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It's マイ・プロジェクト!

「It’s マイ・プロジェクト! ~キャリアを創る・しごとを創る・人生を創る!~」
という自主企画を2017年9月30日に東京・田町にあるワークライフバランス社セミナールームにて開催しました。
(募集ページ https://peatix.com/event/288780/

当日会場に来れる人だけのものするにはもったいない予感が、開催前からしていて、友人のせいこさんにトーク部分の書き起こしをお願いしていました。
(せいこさんブログ http://hitotobi.hatenadiary.jp/
せいこさんはすぐに素晴らしい精度の書き起こしを納品してくださったのですが、私がこのイベントから受け取ったギフトがあまりに大きく、なんていうか即時レポートができないくらいに呆然としている間に半年が経過したところです。
こういうことが私にはよくあって、毎年夏に行っているお寺での親子合宿も、レポートが未完のまま翌年の合宿を迎えるということを繰り返しています。
これは単なる先延ばし癖として矯正すべきものとして扱うよりは、あまりに濃い体験をした後は、そのことをカンタンに片づけたくない、大事に持っておきたい、分析して終わりにしたくない、などの自分自身のニーズに共感しつつ付き合っていきたい私です。
とはいえ、シェアのニーズや、関わってくれたメンバーへの誠実さのニーズも確かにあるので、ずっと頭の片隅に原稿化するタイミングを計っておりました。「年内に」「年度内こそ」と機会を逸し、ゴールデンウィーク後半、ようやくとりかかれました。
以下はその記録です。

【It’s マイ・プロジェクト! ~キャリアを創る・しごとを創る・人生を創る!~】
<呼びかけ文>
転職、産休・育休、復職、独立、創業、複業・・・
はたらき方を試行錯誤しながら、より自分らしく生きることを
選択し続けてきた3人の女性たち。

まずは前半。三者三様のパネリストが、それぞれのリアルな体験談を、
その時々の意図や想いとともに語ります。
そしてまだまだこの先に、目指す世界がある!…これからの展望も語ります。

さらに、後半は、参加者全員でワークショップ・タイム。
参加したみなさんと一緒にワークシートを埋めながら語ることで
「マイ・プロジェクト」が、見えてくる、輝き出す!
しごとを、人生をともに創っていく仲間との出会い、つながりが生まれる!

「It's マイ・プロジェクト」
すでにひとりひとりの内側にあるもの。
喜びも困難も糧にして進むための、自分の軸を確かめに、おいでください。

■パネリスト■

★ツノダフミコ(つのだふみこ)
株式会社ウェーブプラネット 代表取締役社長/Concept NavigatorⓇ 
http://www.waveplanet.co.jp/

慶應義塾大学文学部卒。フリーター、商業施設企画会社を経て、1993年にマーケティングリサーチ&コンサルタントとして(株)ウエーブプラネットを創業。 数多くの商品コンセプト開発ワークショップを手掛ける。
4年間の地方議員経験を経て、再びマーケティングのフィールドでコンセプト・ナビゲーションに専任中。
良い製品や良いサービスを作る手助けという仕事を通じて、クライアントに、そこからつながる社会に、ハッピーを提供することを目指している。
また【 wave rides café 】と題したお茶会を3か月に1度主催。
「新しい時代の波を自分らしく乗りこなしたい!」 そんな思いをいだく20代を中心とした女性たちが集まって、それぞれの仕事と生き方を考える会で、人生の先輩&
元リアルサーファー(!)として、「波に乗る」ための持てる限りの知恵とノウハウ、社会人として毎日のビジネスに役立つTIPSなどを実践型ワークショップを通じて提供している。

Message:心の声に素直になると、いろんなチャンスがやってきます。HAPPYにもっと貪欲になって、一緒に笑いましょう♪

★高安千穂(たかやすちほ)
https://www.facebook.com/takayasu.chiho

キャリアカウンセラー

新卒で就職した人材派遣会社から社会変革ベンチャーに転職。組織風土改革コンサルティング会社にて、働き方について考える。

二児の産休育休を経て数年後、再び長期休暇を取り、キャリアと人生の見直しと学びの期間とする。休暇中に産業カウンセラー・キャリアカウンセラー資格を取得。

個人の自由なキャリアと意思決定を応援するキャリアカウンセラーとして活動することを決意。

まずは自分が、自分に正直に、自由に生きてみることに、全力チャレンジ中。

Message: 苦手だった「走りながら考える」にチャレンジ中の私です。今しかできない話を、今を生きるみなさんと分かち合えたら、とても嬉しいです。それでは会場で。

★高橋ライチ(たかはしらいち)
http://ameblo.jp/lychee-tangerine/

株式会社 タンジェリン・ラボ 代表取締役社長
高卒・在野の女性専門カウンセラー。
家族制度に息苦しさを感じてきた経験から、個人の幸福を阻害しない、人のつながりのあり方を模索。5世帯でのシェアハウスで出産育児、ステップファミリーに大学生シェアメイトを迎えるなど実験しながら探究中。
2003年第二子出産を機に女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】を立ち上げる。育児期の母の場づくりのパイオニアとして活動しながら、2005年よりカウンセリング事業を並行。共感的傾聴の技法【ブライト・リスニング講座】を開発。この考え方をさまざまに応用し、望みに従って「ブライトに生きる」ことをサポートしている。 2012年に11人の出資を受け、非営利型株式会社タンジェリン・ラボ を設立。
2013年オンラインの傾聴サービス【リスニング・ママ プロジェクト】立ち上げ。現在NPO法人申請中。
Message:「人は、変われる。自分を選べる。」ここに来られたみなさんの、新しい、あなたらしい一歩を心から応援します。

プログラム
◇session1
 パネリスト1人ずつによるこれまでとこれからのマイ・プロジェクトについてのプレゼン・トーク
◇session2
 パネリスト3人でのクロストーク
 会場参加者からの質問にこたえるQ&Aタイム
~休憩~
◇session3
 参加者グループワーク
 それぞれのマイプロジェクトは?
 マイプロのシェア&エール交換
◇チェックアウト・トーク

~会場懇親会~

__________________________________
以下当日の記録 session1および 2 再現

登壇者
• 高橋ライチ(ラ)
• 高安千穂(千)
• ツノダフミコ(フ)

ラ: 皆さん、今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。高橋ライチです。こんなね、気持ちのいい9月の最後の土曜日の午後を使っていただいて、ほんとに感謝してます。わたしが言い出しっぺです。
今日のイベント「It’s マイ・プロジェクト!」は、元々わたしがマイプロジェクトの会、「母となって自分の人生をもう一回とらえなおそう」という母属性の方たちのマイプロの会、を見に行ったらすごくおもしろかった。で、後日わたしもしゃべりたいって志願して、しゃべる側をやったらこれがまたおもしろくて。で、これをシェアしたいなぁと思って、お友だちのフミコさんと千穂さんに声をかけたんです。そして会場に集まった皆さんにも、マイプロジェクトを書いていただいて、このおもしろさを皆さんにも楽しんでいただけたらすごい素敵な会になるんじゃないかと思いついて、今日が、実現したんです。
私が思いついただけではもちろん、楽しめない、皆さんがこうやって、お一人ずつがね、時間をつくって足を運んでいただいたので、それが始まる。かと思うと今すごくわくわくしてます。はい。
今日のわたしの目標は、楽しんでいただくのはまぁ前提として、
『皆さんが自分の人生を今までよりもっと好きになる』っていうことと、『なんだか動きたくなる』っていうことと、そしてその一歩を、今日30分だけですけどこの会場で懇親会がありますので、どなたかとお話しながら、『何か一歩踏み出す』という会になればというふうに思ってます。今日一日よろしくお願いします。(会場:よろしくお願いします。拍手)
いらっしゃいませ。ですね。で、お手洗いが真後ろにあります。えーと、自然の(笑)コールに従って、お好きなタイミングで席を立ってください。で、お菓子やお茶なども、喉が乾いたなーとか、甘いものが食べたいなー好きなタイミングで席を立ってください。なんていうか、まぁ気楽な感じで聴いていただけたら、そのほうが実は吸収力が高くなるので、皆さんにリラックスしていただけたらなと思ってます。
で、写真を撮らせていただきたいんですけれども、ホームページやブログなどに載せる予定なんですが、それが困るっていう方がもしいらしたら、あらかじめ言っておいていただくと、避けて撮ってもらおうかなと思うんですが、いらっしゃいますか?ちょっと言い出しにくいけどあとでやっぱりなと思ったら、わたしたちか、カメラを持ってる季莉ちゃんにお声がけください。あとはえーっと、記録のために録音をしています。で、録音内容は書き起こして後日ホームページなどで紹介させていただきたいと思うので、もし自分の発言のところをオープンにしないでほしいっていうのがあったら、あとから言っていただければその分はカットしますので、この会の中ではなるべく自由に発言していただけたらな、と思います。ということで、はじめます。

えーと、ご紹介を先にします、ね。きょうお話するのが、高安千穂さんと。

千: はい、高安です。

ラ: ツノダフミコさんです。

フ: ツノダフミコです。よろしくお願いします。

(会場:よろしくお願いします)

【1】高橋ライチのマイ・プロジェクト

ラ: 最初に3人のマイプロジェクトを聞いていただくということで、わたしからお話させていただきたいと思います。これってどうやって動かすんでしょう。(注・パワーポイントの操作が分かっていない)

