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わたしとポケモンのおはなし

記憶は定かではないが、私が初めてポケットモンスターというゲームソフトに触れたのは赤でも緑でもなく黃(ピカ版)だった。たしか内容は赤緑とほぼ変わらず、ピカチュウをボールから出して連れ歩くことができ、後ろを振り向いてピカチュウに声をかけると表情を見せてくれる演出があった。まさにサトシ気分が味わえるもの。他にもポケットピカチュウや手乗りイーブイとかとか…今思うとはちゃめちゃに懐かしくなる。

中でも初めての推しといえるポケモンがゼニガメ。小さい頃から青色が好きというのもあり、アニメの声も好きで「ゼニゼニ!!ガメガメガ?」と似てもないのによく真似していた。サトピカ最終章でゼニガメ消防団のリーダーとなったゼニガメも加わって御三家が共闘しているシーンは思わず涙が出るほど感慨深かった。

そんな私もある時点からパタっとポケモンというコンテンツから離れることになる。たしかゲームボーイアドバンスのルビー・サファイアをプレイし終わった後だっただろうか。当時のFFやキングダムハーツのようなオシャレでグラフィックの美しい、ストーリーもRPGとしてしっかり構成されているような目新しいものに影響を受け、いつしか大人に成長しつつある私の中でポケモンが"子供じみたゲーム"という位置づけになったまま記憶が止まってしまった。

個人的主観だが、ポケモンは"ポケモンを強くしてジムリーダーと戦い、ジムバッジをもらって全部集めたら四天王、そしてチャンピオンを倒し伝説のポケモンを捕まえる。"いわゆるバトル重視が前提のゲームという認識だった。強くなるためにかわいいポケモンもたくましく育て、強き者に挑んでいく単調なゲームだと。それが2022年、ポケモン最新作スカーレット・バイオレットの発売を受けてその認識が大きく変わる。

きっかけはなんだったかハッキリとは覚えていない。たしかYouTubeでPVを見たのが始まりだったと思う。それまで私の知っているポケモンとはまったく違うもので、今まで平面で天から地上を見下ろす定点カメラのような視点からしかプレイしていなかったせいか、山も海も街も建造物も、もちろん人もすべてが立体的になっていることにまず驚き、何よりポケモンたちが表情豊かでめっっっっっっちゃかわいい…ピクニックずっとやってたいと思うほどみんなをペットのように可愛がる瞬間はこんなにも癒やしの時間になるなんて思いもしなかった。

他にもストーリーと各キャラデザの良さ。BGMもかっこよかったり素敵な曲ばかりでサントラ大好き芸人な私はもちろんSVのサントラも買った。ザ・ホームウェイの3人もキタカミの姉弟もブルベリ四天王もみんなみんな友達だし、アカデミーの先生もジムリもリーグ四天王+トップも愛おしすぎてみんなまるごとハグしたい(やめろ)

ストーリーもハッピーエンドで終わらせないビターな感じを残しつつ、それでも前を向いて進んでいく姿がグッと心に来て涙が出て…とはいってもまだ番外編やってないのでゆっくりとキビキビしたいところ。ちなみにぽにおは大好き。久しぶりにポケモンというコンテンツに触れて、今のポケモンこんなことになってんのか…!!と驚きと発見と感動の嵐で改めてポケモンまた遊び始めてよかった、また好きになれて良かったと気づきを得た近年だった。

かれこれ十数年もポケモン離れしていた私が、こうしてポケモンをまた好きになることができたのも、ポケモンをずっと好きで長きに渡りそれを未来永劫続くよう努力している人たちの賜物だと思う。偉そうなことは言えないが、本当に感謝しかありません。ありがとうございます。

28周年、感謝と敬意を込めて。

おめでとうございます。
これからもきっとずっと大好きです。


P.S. ダブルバトルってめっちゃむずいね!!!!!(通ってこなかった道)

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