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あの空の色

この舞台に立てたこと自体が夢のようだったのに
欲張りな私はもっと先の夢を見ていた
夢から覚めた今は
悔しさがあの空を染めた夕焼けのように
じわじわと心に広がる

負けたのは、経験値の差だったと感じた
あと少し、届かない距離は
積み上げてきた歴史と重ねてきた自負

私達はスタートラインにやっと立てたばかり
降格昇格を繰り返していたチームが
タイトルが夢ではない場所まで来られた
本当の意味での昇格
ここからが本当のステージ

それでも悔しくて
どんなに痺れたゴールも
結果、負けてしまった試合は
動画が流れるだけで今でも泣いてしまう
川崎はこんな思いを四度もしてきたんだ
反対側のゴール裏からの歓喜の声を
あの壇上にいる選手たちが
自分達のユニフォームではない姿を
紙吹雪の舞い散る場所を下から見上げている
自分達のチームの姿を
たくさん見てきたんだ
この悔しさがチームもサポも強くさせる
強いチームはそうやって何度も
悔しさを積み重ねてきたんだ

飛行機は向かい風だから飛び立てるんだ
もっと高く飛べる
もっと強くなれる
そんな思いで見上げた
あの空の色を忘れない

下を向いている暇はない

週末はリーグ戦だ

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