千: 下ボタンを押すと。

ラ: 下ボタン…。はい、えーっと、高橋ライチと言います。ライチさんと呼んでください。なんか変な名前で、本名ですかってよく聞かれるんですけど、わたしがえーっと、20年前ぐらいに自分でつけた名前です。本名ですかって聞かれると微妙な気分になるんですけど、わたし的にはこれが本名な感覚で、戸籍名は別にあります、みたいなふうに答えています。
えーと、そもそもですね、ここに、なんか「離婚」という文字がいっぱいあるんですけど、あのー、離婚して名前、姓が変わったときに、いろいろめんどくさい上に、いろいろ、うーんと、なんでしょう、表現活動をしていたときの名前を、じゃあ自分で姓も名前も自分で好きなものをつけてそれを名乗り続けよう、名乗っていこうというふうに決めたのが、えー、30、違うな、28歳ぐらいですかね。27歳で離婚って書いてありますね、27歳ぐらいで。そこからずっと、この名前を使っています。今48歳なので。何年経ってんだ、21年、ぐらい経ってますか、ですね。
仕事はカウンセラーをしています。女性専門のカウンセラーで、女の人のいろんな人生上のお困り事とか、あるいは達成したいものに向けてのカウンセリングを行なっています。
あと、「リスニング・ママ プロジェクト代表リスナー」と書いてあるんですけども、えー、子どもを産んでわたしが最初にすごく煮詰まったのが、大人と話す時間がないっていうことだったんですね。で、あの、赤ちゃんと二人っきりですごーく煮詰まって、ま、それのストレスもあって最初の結婚を失敗してるっていうのもあるんですけど、そんなストレスを打破するべく、インターネットの無料通話を使って、20分お話を聴きますというボランティアグループの運営をしています。そんな活動もしてます。その「聴く」ということが素晴らしい…、ま、これもシェアしたいことなんですけど、すごく聴くって楽しくておもしろいことなので、えー、聴く人を増やしていきたいなと思っていて、「ブライトリスニング講座」という聴き方の講座もやっています。ですね。ま、こんな感じで、盛りだくさんな人生を歩んでまいりました。見えますか?そこから。ちょっと光りますよね?

参加者: あ、ちょっと動かすと見えます。

ラ: 動かすと見える、はい、ちょっと動かしながら見ていただいて。で、まぁ、どんなふうに、生きてきたかっていうと、18歳で、新潟を出てきまして、公務員になりました。母子家庭だったんですけど、すごく家が息苦しくって、もう高校を出たらすぐに、すぐにでも家を出てやると思って、家を出るために公務員になったんですけど、公務員を2年半ぐらいで辞めてですね、あの、調理師になりました。夜間の専門学校に行って。で、調理師の免許を取った途端に公務員を辞めて、親にものすごい怒られたんですけど。で、そこから結婚、出産。そして表現活動をやっていた時代のいろんな写真ですね。なんか金粉モデルとかやってたことがあって。あのハナ肇みたいな。ハナ肇って皆さん知ってます(笑)?

会場: (笑)。

ラ: フミコさんは(笑)?

フ: わたしはわかります。

ラ: 銅像のマネをする人で、あれの金粉バージョン。世の中には金粉マニアという人がいてですね、金粉の写真を撮りたいってそういう。当時は、えーと、今みたいにサイトでの募集じゃなくて、「じゃマール」っていう、なんか求人広告誌があって、個人の人が求人を出してて、カメラのモデルを募集、みたいなところで応募して、私にはいろんな金粉の写真が残ってるんですけど。あとこれは鍾乳洞写真の鍾乳洞マニアの方の写真家と。

会場: (笑)。

ラ: 一緒に、すごい八王子の奥の鍾乳洞に潜って撮った、すごく寒かった写真です。こんな、鍾乳洞写真家とか、世の中にはいろんな人がいる。これは美大のデッサンモデルをやってたときですね。ここにあるのはCDで、手焼きのCDなんですけど。音楽活動をしたり、詩を書いたりしてました。あわよくば詞、作詞家になれないかな、なんてあの、あがいていたこともあります。
で、だんだんこう作品を自分で作ったり表現するよりも、もっと相互性のあるもののほうがおもしろいなぁというふうに魅力を感じるようになっていってですね。第二子の産後に「こぶたラボ」という、子どもを連れて来れるけど、自分たちの話ができる。子どもを介した話じゃなくって、あの、もともとね、映画が好きだとか小説が好きだとか、いろんな属性があったはずなのに、なんかママになった途端に、ママトークしかしなくなる、公園とか児童館の、友人関係にものすごく煮詰まっていたのが第一子の産後だったんです。
で、第二子は婚外子で産んでまして、そのときに、あ、そうだ、第一子のときあんなに煮詰まったんだった、というのを思い出して、自分で活動をスタートしました。最初はね、「子持ち女子の部活動」っていうコンセプトで、ヨガとかゴスペルとか、えっと、ベリーダンスとか。赤ちゃんを足元にベリーダンスとかやる、サークル的なことをいろいろ日替わりでやっていました。わたしが教えてたわけではなくて、先生を呼んでやってたんですけど。そのうちにスポーツクラブでも託児付きのクラスができたりとか、うちよりももっと大手がいっぱいいろんなところで子連れでやれる楽しいことっていうのが台頭してきた時期で、個人運営が限界になっていったときに、部活動の部分は独立させて、今度はあの、餃子研究会とか、料理部とか。ときめき片付け講座って、こんまりさんってご存知ですか?こんまりさんがまだ本を出される前に、「乙女の片付けレッスン」とかっていうのをやってらしたときにお呼びして、2、3回、開催しました。
プロの先生だけでなく、普通の家庭で子育てしてるんだけど、実はわたし家でベーコン作れるんです、みたいな人に講座をやってもらったりとか。とにかく自分が持ってる楽しいものをシェアし合える場、「これを伝えたい」っていうことを、伝えられる第一歩の場ということで、いろんな講座の企画をやりました。
あとは、「陽の当たるセクシャリティゼミ」っていう、セクシャリティの話を真昼間からしようっていう真面目な会をやったりとかですね。「エッジの効いた企画で集まる魅力的なメンバー」って自分で書いてるんですけど(笑)、とにかく他所でやってることは他所に行ってもできるので、うちでは新しいことをやろうと思って、いろんなことを考えて作ってきました。
数年経つとたくさん産後サークルみたいなのが出てきて、自分たちも、関わるスタッフも子どもがだんだん大きくなってきた頃に活動を休止しようと、決めたタイミングで、いきなり杉並区、行政から協働の話がやってました。2年連続でごみ減量対策課というところと協働で、「すぎなみエコライフ実践ジャー」っていう、これもわたしたちがタイトルつけて。いや、協働企画とか生真面目にやっても、結局行政が単体でやるのと同じになっちゃうから、エッジの効いたことをやろうって(笑)、すぐ変わったことしたくなるんですけど、「すぎなみエコライフ実践ジャー」という名前をつけてちょっと戦隊ものみたいな感じで、家庭ごみを減らすためにはっていうことで。結局今までやってきた講座と似たようなことを、ごみ減量という切り口で見せる。例えば冷蔵庫の掃除を、掃除というか、整理整頓すると、なんかこう、無駄に腐らせるものがなくなるよ、とかですね、料理の講座だと、こういうふうに段取りすると手早くできるから、結局きょう何も作れなかったってならないで、ちゃんと買った野菜を使いきれますよ、とか皮まで使う料理はこれですよっていうようなことをやったりして、2年間やらせてもらいました。
もう、これでいよいよこぶたラボの活動も休止かなって思っていたら、今度は親子カフェをやっている方から、「もうやらないんですかー?」って言われて。こぶたカフェっていう交流サロンイベントをやってたんですけど、そのイベントだけ今現在復活しまして、世田谷区の上北沢っていうところで、赤ちゃんも連れてこれるし、思春期の母のお話会もやるしっていう、なるべく広い範囲の年代の女性が集まれるような、コミュニティに育てていきたいなと思って、サロン活動を復活しました。で、あのー、ずっと思ってたことなんですけど、この休止するあたりから、もう10年ぐらいやってきた活動なので、ちゃんと振り返って、それを記録として残したいなぁと思って、コラムを執筆しようと思いつつ、もう9月末なんですけど(笑)、まだとりかかれていませんと言う感じで。

会場: (笑)

