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#115 憧れた夫婦のかたちは自分にはフィットしないかもね

ありがちなことだけれど
結婚するまでは、以前と変わらず恋人のような夫婦でいたいと思っていました。たぶん子供が産まれるまではそれなりにうまくやっていたと思うのだけど。

わたしは「母」でいることにとてもエネルギーを費やしたし、すると自ずと「母」でいる時間が長くなって、デフォルトで「30代の働くお母さん」てな看板をしょって歩くようになりました。良くも悪くも、もう独身じゃないし落ち着いておりますとでも言いたげな。

「母」っぽいわたしは幾分か強くなったと感じます。
もうカフェに1人で入れるし、肌という肌を覆った格好で自転車に乗るのも、メイクの途中で仕事に行くのも、なんだか平気になっちゃってる。そんなこといちいち構ってたら子供がどっか行っちゃうし、忙しいのよ!みたいな、ね。わかる?

夫と2人で歩いていても、「わたしたちはカップルじゃなくて \子どものいる 夫婦/ です!」と空気に漲らせて安心しているのはわたし。なんでなのか…それだと色々許されるとどこかで期待しているのかもしれないな。例えば格好がダサいとか、メイクがどことなく合ってないとか、顔が疲れているとか、わたしをみた人がそういう印象を持ったときの言い訳をいつも先にしている。

わたしは何を怖がっているんだろう。
他人の目線?

プレ花嫁時代にSNSで繋がったとある女性のフィードは、まるで子供の影が感じられない写真で埋め尽くされ日々更新されています。時折登場する彼(たぶん夫、だし父親)はまだ20代の若者みたいだし、もちろん彼女自身は言わずもがな。たぶん子どもはいるのだけど、彼女たちの生活からは、音の鳴る原色のおもちゃも、砂場のある公園も、なんだか遠いところにあるように思えてしまう。最新のおしゃれ人の集うスポットにいても馴染むし、インテリアにまで世代格差を感じてしまう。彼らを見て今の流行りを学ぶというか。イマドキのカップルの空気が全く薄まってなくて、なんかすごい。


わたしはといえば外出のテーマも身なりも、子ども・心地良さを中心に回っているもんで、彼女とは程遠い生活感あふれる30代夫婦なのだけど。(なんかごめんなさい)

どちらが良いとかいう話ではないのです。果たしてわたしが結婚前に憧れていた夫婦ってどっちなんだろう?ということを考えさせられたのです。


ずっと若々しくおしゃれで、子供がいるようには見えない輝く夫婦は確かにいる。だけど、そのライフスタイルは大多数が追随できないものだと今なら心底理解できるしそこを目指すのはわたしはなんか違うとわきまえた。子供がいてもきちんとしている女性を見ると走っていってハイタッチしたくなるけど、ガラスに映った自分を見たらハッと我に帰って自粛する。
まだ夫を「ねぇパパ」とは呼ばないけど、2人で出かける日よりも女友達とランチに行く日の方が色々気合が入っているのも本当なんだよね

でも、わたしは総じて幸せだし、ちょっと顔の皮が厚くなったわたしもキライじゃない。夫に「なぁママ」って呼ばれたら聞こえなかったフリをするつもりだし、夫の前ではおならもできない。

そんな夫婦も悪くない。
ちょっとおばさん入ってるのかなと時々心配になるけど、本当におばさんの年齢なんだしまぁいいかと笑って、のびのびと愉しく生きることにします。

歳をとるって存外良い。

るる

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