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中学受験|付属校を避けたい理由

進学校か大学付属校かでよくメリット・デメリットの記事を見かける。

最近は、私立大大学の定員厳格化の影響で、確実に有名校への切符がとれるということで大学付属校の人気が高いそうだ。

こういう記事を見ると、少子化なのにねえ。国立はどうした?ポジショントークのにおいがぷんぷん。。。と個人的には思う。少子化の煽りを受けて、私立大なんてこれから経営大変そう。私立はどこも今後の生き残りをかけてブランド力を向上させて生徒・学生集めに必死。

ところで、大学付属校を選ぶメリットとしてよく挙げられているやつ。

・受験を気にしなくてもよい。そのまま大学に進める可能性が高まる。
・勉強以外の課外活動に打ち込めやすくなる。のびのび過ごせる。
・高大連携プログラムがあれば、大学の内容を先に学ぶことができる。
・大学の施設を使えるところもある。
・付属校からの人間関係が続けやすい。

あたりでしょうか。デメリットといえば、

・希望する学部に入れるとは限らない。
・希望する学部があるとは限らない。
・学習面で手を抜きがち。受験生よりは明らかに勉強時間が少なくなる。
・外部受験する際、サポートが得られない可能性が高い。

進路が限定されてしまうことがデメリットとして大きいとされている。

最近、自分も社会人経験が長くなり、痛い目にも散々遭って、考えて思うのは、このデメリットが、後々の人生に及ぼす影響が無視できないというか、意外と大きいかも?ということだ。

社会人になっても、より給料や待遇の良い職場への転職を考えたり、新しいことを始めたり、方向性を変えたりしたくなると、勉強し続けたり、し直したりすることになる。そのとき、学力が足りなかったら?勉強を始めるのも、新しいスキルを身に付けるのも、その結果必要な資格を取得することもメチャ難しくならないだろうか。

ということにたどり着いた。なんのために勉強するの?と言われると、実は、自由でいるため、だと自分は思う。

ぶっちゃけ、大学に入るところor良い会社に入るまでがゴールなら、付属校の方が、コスパは良いと思う。根を詰めて勉強しなくても、ほぼ確実にに入れちゃう。難関校なら、その受験なしのメリット、本当に大きい。卒業まで苦労することは、多分そんなにないと思う。就職活動するときだって、付属上がりだからって採用で差別されることも多分ない。

勉強以外のことで打ち込めることがあるのなら、それはそれですごいことだと思う。余裕のある10代を過ごせることのメリットは大きいし、その分課外活動で大活躍したという意見に理解できるので、否定はしない。

ただ、その後の長ーい人生を考えると、柔軟に方向が変えられるという選択肢を持つことは幸福につながると思うし、そのために10代は(もちろん勉強以外にも打ち込むけれど)、カリキュラムに組まれていることはしっかりと勉強する。進級できて、卒業することだけ考えていたら、後々の人生がハードになるのでは?と中年おばちゃんは思うのだ。関係ない人もいることもわかるけれどさ。

ちなみに、自分の経験で話すと、やはり有名私大の付属出身の人たちというは、ツラい受験勉強をせずに済んでいて羨ましかった。キラキラ10代を好きなことに取り組んで充実していそうで。自分の頃は同学年の生徒の人数もまだ多かったから、ライバルもそれだけ多く、受験競争は厳しかったと思う。模試の結果を見て、よく落ち込んでいた。ここで自分が行きたいと思っている大学に行けなったら、人生の選択を狭める、ということがうっすら感じられていて(このうっすらというやつ、当時は本当にうっすらだったのだけれど、今では概ね正しい感覚だったし、良い選択ができたと思っている。)、必死だったなあ。

今、社会人経験も長くなり、中年になって思うことは、受験は全然ムダじゃない、ということだ。自分は、高校も大学も受験経験者なので、けっこう勉強したかも、と思っているのだけれど、その後の人生を考えると、もっとやるときはがっつり勉強した方が後々、選択肢が増えたし、社会の見え方が違っていたかも、と思う。私立文系は、転職市場では、女子だからっていうのもあるけれど、微妙だったなあ。学科一緒だった女子のその後を見聞きした印象では、けっこう似たり寄ったり。弁護士などの国家資格を取得した人は別。

社会人になれば、万事がOKということはなく、そこから先が長くて、山あり谷あり。もし、方向を変えたくなったとき、学び直すことができたら、方向転換が簡単にならないだろうか。

会社そのものも何年もすると変わっていくし、やっぱり生き残ろうとしたら、学び続けなければ、ならない。学校を卒業すれば、もう安泰ってことにはならない。

自分の子どもが大人になるころには、今よりもテクノロジーが発達していて、もっと高度がスキルが必要になるかもしれない。変化に柔軟に対応する必要があるかもしれない。

まとまりなくなってきてしまった。
強引にまとめると、10代のときに一見ムダ、使い道がなさそうなことでも、しっかり勉強すると、後々の人生に活きる、と伝えたい。つい、数か月後には何か変わることを期待しちゃうけれど、もしかしたら20年後とか、本当に忘れた頃にあのとき必死に覚えたことが、、、という展開になるかもしれない。

自分もつい目先の成績に目が向きがちなのですが、その先、10年後とか20年後も見据えて、考えていきたい。




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