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診療看護師(NP)養成大学院の受験対策は医師国家試験の必修問題を全てやれば大丈夫ですか?



国際医療福祉と東京医療保健では試験の傾向が異なるでしょうが、ツイッターや診療看護師(NP)を目指す有志のグループラインを見ると、メジャーな分野やコモンな疾患を中心に必修問題を使って診療看護師(NP)養成大学院の受験対策をされている印象です。
婦人科や小児までは対策されているかどうかはわかりません。
ちなみに、大学院によっては過去問を公開しているところもあるので、もしよろしければ問い合わせてみても良いかもしれませんね。

私の場合も一応記載しておきます。
私の場合は、医師国家試験や看護師国家試験の勉強といった、受験のために何かを始めることはなかったです。
その代わり、分からないことを解消するために日々勉強してました。
恐らく、振り返るとその勉強の仕方が良かったのかもしれません。

「どれくらい勉強するか?」という問いの、私なりの返答は「患者や家族、もしくは1年目看護師が理解できるくらい噛み砕いて説明できる」くらい勉強してました。
専門用語を極力使わないとか、イメージしやすいように何かに例えられないか?とか…
例えば、「心不全→SpO₂低下」は経験的に理解していても、患者や家族もしくは1年目看護師からすると、イマイチ繋がりが掴めないかもしれない。
自分がA→Bだと思っていても、人によってはA→Dとなっているかもしれない

なので、心不全の話をするのに、例えば「左室がダメになると収縮や拡張は…」とか「収縮や拡張が上手くいかないと血液は…」とか心臓、血液、細胞外液や細胞内液などに関する解剖生理について
SpO₂低下の話をするのに、例えば「呼吸は肺だけでなく脳、神経、筋肉…」とか「O₂はHbにくっついて…」とか、肺や呼吸、血液、心臓などに関する解剖生理について

この「→」の部分の繋がりがイメージできるように噛み砕いて勉強してました。
日々臨床で遭遇する疑問を調べると、その中からまた疑問が出てきて、それを調べているとまた疑問が出てきて…の繰り返しでした。
なので、強いて言うなら大学院受験で活きたのは解剖生理を勉強していたからですかね。

恐らく、医師国家試験の必修問題を使って受験対策をしても、解剖生理の理解は必ず出てきているでしょう。
あとは試験問題が看護師国家試験の近いのか、医師国家試験に近いのか、で変わってくるでしょうが、こればかりはやってみないことにはわかりません。

いずれにしろ、医師国家試験の必修問題を使って、メジャーな分野やコモンな疾患を扱いながら、解剖生理の理解を深めていくことは間違ってはいないと思いますよ。
陰ながら応援しております。

頑張ってください。

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