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ユーザー間のシェアを促進するシェアターゲットピッカーのご紹介

皆さん、こんにちは。LINEのDX事業部の金谷です。

私が所属するDX事業部では、パートナー企業の皆様やクライアント企業の皆様と一緒にLINE APIを活用したCX*創造を推進しています。
*CX=Customer Experience、顧客体験のこと。

この記事では、いくつかあるLINE APIの中から私が特に気になるAPIをピックアップしてご紹介します。皆様がLINE APIでCXを創造する際のヒントとなれば嬉しく思います。

LINE API自体の解説は以下の記事が参考になりますので、是非ご覧ください。

それでは早速。今回ご紹介するのは、シェアターゲットピッカーです。

シェアターゲットピッカーとは?

シェアターゲットピッカーは2020年3月にLIFF(LINE Front-end Framework)に追加された機能です。

ターゲットピッカー(グループまたは友だちを選択する画面)を表示し、ターゲットピッカーで選択した相手に、開発者が作成したメッセージを送信できます。

ターゲットピッカー(グループまたは友だちを選択する画面)

メッセージは、ユーザーが送信したかのように、グループや友だちに送信されるので、名前通りユーザー間でのシェアで活躍します。

シェアターゲットピッカーの活用事例

既に様々なサービスや施策で活用されているシェアターゲットピッカーですが、今回は、昨年12月に実施されたシェア施策「SHARE SUPER DRY」を紹介します。

この施策では、LINE上でアサヒスーパードライの引き換えクーポンに添えて写真やメッセージをLINEの友だちに送ることができます。受け取ったユーザーは、全国のコンビニで、受け取ったクーポンとスーパードライを引き換えることができます。昨年12月1日から28日までの期間限定・数量限定で実施されました。

ユーザーは、SHARE SUPER DRYのキャンペーンページにアクセスし、スーパードライのクーポンに添えて送りたい写真やイラストを選んでメッセージを入力します。

支払い方法を選択し、決済が完了すると、送信先を選択するためのターゲットピッカーからLINEの友だちを選択することができ、クーポンとメッセージが送信されます。

今回のアップデートで活用の幅が広がったポイント

昨年の10月にこのシェアターゲットピッカーに関するアップデート(「2021/10/12 シェアターゲットピッカーに、送信先を複数にするか1人にするかを制御するオプションが追加されました」)がありました。

アップデートでは、liff.shareTargetPicker()メソッドにisMultipleプロパティが追加されました。

isMultipleプロパティを設定することで、ユーザーがターゲットピッカーで選択できるメッセージ送信先として、複数の送信先を選択可能にするかどうかを制御できるようになりました。

先ほどのSHARE SUPER DRYの事例では、isMultipleプロパティの値をfalseに設定することで、送信先として1人だけ選択できるようになっています。

isMultipleプロパティにtrueを指定した場合のターゲットピッカー画面の動作

isMultipleプロパティにfalseを指定した場合のターゲットピッカー画面の動作

ただし、isMultipleにfalseを設定しても、1人の友だちのみにメッセージが送信されることは保証されないので、厳密にユーザーから1人の友だちに対して、一度しかメッセージを送信できないようにする場合には、LIFFアプリ実装時に制限をかける必要があります。

例えば、

URLにユニークなトークンを付与し、メッセージを送信
メッセージ内のURLへアクセスされた際にサーバー側でトークンを検証し、複数のユーザーからのアクセスを制限

https://developers.line.biz/ja/reference/liff/#share-target-picker

といった実装が考えられます。詳しくは、liff.shareTargetPicker()をご確認ください。

テキストメッセージ以外にも、画像メッセージや動画メッセージ、音声メッセージ、位置情報メッセージ、テンプレートメッセージ(設定できるアクションはURIアクションのみ)、Flex Message(設定できるアクションはURIアクションのみ)が送信できます。

さらに最大5件のメッセージオブジェクトを送信できるので、複数のメッセージ形式を組み合わせて、ユーザー間のシェアが促進されるようなリッチな表現にチャレンジしてみてください!


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