ラ: おります。とりかかれるのかなぁ、とりかかりたい。このこぶたラボという活動をしていたんですが、並行してわたし自身が2回も離婚したりとか、いろいろうまくいかない、親ともうまくいかない、みたいなところで、心理学とか、コミュニケーションにすごく興味を持って、まぁ手当たり次第学んでいったんです。で、学べば学ぶほど、これっていろんな人に必要なものだよなというふうに思って、こぶたラボに集まる人にどんどんこう、勉強会とか個人カウンセリングとかを提供するうちに、そちらのカウンセリング事業が本業となっていくんです。で、あるとき、えーと、あるときというか、2011年に、えーと、3月11日に震災がありまして、それまでシェアオフィスで使ってた場所のオーナーが移住してしまってオフィスがなくなってしまったんですね。で、場所を探してたところ、予算以上なんだけどもすごくよい物件を見つけて、東中野の駅前に。で、「どうしたらいいんだろう、そうだ出資者を募ればいいんだ」ということで、ブログで出資者を募って、1口5万円で、わたしも入れて11人の無配当の株主がお金を出し合って、資本金60万の株式会社を(笑)作ったという。
もうほんとに0から0.5を立ち上げるみたいなことをずーっとやってきてるんですけど、本当に、誰もが自分らしく本当にやりたいことを実現する社会をめざす、ということでカウンセリングですとか、心理学の講座などをする会社を今もやっています。今6期目です。まだ最初の赤字が回収できていません。ですね。で、「リスニング・ママ プロジェクト」ですね。こちらは今NPO法人の、準備中です。インターネットを使って産後の人の話を聴きますよ、産後といっても小学生のママまでが対象になってるので、けっこう広い範囲というか、ですね。相談に限らずうれしかった話とか、なんとなく大人と話したいなという時間にも使っていただけるような場づくりを考えています。
さて、こんなことをやってきたわたしのマイプロジェクトなんですけど。何をやりたいのかなぁ、こんないろんな、いろんなことをやってますよねってすごく言われるんですけど、わたしという人は一体何をやってるのかって考えたときに、ああ、なんかブライトリスニングってすごく自分の心の声を聴く聴き方なんですけど、その心の奥底にあるものをそのまま人生として生きるプロジェクトをわたしはやってるんだというところにたどり着いたんですね。日々の暮らしそのものが、もう自分のプロジェクトなんだ。なんかこの仕事のこれをうまくいかせたから、一個プロジェクトが終わったっていうよりも、もう人生そのものがプロジェクトだなぁ。そして誰もが自由に自分らしく本当にやりたいことを実現する社会をめざす、と思ってるんだったら、わたしが自由で自分らしくて本当にやりたいことを実現していくっていうのが、わたしのプロジェクトではないかと、これを書きながら思ったんです。
理想の世界に自分がなる」、ぞ、と、あらためて決めたんですね。好きなことをやってるように見えるんだけど、それを「自覚してやる」のと、「なんかやっちゃってる」のとではけっこう違うんですね。こんなふうに皆さんも「自分という人は何をしている人なんだろう」っていうのを、ちょっときょう後半のワークであらためて、捉え直していただけたらきっといいんじゃないかなと思っています。
で、ここで、私はこのプロジェクトで何を生み出すかっていうと、あんなやり方もあるんだとか、あれならできそうとか、わたしもやってみようかなぁとか、一緒にできることがありそうっていう人と、こう影響し合って、で、プロセスを楽しんで、このプロジェクトを進めていけたらいいなぁというふうに思ってます。ゆるやかにつながって、そして広げていくっていうことができたらいいなというふうに思ってます。
今度は未来についてですね。ブライトライフ・プロジェクト、この先どうなっていうのかっていうことなんですが、今中3の娘がいて、で、上の娘は去年、一昨年、家を出たんですね。で、家を出たときに大学生の女の子を一人下宿として入れてて。なので、大学生の女の子と、中学生と、わたしと、3人目の夫と、一緒に暮らしています。その中学生が今度大学に入るぐらいのときに、シェアハウスをやりたいなぁと思っていて。それはわたしあのー、離婚したあと、「沈没ハウス」って、最近ちょっとドキュメンタリー映画で、ぴあフィルムフェスティバルで、ノミネートされてる映画に描かれている沈没ハウスというところの初期メンバーなんですけど。シングルマザー3組と独身の男女とシェアで、ルームシェアというか、物件をシェアして、10年ぐらい暮らしてたんですね。すごく人手が必要だった乳幼児期に、たくさんの大人の中で子どもたちが育っていったのが非常によかった体験があるので、子どもが高校を卒業したら、またシェアハウスやりたいなと思って。今度は手を貸す側として。あのー、シングルマザーとか、あと大学生とか。あと産後ショートステイとか。まぁあの、シェルター的なこともできたらいいんですけど、シェルターはおおっぴらにすると意味がないので、産後ショートステイもできるシェアハウスだよっていうのを51歳に、52歳か、3年後か4年後に開始したいと思っています。
それから「日本全国対話の旅」。聴くのが仕事なので、話を聴きながら、あのー、お客さんをたどって日本全国対話の旅ができたらいいなぁとか思っています。で、リスニング・ママ プロジェクトで海外の駐在妻の方とつながりができてきたので、その、そこもこう転々としながら、講座をやったりしながら、やれたらいいなと思ってます。
で、7年後ぐらいですね。55歳になる頃には、全国に空き家活性シェアハウスとかが、まぁ当たり前のようにある。そしてその情報が共有されているっていうような状況が作れるといいなと思っています。で、そう、小中高校大学で聴くっていうことの授業が、もう聴くは大事だっていうことが常識化してるといいなというふうに活動の先に思ってます。で、えーと、12年後、60歳になる頃には、シェアコミュニティっていうのがこう増殖していて。で、「子育てが苦行」だったっていうのが過去の話になっている。「出る杭は打たれる」っていうのが死語になるくらい、「え、それどういう意味ですか?」って言われるぐらい、みんなが自由に自分らしく生きているっていうことですね。それがもう、なんと12年後に実現しますよ、皆さん。

会場: (笑)

ラ: っていうことです。世界各国対話の旅っていうことをしながら暮らしている。というのがわたしのプロジェクトなんです。で、皆さんにもしお心当たりがあったらリクエストしたいのが、妊婦さんとか小学生母にお知り合いがいたら、「リスニング・ママ プロジェクトっていう話を聴いてくれる活動があるらしいよ」ってお知らせください。チラシもきょう持ってきてます。リスニング・ママ プロジェクトをね、運営する仲間になっていただけたらそれもうれしいです。で、もっと海外に広げていきたいので、駐在妻とか転勤族の方にお知り合いがいたら、なんかその、法人のほう、会社のほうにアクセスできるような人脈とかアイディアとかあれば、ぜひ教えていただきたい!で、聴くの研修をできる場、ですね。教育現場で活かしたいと思っている人とかとおつなぎいただけたらとっても喜びます。とにかく聴くがいいよっていうことが、7年後にはもうね、小中高校大学の授業になっているはずなので、それにはもう出会ってなきゃいけない。ちょうど先週、先々週かな、杉並区の小学校の先生方のところに研修に行ったんですけど、じわじわと研修の場も増えてきているんですが、やっぱり聴くってあらためて習う場がないので、これを広げていけたらいいなと思ってます。そしてシェアハウスになるようなおうちを持っている人、空き家があるよっていう人がいたら、ぜひご紹介ください。で、この赤い字のが一番言いたいことなんですけど、あなたのやりたいことを、育児中の方じゃない方もいらっしゃいますけど、(例えば育児や介護みたいに)何か優先しなきゃいけないって思うような出来事があっても、一番やりたいことを一番大事に、今、から、実現していってくださいっていうのがほんとに、一番、伝えたいことですね。で、実現したいことがうまく進まないときには、ぜひお話を聴かせていただければと思っています。Facebookで友だちになってください。高橋ライチってFacebook内で探すといないんですけど、普通にGoogleで「高橋ライチ Facebook」って入れると出ます。(https://www.facebook.com/lychee.takahashi

会場: (笑)

ラ: Facebook内で探すと、「らいち高橋」っていう人が出てきて、あれはわたしではありません。

会場: へえー。

ラ: なんでそうなっているのかわからないですけど、はい、違う人が出てきます。ですね。そして、一緒に学ぶ機会があればうれしいです。きょうわたしの話を聴いてくださってありがとうございます。

会場: (拍手)

ラ: では、次のプレゼンターに交代します。


【2 高安千穂のマイ・プロジェクト】

千: はい、ありがとうございます。ではここからバトンタッチさせていただきます。高安千穂と申します。よろしくお願いいたします。

会場: よろしくお願いします。

千: お願いします。えっと、最初にライチさんがご紹介くださったみたいに、このイベントはライチさんが言い出しっぺしてくださったんですけれども、わたしにとってライチさんは、わたしのカウンセラーさん、なんですね。ここ1、2年はすごいいろんなことに悩んでたんですが、そのときに一緒にわたしの問題をみてくださったのが、ライチさんだったんです。
あとはもうお一方、フミコさんにも声をかけようっていうことになって。フミコさんもわたしのここ数年のよたよたしているところをずっと見守ってくださった、わたしからするとメンターさんのような方で、この2人、と一緒にやれるんだったらもちろんやりたいし。
あの、わたしのことをご存知の方は知ってると思うんですが、わたしあんまり自分のことをしゃべるのが得意じゃなくて(笑)、今もすごいどきどきしているんですけども、わたしにとってすごく大事なこのお二人を皆さんに知っていただきたいなっていうのが一番最初の動機だったんですね。このお二人に限らず、あと、わたしにとっての大事なお友だちもたくさん来てくださっています。そういった方々も知っていただけるといいなと思っています。とはいえ、きょうのお題としてのマイプロジェクト、わたしが今やりたいことっていうことについても、きょうは勇気を出してお話させていただければなと思っています。よろしくお願いいたします。
わたしの資料、すっごい文字ばっかりになっちゃって(笑)、見辛いんですよね。で、ちょっとこれじゃ皆さん見えないよと思ったので、ちょっと何部か印刷をしたんですが、資料があったらほしいよっていう方いますか?ありがとうございます(笑)。

会場: (笑)。

千: 要るよって言わせましたよね。ありがとうございます。あの、適当にすみません、周りで回していただいて、あの、適当に。

会場: 全員…。

千: 多分ある。なかったらすみません、適当に回していただきたい。余り、余りが。

会場: あ、一部余ってます。

千: ありがとうございます。

会場: 一部余ってるのはこちらに。

会場: あ、でも大丈夫です。

会場: 大丈夫ですか?

