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ハラスメントのボーダーライン

前職はガチガチの日系企業だった上、私の勤務地は地方支店だったので、東京の友達が聞けば驚愕するようなハラスメント発言は日常茶飯事でした。

今の会社は、前職と比べてはるかに自由な社風で、ダイバーシティへの理解もあり(ちなみにこれを書くとバレる人にはバレそうですが、前職の会社は男性に育児休暇を付与しなかったことで訴訟問題にまで発展しています)、ハラスメントへの取り締まりもとても厳しいところです。パワハラがひどかった役職者がクビになった例もあると聞いています。

だから、というわけではないのですが、この会社に来てひどいハラスメントにあうことはほぼないだろうと思い込んでいました。

ところが今日、仲の良い友人に最近会社で経験した話をしたところ、
「いや、それ結構ハラスメントでしょ。あなたが不快に思ったんなら、それは上に言っていいんだよ」
と言われました。

モヤモヤしてたけど、やっぱりそうだったんだーと少し気持ちがすっきりしました。

仲の良い同期ならまだしも、それ以外の会社の人との距離の取り方って、難しい。
プライベートに関する話題をしてはいけないということでは決してない。ただ上下関係もあるから、不快なことを不快です、とその場ではっきり言うのもはばかられる時もある。
信頼関係の度合いによる。発言した相手の個性にもよる。

私と同世代(25歳前後)は比較的男性でもハラスメント意識がしっかりしている人も多いのだけど、少し年次があるとその認識がちょっと甘いかもしれないな?と思っている今日この頃です。

ちなみに同世代、の区切りを25歳前後とかなり限定させていただいたのは、今回のハラスメント事例が32歳の男性だったからです。

具体的には、仕事中の雑談の延長で、
「ところで、結婚はいつしたいとか考えてるの?」
と聞かれたので
「結婚はいつでもいいんですけど、20代は自分の時間にしたいんで子どもは30ぐらいで考えてます」
と答えたところ、
「あーそうなんですね。
…これ、あくまで1つの参考データでしかないんですけど。
うちの妻がいま29で8ヶ月になるんですけど、もっと早くに産んでおけばよかったって言ってますよ、体力がもたないって」
「…」
「あくまで、参考ですけどね」

しかもこの話、実はその前段があり、
雑談の中でキャリアの話で、
「此処めぐさん、次のランクは一律で上がれるからそこは問題ないと思うけど、いまのままだと順当にその先のランクに行くのは相当大変だと思うなぁ」

とありがたい(と当人は思っている)忠告があったのですよ。いや頼んでないし。

かなり論理的に話をされる人でもあるので、結婚の話を聞いてきたあたり、さっさと家庭に入れと暗に言われているような気がして、ずーっとモヤモヤしてたんですよね。
これ、自分と同い年の32歳の女性に同じことが言えるの?っていう。

これ以外にも、チラホラ相手のことを鑑みない発言がその方にはあったので、いずれどこかで上の立場の人に注意される機会があるのではないかなと、こっそり思っています。

プロジェクトが終わってしばらくその方に関わることはないので、noteのネタにして私の方はもうこれっきりにしようと思います。

#エッセイ #日記 #仕事 #ハラスメント #発言 #働く #アラサー

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