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球場の空席問題

 お疲れ様です。ルパン22世です。

 今日からは「海外の記事紹介」という、いつもの分析記事とは違った記事を(試験的に)毎日投稿したいと思います。

 では今回の構成です。

1. 記事の要約

   2019年シーズンはホームランの年として記憶されるかもしれないが、また観客がだんだん減少し、チームが試合を見に来る熱狂的ファンを集める方法を考えなくてはいけなくなった年とも記憶されるだろう。
   今季のレギュラーシーズンでは、観客が100万人減って6800万人になり、最もチケットの売れた2007年と比べると14%減少した。
   MLB公式はこの事態の重大さを理解している。観客の現象の原因は試合時間の長さだ。しかし、収益としては10年前より70%も増加している。これはメディアの放送料による収益のおかげである。
   この「球場には観客が少ないが、メディアが多くの収益をあげる」という状況は少し不自然である。チケットの売上とビジネスはいわば「パンとバターの関係」であったが、この関係はデジタルビジネスの今の時代ではもはや中心的な位置を占めないのかもしれない。
   「チケットを買って球場に入るという考え方を変えなくてはならない」とMLBのある重役は言う。2015年に4チームが月額制のサービスを開始し、現在では18ものチームがこのサービスを導入している。このサービスは月額制の動画配信サービス(Netflix)などに登録する若い世代に効果的だと、その重役は言っている。
   しかし、球場に実際に足を運ぶのもやはり重要である。満杯になった球場の熱気はテレビを通しても伝わってくるし、またファンの高齢化のため次の世代を育てなくてはいけないからだ。だからと言ってチケットの値段を安くしすぎると、選手のプレーを評価していないことになり、またそのチームのために多く払っている熱狂的なファンが離れていってしまうかもしれない。
   MLB球団のチケット販売戦略をいくつか紹介しよう。平均的な観客数が最も少ないマーリンズはシーズン前に少し安くチケットを買える「チケットバンク」という制度を導入した。また最もよく知られているのは「ボールパークパス(モバイルチケット)」だろう。
 観客の減少は、伝統的なシーズンチケットや豪華な席の魅力の減少を意味する。チケット屋で安く買えるなら通常のチケットを買う必要はなく、観たい試合やポストシーズンだけ買えばいい。
   どの球団もこの状況を実感している。ロイヤルズのシーズンシートは今年1,000席減少し、3度目の100勝を記録したアストロズでさえ平均1,500人の観客が減少した。
   これに対策している2球団を紹介する。平均観客数が2016年から8,000人以上減少したジャイアンツのある役員は、「球団は昨年からファンの減少自体は考えず、未来のファンが何を求めているかを考えている」と言う。実際にジャイアンツは初日に2,500枚のボールパークパスを販売した。またジャイアンツの月額制サービスの月額は33$~75$で、1番安いものは本拠地開催の81試合の立見席に全て入れ、少なくとも10試合は席を確保できる。
   最新の球場を持つアスレチックスは2017年から月額制サービスを開始し、MLB球団の中で1番成功している。観客は1年前から平均して1,000人増加し、倍近くの人がこのサービスに登録するようになった。またアスレチックスは豪華な席を用意し、チケットの値段自体を上げている。
   一方で、メディアの放送料はどんどん高くなっている。ほとんどの球団がメディアと契約しているおかげで球団経営ができているという状態だ。
   つまり、野球は短中期的に見ると大丈夫だが、やはり一生のファンを作るためには球場に足を運んでもらうことが重要なのだ。

2. 意見・感想

   日本では「観客が減ってきた」とよく言われてきましたが、実際には観客数が増加しています。チケットの売上もかなり良く、まだMLBほど危機感を持つべきだとは言えないでしょう。
   しかし人口減少野球ファンの高齢化という問題は存在し、将来的には必ず減少に転じます。その対策を考えることは重要だと思うので、記事から考えたファンの減少の対策をいくつか挙げたいと思います。

① 月額制チケットサービスの導入

   日本でも月額制のカーシェアや動画サービスなどが流行しており、チケットに導入したとしてもすんなりと受け入れられるでしょう。シーズンシートを買う余裕はなく、長期休暇のある若い世代をターゲットにしればかなり普及する気がします。

② 立見席の増設

   東京ドームや横浜スタジアムには一部ありますが、ほとんどの球場では立見席がありません。立ち見席ができると気軽に行きやすくなるというメリットがあります。観戦マナーの悪化や、現在ある球場のどこで立見席を増やすのかなどの課題もありますが、将来的なファンの増加には大事だと思います。

   年20回ほど球場に足を運ぶ私ですが、やはり球場でしか感じられないものがあり、空席が目立つと悲しくなります。
   みなさん、球場に行きましょう。

3. この企画を思いついた経緯

 初めは海外の記事を紹介したいということでこの企画を思いついたのですが、著作権法などの関係から「引用」という形で海外の記事を紹介し、その感想や意見を述べることにしました。
 今後upする予定のサイトは参考のところに貼っておきます。
 翻訳という形で英語・中国語の文章を訳す経験は初めてなのですが、自分の学習のためにも毎日続けられたらと思います。
 また中国語に関しては簡体字しか習得していないため、繁体字を簡体字で表記します。何卒ご理解をお願い致します。

4. 参考

the New York Times
合新

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