会場: はい。

千: すごーい優しい会場(笑)。

会場: (笑)

千: ありがとうございます。で、ちなみにあの、他の二人、ライチさんとフミコさんはちょっとそういった資料を印刷を今回はご希望じゃないので、わたしの資料だけがあるんですが、他の皆さんのメモは取っていただいてもかまわないと思います。
で、わたしのところなんですけれども、主に一番最初のこの写真が入っているスライドを使ってご紹介、自己紹介させていただきます。ここに自己紹介が書いてあるんですが、株式会社ワークライフバランスという会社に勤めていて、えーと、9年目ぐらいになります。ここの会場もうちの会社なんですが、よかったら「ワークライフバランス社来たよ」っていう写真をFacebookとかであげてくださると(笑)、広報にもなってありがたいな、と思っています。
よくこのワークライフバランス社のコンサルタントですっていう立場で話をさせていただくことが多いんですけど、それ以外にももちろんわたしのコンテンツというもの、わたしの属性というものはたくさんあって。他にも2人今子どもがいて、11歳の男の子と7歳の女の子のお母さんっていう仕事もしています。ちなみにあとで詳しく申し上げますが、今は妻という仕事はもうしていない(笑)んですけれども。
あとは川崎市民という役割も持っていて、市民活動もたくさんやらせていただきたいなと思っています。あとはもちろん趣味を持っていたり、わたしっていうものもあったりしていて。
で、今新しくやろうと思っているものは、自分の仕事を立ち上げようとしています。えーと、キャリアカウンセリング。一人だけでやるんじゃなくてチームとして。キャリアカウンセリングを事業としてやるlivcoっていう名前を付けたんですが、こういったことを今はやろうとしています。で、これからやろうとしていることと、あとそもそもなんでこんなことをしはじめようと思ったのっていう2つをきょうはお話したいなと思っています。ふうー(笑)。

会場: (笑)。

千: 話すと疲れるね。このへん、わたしの履歴の真ん中へんにワークライフバランス社入社っていうふうに書いてあります。この、わたしのステイタスだけ聞いてくださると、けっこう立派に聞こえることが多いと思うんですね。株式会社ワークライフバランス社でコンサルタントをしていて、子どもも持っていて、まぁなんか、そこそこなんかきれいなキャリアっぽく見えるじゃないですか(笑)。なので、「あーすごいですねぇ」とかって言っていただくこともあるんですが、実際にはそんなこともなかなかないんですよ、っていうところをよく皆さんにはご紹介させていただいています。
じゃあワークライフバランス社に来る前は何をしてたかっていうことなんですけど、人材派遣会社のヒューマンリソシアという会社に行って、2002年からいたんですけど、だいたい20代をずっとそこの会社にいました。そこで法人営業だったりだとか、人材マッチングをしてたんですけれども、ここでのもやもやがあったからこそ、今ワークライフバランス社に来ているのかなと思います。なんでそもそもヒューマンリソシア社に入ったのかなっていうと、その前のもやもやが原因だったんですけれども、学生時代まで遡ります。今よくこう、インターンだったり、学生さんがものすごい、真面目な学生さん、一生懸命な学生さんが多くて、あのー、心打たれることが多いんですけれども、一方でわたしはものすごい不真面目な学生をしていて(笑)。あのー、資料のほうですね、をめくっていただくと、わたしの裏履歴というのがびっしり(笑)。

会場: (笑)

千: 恥ずかしいー(笑)。すみません、そのお二人の資料はすごいきれいだから、ちょっともうなんか見苦しくて恥ずかしいんですけど。まぁなんかいろいろ呪いがあったんだなという(笑)

会場: (笑)

千: この黒い文字にいろんな呪いがあったんだな、と見ていただければと思います。学生時代は遊んでいたり、自分探しをしていたり、自分、ふらふらもやもやしていました。で、わたしのキャリアっていうことがよくわからなかったので、あの、もっといっぱい現場の体験をしてみないとよくわかんないよと思ったりだとか、自分自身がキャリアに悩んだのは、キャリアコンサルタントの仕事ってすごいいいなと思ったんですけど、実務経験が必要だったので、キャリアの実務経験と、それからわたしみたいなもやもや女子が行きやすいようなキャリアシェアリング、ワークシェアリングみたいなことができる仕事って必要なんじゃないと思って、人材派遣の会社に入ったんですね。
でも、まぁいろんなことがあれば、ハードワーク時代もあれば、あとは子どもの妊娠出産を経てマミーズトラック的なところの部署に、とわたしは思ってたんですが、行ったこともあります。で、わたしにとってのやりたかったこと、ワークシェアリングのために人材派遣っていうシステムが役に立つんじゃないのかっていう思いだとか、わたし自身がいろんな現場に行きたいっていう思いがなかなか達成が難しいなぁというふうに感じてしまったので、次のキャリアを模索したっていう経緯があります。
ちょっとここ細かく言ったほうがいいのかな…。そう、あの、そのときにはたくさん、まだまだワークライフバランスなんて言葉はなかった時代だったので、仕事と家庭、両方やりたいっていう人が正社員の仕事を降りて、わざわざ来てくださることが多かったんですね。非正規社員の働き方であれば、両方取れるんじゃないかな、だったりとか、今まで仕事をしてなかった方、人が少しずつ仕事をするために派遣っていう仕事がいいんじゃないかなと思ってたくさん来てくださってたんですけども、なかなか条件のいい仕事がなかったりだとか、結局派遣だったとしても、そういう「ワーキングマザーは要らないや」というふうに言われてしまったりだとか。そして取っていく若い社員さんたちが、数年経つと「派遣のスキルしかないよね」といって、今度再就職も難しくなっていくだとか、そういう現場をたくさん見ていて、派遣っていうシステム自体が、優秀な人材を育てるシステムではなくって、どんどん使い潰すようなシステムにわたしにはだんだん見えてきてしまっていて。そういういろんな制約だとか事情を持っている人たちも、もちろんたくさんいい待遇をもらってほしいし、成長し続けられるキャリアみたいなものがなくならない、必要なんじゃないかと思ったときに、当時育休中だったんですが、小室淑恵さんの記事を読んで、そういうワークライフバランスという考え方があればよくなるのになと思ったのがこの会社に入ったきっかけ、になります。
というのが前半で。この会社に入って、ワークライフバランス社に入ってからが3ページ目かな。またびっしりした気持ち悪い資料がある(笑)。まぁあとで見ていただければと思うんですが。ワークライフバランス、すごく今でももちろん素敵な会社です。あの、仕事も家庭も私生活も一生懸命やったらいいっていう会社なんですけれども。一方で悩むのが、天井知らずに成長し続けることができる。「家庭があるからちょっとでいいよ」だったりだとか、何かがあるからっていう制約の理由になるものが何一つないので、いくらでもやれてしまうっていうところがあります。で、これにわたし自身はすごく悩んだり葛藤するところが大きかったんですね。えーと、スーパーウーマンとの幻想とわたしはこう闘い続けたところがあるなと思っていて。きょうのわたしのマイプロ宣言も、そういうもう正解探しはもうやめたいっていうことをお伝えしたいんですけれども。
ワークライフバランスに入って、こうワークライフバランスとれてるんでしょう、素敵な男性の素敵な奥さん、奥さんじゃない、素敵な旦那さんがいるんでしょうだとか、何もかもができてる人、みたいなふうにし続けないといけないのかなぁっていう幻想がすごく強かったですね。
でもそれをだんだん崩していってくれたのがいろんな人たちのかかわり、でした。えっときょう何人か来てくださっているんですが、一番最初のきっかけになったのがスリールという団体で、学生たちが家庭に来てくれて、子どもたちをみてくれて、彼女たちはその家庭のあり方を見ていただくっていう、ワークライフインターンっていう事業でした。そこで、えっとー、まぁ親だけががんばるんじゃなくって、いろんな他人がかかわることで子どもはしっかり育つっていうことがまず最初にわかったのがスリールの素敵なことでしたし。あともう一つが川崎の仲間たちっていうのがあります。きょうはそういう川崎の小杉だったり、コミュニティの方々も来てくださってるんですけれども。忙しいと地域参画なんて当たり前だし、そういうのがかっこいいビジネスマンなんじゃないかなとか、一時期勘違いをしていたんですが。地域というのは誰かが作ってくれるものではなくて、自分たちで作るものっていうのは、小杉の仲間たちが教えてくれたことだったなぁと思います。仕事だけでも家庭だけでもなく、地域も自分たちで作っていくんだっていうことだったり。
で、あとは、すごくここ最近のキャリアでわたしの大きな出来事になったのは、ここ1,2年間ぐらいは会社を休んだりだとか、1年間休みをとったんですね。で、今も週に20時間しか働いていません。
このきっかけになったのは、えっと、自分自身の家庭生活の中ですごくいろんな破綻が見えてきてしまっていて。仕事も家庭もがんばってはいたんだけれども、とはいえ、なかなか夫との不和が続いてしまったりだとか、子どもたちが荒れだしたりだとか、親の介護問題だったりとか、いろんなことが出てきたときに、美しいキャリアだけでは居続けられなくなってきてしまったっていうのがありました。そのときに思い切って休んみていろんなことをしようって思ったときに、わたしはそのすごく、なんていうんでしょうね、そういう休んだりだとかっていうのは世間体が悪い、みたいなのがすごくあったんですね。
「こんなことをして、ワークライフバランスコンサルタントとしてふさわしくないって言われるんじゃないの」だったりだとか、「親に責められる」、「夫に責められる」みたいなことが自分の中にすごくあったんですけれども、そのときにわたしの鏡になってくださったのはカウンセリング、の存在だったかな、と思っています。
もういっこ、ライチさん以外にもキャリアコンサルティングの勉強をしたってこともあったんですけれども。えーと、キャリアコンサルティングの中ですごく大事なことの一つに、「内外一致」っていう考え方があるんですね。自分がセラピーをする立場であれば、内外一致してないといけない。言動一致みたいなイメージが持ちやすいかもしれませんけれども、自分自身が矛盾なくいないとセラピーはできないっていうふうに先生から教わるんですけども。内ってなんだ?ってわたしわかんなかったんですね。外から言われる、こうあるべき、そう、あるべき論はすごくよくわかってたんですが、わたし自身がどうありたいのかっていうのがよくわからなくって、まるで自分のことを見つめることができなくって、「ライチさん、内外一致って何ですか?」(笑)とかっていうふうに言いはじめて、だんだんだんだん内を見せて、見ながら、自分自身を取り戻したっていうのがあったのかなと思っています。
ていうカウンセリングの出会いもありましたし、もう一つ自分自身を見つめるときに、いろんなプロフェッショナルに助けていただいたっていうことがあって、一つはFPさんとの出会いっていうこともすごく大きかったです。きょうそのFPの仲間たち、先生も来てくださってるんですけれども。自分の夢を叶えるときに、思いだけでは足りなくって、それに先立つものだったりだとか、キャリアデザインしていく上での武器もいくつもそろえていかないと、自分自身に夢を与えられないっていうこともわかったりしました。そういうときに自分一人悩むんではなくって、助けてくれるいっぱいのプロフェッショナル、そういう人たちと一緒に動くっていうこともすごく大事なんだなっていうことが、わかりました。
っていういろんな(笑)、あのー、行ったり来たり、試行錯誤を超えて、今わたしになってるんですけど、まぁ詳しいところはあとで資料を見といていただければ幸いです。で、じゃああらためてそういったいろんなことがあって、これからしたいのは何かっていうと、キャリアカウンセリングチームのlivcoっていう活動をわたしはこれからはじめたいと思っています。
どうしてこのプロジェクトをしようって思うかというと、わたし自身はずっと正解探しをしてきました。親に対して親戚…いっぱいありますけれど、いろんな人たち、自分自身からもそうかもしれませんが、「立派だね」っていうふうに言われることをずっと渇望してたっていうところがあります。
でももう正解であり続けようとすることはわたし自身やめたいと思っています。だし、これが正解だとかこれがあるべきだって言っているときに、そうではない価値観を言葉にしなくっても否定しているからだっていうふうに思ったんですね。
特にその、子どもの不登校の問題、が、わたしにとって大きかったんですけれども、「学校に行かなければいけないのか?」…って言われたときに、わたし自身がどう言おうと、本当にどう…、わたし自身がどう生きてるのかっていうこと自身が、子どもたちにとっての鏡になるなって思ったことがあったので。
何があるべきかっていうことをもう問わないでいたい。で、その、そうですね、どうしてこういうことをやりはじめたかっていうと、わたし自身もそうしたいし、えっと、わたしと同じ課題を持ってる人もいっぱいいるんじゃないかと気づいたからです。
今、今いい子であり続けたりしてたりだとか、いい子でありたいけどもそうにはなれない、そうなれないっていうことの間の葛藤をしてる人もすごく多いっていうふうに思いました。なのでもう、こう、いい子でいるのが苦しいとか、何か変だなと思っている人に対して、もういいじゃん(笑)、どっちでも(笑)、いい子でもいい子じゃなくってもっていうふうに言っていたい。わたしもそういうふうにいろんな人に言ってもらったように。っていうのが、このlivcoっていうことをやりたいよと思っている理由です。
で、何がやりたいかっていうと、わたし自身も内外一致する、自分自身の願いを自分自身が一番真剣に聴いて、実現させようというふうにするっていうことをやろうとしています。で、livcoっていうのは3つ意味を込めたんですが、Counseling聴くっていうことと、Communication交わるっていうことと、Co-Creative一緒に何か実現のために動くっていうことを、真剣にやっていきたいと思っています。わたし自身がこうあることで、だれかがホッとしたり(笑)、あとは、「あ、なんだこんな普通の人でもできるんだ!」と思ってくださったりだとか、「まぁ、そういうふうに生きている人がいるんだったら、わたしも生きてこうかな」というふうに思ってくれたらうれしいなっていうのがlivcoのめざす活動になります。

