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食べることで記憶や感情を流す

タイ古式マッサージは五感(触覚、視覚、味覚、嗅覚、聴覚)で四大要素(風、火、水、土)の風を感じる技法です。風に触れると、火→水→土、そして時々空の入口まで繋がっていきます。風(思考)から火(気づき)は割とスムーズですが、感情を水に流すのは難しいようで、私自身も自分の思い込みのブロックを外すのにかなり時間がかかりました。
ある日、ピラティスを終えて帰宅すると、「胸(感情)のブロックがハズれた」という強烈な感覚がやってきて、その出来事がタイ古式セルフケアを導入するきっかけとなりました。上半身の可動が広がると、感情が流れやすいことがわかったため、タイ古式セルフケアでは胸のバンタの調整を取り入れています。私自身、過去の記憶や感情に整理がついて、最近少し食生活に変化が出たのと同時に、タイ古式マッサージでは味覚がよく働くようになりました。
忘れられない出来事や許せない思いにはタイ古式マッサージでやってくる味覚のヒントが役に立つかもしれません。でも、タイ古式マッサージの後、「今食べた方がいい」と勧められた食材を食べてみても、特に大きな変化は起こりません。自然治癒力は「少しずつ、徐々に」又は忘れた頃に働きます。
タイ古式マッサージの時間はだいたいおしゃべりをしていますが、「何の話をしていたのか?何を聞いたのか忘れてしまった」という感じで、そのくらいがちょうどいい本来のタイ古式マッサージです。頭に残らない、残っていないことはお腹に収まっていますので、忘れた頃に「そういえば、あの時」とふと思い出したりします。数年後、「あの時話していた通りになっていますよ」なんてことはよくあることで、忘れていたことがいつの間にか現実となっているなんて不思議ですが、「先のことはさほど心配する必要はない」というサティを得ました。心配や不安を抱えやすい私ですが、「なんとかするし、なんとかなる」という自分の気の動きと風の流れを信じられるようになりました。
さて、次回のご予約ではどんな風に気づきの火がつくのでしょう?
皆様とのユンタクを楽しみにしています。

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