回は10月1日に行われた、22/23 リーグアン 第9節　アンジェ×マルセイユ　の試合のレビューをやっていきます。

この試合の両チームのスタメン

ターンオーバーに成功　終盤にはあの選手も

前節はレンヌをホームに迎えて、後半から立て直すものの勝ち切ることができなかったマルセイユ。この試合では主に前線の選手含め、複数の主力選手を休ませる判断をトゥドール監督はしました。（トゥドールは出場停止でしたが、、、）

特にオセール戦ではクラウスを左サイドで起用して、少しやりづらさを見せたクラウスでしたが、この試合では躍動しました。攻撃時には高い位置をとってもジゴがその背後をカバーしてくれるため、ほとんどの時間を攻撃に専念することができました。

立ち上がりはゴールキックの時点で守備の設定をしっかり行ってきた相手に対して、少し苦労しますが、パウ・ロペスの精度の高いキックで打開することができました。

攻撃ではパイエのスルーパスにルイス・スアレスが反応したり、いつも通りゲンドゥジが配給役となって攻撃の形を模索します。守備時には相手のアンカーのベンタレブを主にジェルソンが見る形の3−4−1−2でブロックを形成します。

そして、35分に待望の先制点が。ムベンバの縦パスを受けたパイエからスアレスと繋いで、駆け上がったクラウスへ。一気に縦の速攻を見せ、最後はクラウスが左足でニアポストに当たるスーパーゴールを叩き込みます。シュートを打つ前に少し持ち過ぎたかなとも思いましたが、改めて攻撃性能の高さを見せてくれました。

そして後半に入ってもその勢いは持続されました。50分には相手のパスミスを掻っ攫ったクラウスが持ち運んで、フリーのルイス・スアレスへ。コロンビアのストライカーは冷静に決定機をモノにしました。

ヴェロドローム並みにマルセイエーのチャントが響き渡る中、59分にダメ押しの3点目を決めます。ジェルソンのゴールをアシストしたクラウスはこの日、1ゴール2アシスト。全得点に絡んで左サイドでも起用できることを示しました。

そして84分にはマルセイエーが待ち望んでいた瞬間が。84分にルイス・スアレスに代わって途中出場したバンバ・ディエンが今季初出場を果たします。

ディエンはトゥドールから構想外であることを告げられ、ニースやイングランドのリーズへの移籍が目前でしたが、結局成立せず。トゥドールの構想外であると同時にコンディション不良によってしばらく出場できない状況が続いていましたが、ようやく元気な姿を見せることができました。

終盤にはシュートチャンスもありましたが、決め切ることはできず。しかしながら、昨シーズンチームを支えたアタッカーがチームに戻ってきたのは好材料。これからの活躍を期待したいです。

ミスを減らさないと流れには乗り切れない

4−4−2のフォーメーションで、試合に臨んだアンジェ。今季は3バックや4−2−3ー1での采配が目立っていましたが、直近のリーグ戦2連勝につながった4−2−3−1ではなく、CFが横並びする形を取りました。

攻撃の起点はやはり左サイドにいるエースのブファルから。右サイドに降りてくる時もあって、比較的自由に動いてフィニッシュまで絡みました。

立ち上がりはゴールキックの時点からプレッシャーをかけ、アンカーのベンタレブが勇気を持って前がかりにいく場面も見られました。序盤はそのブファルや、高い位置をとって攻撃に絡もうとするヴァレリの右サイドから攻撃を構築しました。

他にもドリブルで複数人を簡単に交わすウナイのドリブルや、ベンタレブの剥がす技術で攻撃にテンポが生まれ、しつこい守備からチャンスが何度か巡ってきました。

しかし、守備が一瞬疎かになったところを突かれて先制点を与えてしまうと、その後も攻撃面でポジティブな動きができないまま失点を重ねました。

攻撃時には人数をかけることができず、シマの左サイドからのミドルシュートの多発が目立ちました。守備時にはイージーミスから点を与えてしまい、簡単に相手をフリーにしてしまう守備の脆さを露呈することに。

終盤には相手のミスからビッグチャンスを2回ほどありましたが、途中出場のサラマはこれを決め切ることができず。

最終的に3試合ぶりの複数失点をして敗れる形となりましたが、第7節で今季初勝利を挙げ、連勝という良い形が続いていた中で悔やまれる結果に。

次節はこちらも波に乗れていないストラスブールをホームに迎えますが、勝った方が今後をよりポジティブに戦えるでしょう。

逆にここで勝ち点3を落とすような結果となると、だいぶ厳しくなってくるでしょう。タレントが多く在籍しているだけに、早くアンジェが立て直してくれることを期待したいです。

10月1日　4時00分　22/23 リーグアン 第9節　アンジェ×マルセイユ

会場：　スタッド・レイモンド・コパ

得点（アシスト）：　35分　クラウス（ルイス・スアレス）　50分　ルイス・スアレス（クラウス）　59分　ジェルソン（クラウス）

ポゼッション率：　アンジェ　43％　　マルセイユ　57％

総シュート数（枠内）：　アンジェ　16本（5本）　　マルセイユ　15本（7本）

パス本数（成功率）：　アンジェ　368本（82％）　　マルセイユ　483本（85％）

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