http://liveco.strikingly.com/

で、えーと、ライチさんみたいな10年後のプランとかも考えられたらいいかなーと思ったんですが、わたしは、よくわかんない(笑)。

会場: (笑)。

千: 今ここ、わたしは今一生懸命生きたいので数年後のことはわからないっていうのも一つの答えとしてもありかなと思っています。きょう皆さまへのリクエストや提案をさせていただけるということなので、いくつかお願いがあるなと思いました。一つは、いろんなプロの力を借りてみていただきたいと思います。ファイナンシャルプランナーさん、心理カウンセラーさん、キャリアカウンセラー、お片づけコンサルタント、いろんな方がいます。けれども、えっと、ちょっと先にこっちを読みますね。わたしはその、ワークライフバランスという仕事をしていて、働き方の現場にずっと立ってこの10年ぐらい。で、その前の人材派遣時代も見てくると、働き方の現場にもう20年近くずーっといると思うんですけれども。えーと、仕事が余ってる時代というのは、あ、えっと、すみません、人が足りない時代しかもう来ない、ですよね。仕事はどんどん増えていったり、減ったりすることはありませんけれども、人は絶対的に減っていく。で、これから絶対みんな忙しくなっていきます。なので、今は当たり前と思っているサービスがあるかどうかってすごくわからないなってわたしは思うんですよね。
いろんな仕事をやらなきゃならなくなって、必要のないサービスっていうのはどんどん切られていく時代になると思うので、その仕事がやってくれる人がいるのは当たり前、じゃないし、その人が今いてくれるのも当たり前になってくる時代にわたしはなると思っています。なので、「いいなー」と思うサービスにはちゃんと投資をしていただきたいんですね。投資っていうのは別にお金を投資しなくっても、あの、対価を払うこと。こういう場に来てくださったのもそうだと思います。みんないいねと思っても忙しくて来ないと、この場は成立しません。時間だとか気持ちを割いて、いいねということに向き合っていただきたい。それはお友だちもそうかもしれなくって。なかなか向き合えないかもしれないかもしれませんけれども、その人に対して時間を割くっていうことが関係を築き続けるためには最低限必要なんだと思うんですね。そういう、その人、その関係とかっていうものを存続させるために、消費者だとか利用者だとか友だちとしてコミットし続けることっていうのが重要じゃないかなと思っています。ていうことをぜひやってみていただきたいなというのが、わたしからのリクエストになります。と、駆け足でしたが、わたしはそんなことをやっていこうと思ってますので、応援よろしくお願いいたします。

会場: (拍手)

千: はい、では次はフミコさんにバトンタッチします。


【3 ツノダフミコのマイ・プロジェクト】

フ: あらためまして、ツノダフミコです、よろしくお願いいたします。えー、ライチさんと千穂さんのものと全然違って、すごい最初っから言い訳するの、心苦しいんですけれど(笑)、きれいにちゃんと作れなくて、ちょっと有りネタをわーって集めてきたものがあるので全然フォーマットが揃っていないんですけれども、その分お話で補いたいと思います。

今、株式会社ウエーブプラネット代表取締役ということでやっております。何をしている会社かっていうのを先にお話しますと、ひと言で言うと「コンセプト・ナビゲーター」。コンセプト作りをナビゲートするという仕事をしています。何の、どうやってコンセプトを作っていくかっていうと、「コンセプトピラミッド」という技法があるんですけど、KJ法のような、そういった技法を研修で教えたり、一緒にやったり、ワークショップやったり、調査、いわゆるマーケティングリサーチをやったり。このマーケティングリサーチの中にはいわゆるウェブのアンケートもやりますし、あとインタビュー調査ですね。グループ、あるいは一対一でのインタビューをしながらインタビュー調査をしたり、いろんな新商品、新サービスの、コンセプトを作るというお仕事。その時々の目的に合わせて、組み合わせながら、コンセプトをナビゲートしますよ、という仕事をしてます。
で、どんなメーカーさん、企業さんと一緒にお仕事しているかというと、チラ見せだけなんですけれども、いわゆる暮らしに密着した仕事。皆さんが多分今までで絶対一回は使ったり行ったことがあるようなものです。一つだけこの□□□っていう会社はですね、魚群探知機の分野では(笑)、めちゃくちゃシェア高いんですけど。

会場: (笑)

