リアルと虚構の合間にあるサツマカワRPGのミニ単独ライブ「泥濘」の感想レポート

 R-1グランプリ2022ではその独特な世界観が全国ネットについに”バレた”サツマカワRPG氏のライブ『サツマカワRPG R-1優勝おめでとうライブ(仮)』こと『泥濘』の感想を衝動的にメモとして残しておきたくなったので、配信視聴した直後にnoteを今書いている。
 ちなみに、同氏のライブを見るのは初めてなので、初心者が見た感想として捉えてほしい。

一つだけ言えるのは、少しでも気になっているなら見て”損はない”ライブだったので、お笑い好きはぜひ気を張らずに気軽に配信視聴してほしい。

第一部 未来予知編

 暗転明け、いきなり巨大モニターに映し出されるホログラムのサツマカワRPG氏。今日のライブの演目を発表すると会場は大盛りあがりを見せる。
そして、壮大な音楽と共にステージがきらめき、DJ100人を引き連れた実物のサツマカワRPG氏が登場。
 配信で見ているだけで見ているだけでも思わず縦ノリで首を振ってしまうほどの盛り上がりっぷりで、服を脱ぎだしてしまう演者も登場(もちろんパンイチまでで自制されているので安心して見て欲しい)今まで抱いていたサツマカワRPG氏へのイメージが360度変わる演出であった。
 ちなみに「未来予知」についてはどうぶつ占いをみんなでやってみようという企画であった。筆者のどうぶつは狼である。

第二部 アラバスタ新宿編

 芸人王を志したサツマカワRPG氏は荒波に揉まれながら次の街へ向かう。巨人が戦いを続ける島や、医学の島を経て、サツマカワRPG氏はバスタ新宿に上陸。そこで出会ったのはイヌ・サル・キジが合体した生物であった。
これだけではなんのことか全くわからないと思うが、筆者にもわからない。
 そんな男の一生を見守るのがこの第二部で、演出もガラッと変わる。第一部の映像中心だったものから、サイレント映画のような動きとフリップ中心の”演劇”を見ているような錯覚を覚える15分間であった。
 サツマカワRPG氏が共に旅する仲間をどんどん増やして行くのだが、やはりそこは王を目指す男。生半可な覚悟では仲間にはなれない。どうぶつ占いでペガサスの人だけを集めてやるペガサス大喜利はまさに斬新で、様々な会場でお笑いを見ている人にはニヤっとできるネタも多く、芸人のネタに対し舌が肥えているタイプのファンにも楽しめる構成となっていた。

第三部 鳳凰編

 第二部からの暗転中。
 「自分について考えていたら迷子になった」
 突然その言葉を発し、ライブハウスの外に出ようとサツマカワRPG氏は右往左往しはじめる。ヘトヘトになりながらも10分ほど暗闇の中さまよい続け、やっと出口を見つけたのだが、出口には待ち構えていた敵のダブ・パチ郎が登場。地球人には到底見えないスピードのギャグ合戦で激しい戦いを続けるものの、敵の放った大きな小説に潰され、ついにサツマカワRPG氏は命を落としてしまうのであった。
 どうして彼は敵に追われていたのか、なぜこんなライブになってしまったのか。私も初めて体験した演者が命を落とすという衝撃のライブ。

 この後どうなるかは
        君の目で確かめてくれ!!!!!!!!!!!

おわりに

 多分このレポート見ても「意味がわからなすぎる…」という感想だと思うのだがとにかくめちゃくちゃ面白かった。(語彙0)
 なんで殺されたんだろうな。大会近いもんな。仕方ないな。
 サツマカワRPG氏はわけあって死んでしまったのですが、私は憑かれて殺されたいので、それまでにライブに一度でも直接行けるまで生きます。ああ楽しかった。


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