フ: 皆さん生活にはあんまり関係ないかなっていうのが□□□さんで、あとはわかりにくいのがこの、例えば製薬会社とか、そういうのはちょっと分かりにくいかもしれないんですけど、だいたいもう、日々買ってるもの目にしているものの新商品であるとか、ま、広告の評価であるとか、新しい事業を作るときの相談役とか、そういったことを、えー、やってます。
で、ウエーブプラネットという会社は完全に、もうBtoBというか。その先にCがいるんですけど、BtoBtoCなんですけど、うちはもう完全にBtoBです。けれども全部生活に関係があって、しかもその多くが女性の方々をお客様としている会社ということで、今うちの会社も女性だけなんですけども、女性だけの会社だと女性らしいんじゃないかとか、勝手にいい誤解をしてくれて(笑)、お仕事を今いただいている、ということです。
で、ちょっと歴史を振り返ります。えー、わたし自身は今、年齢言うと54歳なんですけれども、ここに至るまでに引越し歴18回(笑)。で、15歳の夏休みからアルバイトをしました。それからずーっと基本的にだから働き続けてる。学校にはもちろん行ってるんですけれども、バイトをしてずーっと働き続けて、卒業後も転職歴6社目というか、最後は今、自分で会社を作って落ち着いてます。でも途中でインテリアコーディネーターの資格を取ったりとか、すごい迷走していた時期もあります。で、今現在は、高校一年生の息子と二人暮らしということで。えー、なんかきょう、離婚する人ばっかりみたいに(笑)。

会場: (笑)。

ラ: ふふふ(笑)。

フ: なんか、すごい心苦しいんですけど(笑)、あのー、離婚しちゃったんで、高1の息子と二人暮らしです。で、えー、ちょっと振り返ると、高校時代はチアガールとか、こうやって。慶応だったんですけど、早慶戦とかで、神宮で踊っていたりとか。でも大学ではチアガールはもうやめて、サーフィンをやってて。学生選手権とかで。一回も優勝できなかったんですけど、ずーっと準優勝で、でもあの本気、本気サーファーというか。えーと、ほんとにハワイもバリ島も。バリ島は7回ぐらい行ってるし、フィリピンのもう電気の通っていないような島まで行って、そこで2週間過ごしたりとかっていうぐらいいろんな海行って、バイトもずーっと夏休み民宿でバイトしたりという感じで。当時はバブルがこれからみたいなときで、しかも日焼けがかっこいいみたいな時代だったので、もうまっくろくろすけみたいな感じでした。

会場: (笑)

フ: 今その名残で顔は大変なことになってます(笑)。バイトですけれども、バイト歴が、15歳でその夏休みで、ミスタードーナツ中野坂上店で1週間バイトしました。で、そのあとは近くの近所のファミレス行ったり、地元のおしゃれなピザハウスで働いたり。
当時はわたしは小田急線のですね、登戸っていうところに住んでたんですけども、二子玉川高島屋のおしゃれなブティックでバイトさせてもらったり。で、それも大学生のときだったんですけれども、ここはですね、初めてクビになったバイト先です。で、ちょっと自慢話になっちゃうんですけども(笑)、なんでクビになったかっていうと、近くの男子校の学生が学校帰りになんか来るようになっちゃって、男の子。当時もっとかわいかったんですよ(笑)。そしたらそのブティックのオーナーのママさんが「ちょっとお店の雰囲気に合わないから」。男の子が来ちゃうから、ちょっと高めのブティックだったので、「ちょっとやめてくれる?」って言われて、「はい」っていってやめて。そのあと週刊誌の編集部とか、カラオケパブ1日だけやったり。わたしカラオケ嫌いだったんだって、やってから気づいたので(笑)。

会場: (笑)。

フ: そうそう、そのあと卒業して、就活をほとんどしなくて、なんか知り合いの紹介で、政治家の秘書になったものの、「あ、わたし向いてないわ」っていうのと、あとやっぱり、ちょっといい加減な気持ちで入っちゃったので、大変先輩秘書の方々にいじめられて、やめちゃいました。で、デザイン事務所に入ったら、えっと、これJって書いてあるのはですね、日本のちっちゃい、社長、日本人の社長がやってたちっちゃい事務所、デザイン事務所で、すごい楽しくできてたんですけれども、その社長があるときチャイニーズマフィアにだまされて乗っ取られちゃって、同じデザイン事務所Cってなってるんですけど、ある日会社に行ったら、月曜日会社に行ったら、あの、コーヒーメーカーがウーロン茶サーバーになってて。

会場: (笑)。

フ: ほんとなんですよ。で、天井に龍の絵がうあーって描かれてて、あーこれやばいと思ってやめました(笑)、みたいな感じです。そのあと写真週刊誌のバイトは、同じ出版社だったんですけど、またバイトさしてくださいって言って、あのー、芸能人の張り込みとか、をやりました(笑)。あの、そう、この頃インテリアの、インテリアコーティネーターの専門学校行きながら、午前中学校行って午後からバイトみたいな感じでやってましたね。で、そう、張り込みの取材とか。ただその、自分の好きな、すごく好きな例えば歌手とか小説家とか、この人の話絶対聞きたい、わたし会いたいって、すごい、よく念じて、かつよくアピールしてると、そういう取材のときに「あ、じゃあツノダさん行く?」、「行きます、行きますー」みたいな感じで、けっこう職権濫用楽しかったなという時代です。
で、そのあと晴れてインテリアコーティネーターの資格を取ったんですけど、で、その学校行ってるときに出会った、先生で来ていた、商業施設の開発をする、企画開発をする会社の社長さんが講師で来ていて、そこでわたしの作品を一応認めていただいて、バイトするー?って言われて、しますしますということで、ポッとバイトに行ったら、そこではじめてわたしは、マーケティングっていうこととか、コンセプトということを知ったんですね。
それまで全然今の仕事とは関係のない仕事をふらふらふらふらしてて、25歳のこの、時給700円のバイトで入ったところではじめて、「こんな仕事が世の中にあったんだ」と。大学時代にちゃんと勉強してればわかったことなんですけれども、当時はほとんど海ばっかり行ってて知らなかったっていうこともありますが、「あ、こんな楽しい仕事があるんだ」。「わたしはこの仕事絶対向いてる」っていう確信を持って、もう楽しくて楽しくてしょうがなく働いていたら、すぐ正社員にしてもらえて。えー、どんどんどんどん、わりとまぁそこはトントン拍子でというか。えー、29歳でやめるまでに、やめたときには一応企画開発室の室長みたいな感じにしてもらえて、いました。
で、29歳のときに独立したんですけど、なんで独立したかっていうと、商業施設の開発って、このへんの近くでいうと、ちょうどですね、有楽町の東京国際フォーラムができるときで、あれをやったりとか。で、別にわたしが作ったわけじゃないんですけど(笑)、手伝ったりとか。あとJR京都駅のリニューアルであったりとか、舞浜のイクスピアリであるとか、ああいうのの、ああいうのはほんとに電通さんとか、三菱総研とかいろんなところが入ってやるんですけど、その一角で自分もかかわれたことはほんとに楽しかったんですけれども、あれって出来上がるまでに何年もほんとかかるんですね。当然のことながら、あれだけ大きい物件だと。そうするとですね、自分がかかわった頃に考えていたこととやっぱり途中途中すごいどんどん変わっていって、そろばんでどんどんできちゃう部分もあるので、そうするとなんかこう、短気なのでですね、すぐ結果が見たいっていうのと、なんか自分がやった成果があんまり反映されてるのか反映されてないのか分かりにくいのは手応えを感じにくくなってて、もっと身近ですぐ結果が出ることをやりたいなと思って、先ほどご覧いただいたような、ああいうあの、生活密着型の。しかもすぐ結果が出る。来年の商品とか。長くても再来年とか。いう、そっちの商品開発のほうに行って今に至ります。93年に会社作ったので、もう24年、今度25年目になるという。


なんかすごい歴史なんですが、実はそういう中でも浮気心が出て、2011年から2015年の間、1期だけ4年間、川崎市議会議員をやりました。で、そのときに千穂さんとも知り合ったんですけれども。えーと、なんで会社や、ずーっとその間も会社やってたんですけどね、「会社やりながら、なぜ市議会議員?」っていうところが皆さんも疑問に思うんじゃないかと思うんですが、そもそもわたしがですね、ほんとこれはもっと遡るんですけども。えーと、ある意味すごく自分勝手な人間というか。なんていうんでしょう、みんなが幸せじゃないと、真ん中にいる自分も幸せになれないなという思いがあって、自分が使うもの食べるものが美味しければ幸せになれるというのと同じ感覚で、社会も、良くならないと自分も幸せになれないな、というこの、真ん中に自分がいて、そこに全部がつながってかかわっているというところで、わたしにとってはマーケティングでいろんな企業の方と生活者をつなぐことも、そして川崎市議会議員として行政と市民をつなぐことも全くおんなじ。間に常に立つ、ということで、多分その、異なる両者の間に立ってつなぐのがわたしにとってのマイプロジェクト、なのかなと、いうことです。
で、えーと、ちょっと皆さん、お二人みたいなことで、この紙を書いていないんですけれども、そういった意味でも、両方の間に立って、自分を、ま、自分ができること。自分が気づいて、ここをもっとこうしたらこっちの人が喜ぶよっていうような、なんか両方の通訳というか。ここがですね、けっこう意外につながってない現状があって、つながってないから逆に言うと、もう24年、25年になる会社が成り立ってるんですね。という意味で、あの、議会のほうでも、えー、会社のほうでも今「つなぐ」ということをやってます。

で、わたしの課題としては、つなぐことばっかり夢中になりすぎて、自分のことをちょっと今までないがしろにしてきたなというのがあって、ここほんと千穂さんと全くおんなじなんですけれども、わたしのこれからの自分自身の課題は、もうちょっと自分を大事にしなきゃ、ちょっと仕事忙しすぎて倒れるなっていう不安もあるので、大事にしたいなと、いうのがあるのと、えーと、「〜すべき」っていうのをやめて、「〜したい」っていうことを大事にしていきたいな、というふうに、だから主語を自分にするっていうことかなと思ってます。
ですので、皆さんにもぜひ、例えば母に言われたから、上司が言ったから、そういうふうにやれと言われたからやりますとかっていうんじゃなくて、「わたしはこうしたらいいと思うんです」、という主語でぜひぜひ話をはじめて、伝えることをはじめて、そして自分自身も動いていただきたいなと。わたしも、そういうふうにしていきたいと思うので、自分の気持ち良さとか、自分の心地良さとか、自分の好きを大事にしてほしいし、自分を一番労れるのは、やっぱり自分しかいないんですよね。頭痛いっていうの自分しかわかんないじゃないですか。だからやっぱりその、自分で自分を大事にするっていうことをみんなで心がけたら、多分もっと気持ちいい社会になると思うので。多分我慢しすぎてるからギスギスしちゃったりとか生まれると思うので。みんなで、自分を大事にすることは決してわがままじゃないんだっていうことをお互い許し合い分かり合える社会を作っていきたいなと思っております。駆け足でしたが。

会場: (拍手)

【4 会場とのクロストーク】

ラ: ではここから3人のトークということで。

フ: はい。

ラ: はい、質問コーナー!わー(笑)。

会場: (拍手)

ラ: 千穂さんもこちらへ。奥ゆかしいから。えーと、一方的にね、3人立て続けに聞いちゃってもう、なんかみなさん疲れますよね。

フ: 疲れると思う。

ラ: 疑問とか、この人にこれ聞きたいっていうのがあったら、ちょっとランダムにお話を、それぞれに聞いてみようと思うんですけど。質問ある人、いますか?はい。

■自分の幸せと周りの幸せ

質問者: ●●と申します。あのー、3人ともすごく自分が幸せで、すごいハッピーになれるように、日々努力されて行動されてると思うんですけど、それをあの、仕事をしていたりとか、社会の中とか共同体の中でやるっていうことになると、必ずしも自分だけは幸せだけれども他人は幸せじゃないっていう現状が出てきてしまったりとか、だんだんそれが「あの人は自分勝手で自分ののことしか考えてないんじゃない?」っていう状況に陥ったこととかっていうのはな、ないですか?

会場: (笑)

ラ: どうでしょうか(笑)、フミコさん?

フ: いや、日々陥ってますよ。

質問者: あ、ほんとですか。

フ: すごい幸せになりたい、なりたいと思うのは、わたし幸せなんですけど。あ、どうぞおかけください。すみません、ありがとうございます。難しい、難しいと言っちゃうと確かに難しいんですけれども、あのー、わたしもほんとに息子との関係、会社だといろんなスタッフとの関係、クライアントとの関係で、きぃーって思うことが日々いっぱいあるんですけれども。うん、そうですね、だからどう折り合いをつけるかっていうか。すごい幸せになりたいなりたいって思ってるけれども、なりたいって思うのは多分まだそうじゃないからっていうところもあると思うんですけれども、最近心がけるようにしてるのは、足るを知るというか、ということですね。あの、それと、人は人、わたしはわたしっていうか、すべての不機嫌、例えば誰か自分の不機嫌も相手の不機嫌もそうだけど、自分が背負いすぎないというか。うん。全然違う事情が先方にはあるかもしれない。わたしのことを怒ってるんじゃなくって、たまたまきょう来るとき、水たまりに足突っ込んじゃって(笑)、チッて思ったのかもしれないとか。だからその、ほんとの理由なんて誰にもわからないから、あまりそこを思い悩むのはやめようっていうのは、ちょっと最近、最近ほんとに強く思うようにしてます。

質問者: そうですね。なんかすごく幸せにハッピーに、あの、自分のやりたいことをとは、自分も思ってるんですけど、その中でやっぱり人に対して、あの、その、都合が悪くなってしまったりとか、そういうところもけっこう気にしてしまって、ああ、やっぱり結局こんなことになってしまうんだったらやめちゃおうっていうことが多かったので。やっぱりそこは割り切るしかない。

フ: うん、そうですね。

質問者: ありがとうございます。

フ: いえ、とんでもないです。

ラ: 千穂さんありますか、そういうこと?

千: すごいいっぱいあります。

会場: (笑)。

千: いっぱいあって、ああー、けっこう苦しい、しんどいタイプだなーとは思います。お聞きしながら、境界線みたいなことを思い浮かべていて。
わたしはすごくその、自分と人が混じりやすいんですよね、その責められるっていう、あ、すごい迷惑をかけちゃったとかっていうのが混じっちゃうんですけど、そこは違う人っていう境界線を引いていいんだろうなと思っていて。相手は困った、けどわたしはやりたかったっていうのは別の話…っていう境界線の考え方が一つあるかなぁと思います。
あとは会社でよく言うのは、情報が揃ってないと誤解が起きやすいっていう話がよくあって。その、お互い同じ情報を持っていたら同じ結論に近づけるかもしれないけれども、情報量が揃っていないと誤解しやすいっていうところもあるかもしれなくて、自分はこれこれこうこうこういう理由があるからこうなってるっていう話と、先方にはこれこれこういう事情があるからこう思ってるんだなっていうのがわかると、「あ、しょうがないね」みたいな、そこでちょっと進みやすくなるっていうところもあるのかなと思って。伝え合う、みたいなことも大事かもしれないし、でもなんか大変そう…(笑)とか考えちゃいました。

質問者: けっこう気にするタイプで。はい、結局、うーん、あの、あんまり人に迷惑かけずに幸せになりたいっていう、そういう矛盾したところでけっこうつまづくので。

フ: 迷惑はいいんです、かけて。

質問者: あ、ほんとですか。

フ: うん、いいんです。迷惑かどうかは相手が決めることだから。うん、そう。

ラ: 答えになってましたか?

質問者: あ、はい、大丈夫です、はい。とても励みになります。

ラ: はい、わたしわりとあの、気にできなくて怒られるタイプなので(笑)。

会場: (笑)

ラ: あの、ね、気にできるっていいなぁとか思ったりしますけど。よく配慮がないって言われるんで。でもあの、千穂さんがおっしゃったようにその、情報をお互いにやり取りする力があれば、誤解って解けることが多いなっていうのを感じていて。なので、わたしすごくいろんな失敗してきたのは、コミュニケーション力がちょっと低すぎて、自分はあの、何か配慮ができなかったとしても、そのあと、それこそ「こういうつもりでした、あなたはどういうつもりだったんでしょう?」っていうのを聴く気になってちゃんと聴くっていうことができれば、本当に人って分かり合えるんだなぁっていうのがだんだん経験として増えてきているので、やっぱりコミュニケーション大事だなぁっていうのがわたしが思っているところです。

質問者: どうもありがとうございました。なんか、こんな質問で。

■通じない相手とのコミュニケーション

ラ: 他になんか聞いてみたい…、はいどうぞ。

質問者: どうもお話ありがとうございました。えっと、ツノダさんにちょっとコツを教えていただきたいなぁと思うことがあって。

フ: はい、はい。

質問者: わたしは●●県●●町という自治体とコミュニケーションをとらなきゃならない立場に仕事上あって。そちらの自治体から業務委託をうちの会社が受けて。

フ: ええ、素晴らしい。

質問者: ふるさと納税のマーケティングを担当してるんですけど、なんかやっぱりわたしはもともとは●●という会社でオフィス用機器のマーケティングを海外でずっとやっていたので、なんかほんとに国内のあの、田舎、っていうのは、ほんとにわたしにとってはアフリカ以上の未知の世界で。

ラ: すごいですね。

会場: (笑)

質問者: ほんとに言語が通じなすぎて、なんかほんとにどう会話していいのか、全く手がかりがないっていうなんか、なんかあの、移住が基本な中、わたしは東京に基本いて、出張ベースであの、コミュニエケーションをとるみたいな、ちょっとほんとに会社にとってもわたしにとっても、超新しい働き方みたいなのをこう、ここ2ヶ月ぐらい模索してるんですけど、なんかやっぱりどうしても、わたしは英語しかわかんないけど、向こうはなんか、あの、サン=サーンス語話してる、みたいな(笑)感覚で、サン=サーンス語の、こう、OSをインストールし直したらいいのか、いやなんか、アフリカのサン=サーンス語の中間言語が見つかるのかとか、いろいろあるんですけど、なんかこう、なんだろう、全然わかんない相手とこう、自分もファシリテーターとして入るわけでもなく、ファシリもしなきゃいけないし、参加者でもあり、当事者でもある、みたいな環境でつなぐっていうときに、なんかどうやったらつながれるんですかね。なんかコツがあればちょっと教えていただきたいなぁみたいな。

フ: 難しいですねぇ。具体的なことは多分いろいろあるし、言い出すと多分キリがなくなっちゃうので、またあとで細かい話はできるかと思うんですけれども、えっと、完璧をめざしすぎないっていうのはあるかもしれない。うん。多分それだけ違うともう絶対無理なところは無理だから、これだけは達成しようとか、きょうはこれだけ伝えればオッケーみたいな、何かそれを決めておくとそこに一点集中できるじゃないですか。多分そういうのって他のことにもいろいろあると思うんですけれども、そうやって細切れにして、あんまり最初から全体を求めすぎず、きょうはここ、みたいな。これできたらオッケー、じゃ次、みたいにしていくのはありかな。それを積み上げていくとだんだん分かり合える範囲も広がっていくんじゃないかなって思います。

質問者: あ、ありがとうございます。

ラ: ありがとうございます。

フ: いえいえ、とんでもない。

ラ: 異文化をつないできた。

会場: (笑)。

ラ: フミコさんならではの。

フ: いやほんとに会社同士でも全然違うし、自治体はもうもっと違うし、やっぱりそれはあの、その、求めすぎるとやっぱりすごいストレスになっちゃうので。しょっちゅう、昨日もそれでイライラしちゃって(笑)。

会場: (笑)

質問者: 自治体の中でも。

ラ: 求めすぎない、堪能しようと思って。

フ: そうそうそう(笑)。

ラ: はい、活かしてみてください。他に質問ある人いますか?

■これだ、という光が見えたとき

質問者: あ、じゃいいですか。○○と言います。よろしくお願いします。皆さん、いろんな経歴あるのを、今お話いろいろうかがって、あの、目標というか、まぁ5年後、10年後、やりたいことを、向かっていくために、「これだ」って、決まるまで、いろいろ、これもあれもってとっ散らかって、いろんな資格を取ったり、これもいいかな、あれもいいかなって、そのときそのときの自分のフィーリングに合わせて、手を広げてる状態だと自分は思ってるんですけど、その中で、じゃあ、これだ、これなんだって決まったからそういうシートが書けたり、目標とする先が、走っていく目標を決められると思うんですけれども、これだっていうのが決まったときに光が見えたじゃないですけど、そのときの感覚っていうのは、どういうふうに、あの、それぞれ違うとは思うんですが、なんていうの、言い方おかしいんですけど、

ラ: 広げたものがこう一点に。

質問者: 一点に集中する、これにしましょう、これだって思った。

ラ: フミコさんでいえばマーケティングに出会ったとかっていう。

質問者: そうですね。
いろいろバイトをいっぱいされて、結局、あのー、企業ではなくて、商業じゃなくて、生活分野でっていうのにこう、しぼっていった最終的な、なんていうんですか、自分の気持ちをまとめたときの、なんていうんですかね。

フ: はい、わかります。あのー、正直に言うと、わたしゴールとか目標って決めたことないんですよ。今まで一度も。今も決めてなくて実はそれが悩みだったり。え、5年後。だからさっき書けなかったのは。千穂さんもそうなんですけど。

ラ: 2人とも書いてない(笑)。

会場: (笑)

ラ: シートあるのに。

フ: え、5年後?どうなってんだろう。彼がほしいとかそういうことはあるんですけど(笑)。あのー、悩みでもあるけれども、今までそれでずーっと来ちゃったっていうのが実はあって。さっき言った25歳でマーケティング、コンセプト作りに出会ったときにこれだって思ったのは、あの、「こんなに楽しい仕事、あったんだ」っていう。なんか今までとは全然仕事に対しての自分の気持ちが違ったっていうのは一つあるんですね。ただそれは自分が求めて決めたものではなくって、頼まれた仕事をやってて出会えてた。知らなかったから。なにしろ。それを。で、これやってくれる?って言われて、すごい楽しい〜って、すごいわたしが今まで生きてきた人生全て、この仕事やるために今までの仕事をやってきたのかなぁっていう感じがするぐらい、自分の特技とか感性を活かせたんですね。で、それは、知らなかったから。頼まれてはじめてわかった。
で、会社作ってからも実はその連続なんです。会社作るときに別に目標も何もなく、ちょっと独立しちゃって。でもなんかどんどん頼まれることが増えて、頼まれる声に応じてたら、今に至ったっていう感じで、目標を一回もそこで「売上何倍」とかっていう、まぁ一回ちょっと(笑)考えたことあるんですけど、あのー、あんまりそういうのはなくって。なので、感触としてはまず楽しいことってすごく、多分、大事。それは自分と相性がいいこと、です。で、あと人から褒められたら、多分それはほんとに自分が得意なこと。だから自分が楽しい、たいてい楽しいことって褒められることの率が高いと思うんですけど、楽しくやって褒められたら、それがわりと天職に近いんじゃないかと思います。

ラ: うんうん。

フ: で、えーと、わたしはそれをひたすらやってきたっていうところで、だから今も、来年再来年どうなるかわかんないけど、これやりたいあれやりたいっていうのは、けっこう言いまくっておくと、そういう仕事がまた来たりとか。念じていると、念じるって別にノート書いたりするわけでもなく、念じていたりすると…、そういうクライアントさんから連絡が、10年ぶりに連絡が入ったりとか。なんかそういうのって、あるのかなって思います。あとあんまりこう目標高く持ちすぎちゃって、最近の大学生とかにも言うんですけど、あんまりその、最短距離行こうとしなくても、あの、迷ったり回り道するのってぜーんぶいつか結びつくから、それは来年じゃなくて、5年先じゃないかもしれないけど、いいんじゃないって話はよくしてます。答えになってるかどうかわかんないけど、そういう感じです、実はわたし。

ラ: 千穂さんはありますか?なんか、広げたもののこう、その、テーマが見えてくるっていう。

千: え、えっと、わたしはあんまりばしーんと決まったときって多分なくって。フミコさんの話、そうだなと思ったのは、ニーズがあるってことをやり続けるだけかなっていう気もしてます。特に独立しようとか、自分の事業をやろうって思ったのは、やりたいっていうこと以上に、あ、これはすごくニーズがあるんだなと思ったからこそ、やる必要があるんじゃないかなと思ったのがありますね。あとはなんか、嫌なことのほうからわたし考えることが多いかもしれません。これはやりたくないってなったら、そこは避けるっていうこと。

フ: うんうん。

千: やりたいよりやりたくないのほうがすごい明確です。あとはその生活、ただ生活設計とかも大事だなと思っていて。やりたくても食っていけるのかだとか、わたしがキープしときたいものが維持できるのかっていう考え方を組み合わせて、こういうことをこういうやり方でやっていこうのはなんとなく、見えるかなぁみたいな感じですけれど。何かばしーんとするものを探してらっしゃるんでしょうかね?

質問者: いや、うん、なんかあの、自分の中でも、今年はこういうことをやりたいなと思いつつ、誰かがこういうことをしてたら、あーそれもいいなーあれもいいなーみたいに、こう、なんていうんですかね(笑)。

フ: いや、でも、わたしもそうです。あれもやってみたいとか、あっちのがラクそうとかって思っちゃって。

ラ: ラクそう(笑)。

フ: 思っちゃうことは、いまだにあります。

質問者: あと会社でも、やりたいと思っていた仕事じゃない部署に異動になったりとか、すると、あれ?とか。わたしが適してたところじゃなかったのかな、とか。

ラ: うんうん。お勤めだとそれはありますよね。

フ: ねぇ。

ラ: うんうんうん。なんかわたしがオススメしたいのは、なんか別の活動を持つことなんですよね。コミュニティは複数持ってたほうが精神的にも健全でいられるので。会社の部署が気に入ってないときは、なんか気に入る活動をもう一個持つみたいなことができると一番いいのかなと思って。わたしも写真をやったり音楽をやったりいろんなことをやってきたんだけど、それ、一個一個やってるときは、ね、作詞やってたときは、なんかアイドルの曲とか書けたらいいな(笑)とか思ってましたけど。あの、その都度だから目標があっても、そこにいかなくても、そんなにがっかりしなくていいっていうか。で、いろんなのをやってきて、今じゃあこのイベントの広告を書きましょうっていうときに、やっぱり作詞で使ってきたなんかその、培ってきたものは活きるわけですよね。言葉の選び方とか。なので、なんかどこで何が活きるかはわからないので、楽しいと思うことはどんどん手をつけて、続かなかったらそれは自然淘汰的に落ちていったとしても絶対自分のところに残ってるものは宝物なんじゃないかという感覚はありますね。

フ: 好きなことは続けられますよね。

ラ: そうですね。

フ: やっぱりね、自然とね。

ラ: そうですね、はい。じゃ、さっき手を挙げてらした。はい。

■モチベーションと暗黒時代

質問者: あ、はい。えっと2つちょっと聞きたかったことがあって、一つは自分の楽しいこととかを大事にっていうのはわかるんですけど、なんかだんだんその楽しいの感覚が、なくなっていくような場面とかがあると思うので、そういうときにその楽しいっていう感覚をどういうふうに大事にされていたのかなぁっていうのと。

ちょっと質問としては似てるんですけど、やっぱり皆さん経歴をおうかがいすると、決して楽しいことばかりじゃなくて辛い場面もあったと思うんです。その辛い場面を乗り切る、やり過ごす、なんかうまくやりきるみたいなのがあったと思うんですけど、例えば千穂さんだったらライチさんとのカウンセリングというところ、あ、こういうものがあると、やがてこう、自分の光が見えてくることがあるのかなぁと思って。こう、自分がウッてなったときに、こんなものがあるといいんじゃないかなぁっていうアドバイスがあったら。

フ: わたし10代、20代は魔の暗黒時代というか。

会場: (笑)

フ: ほんとに。10代、20代は、もう沈みっぱなしでしたね、まぁあの、サーフィンやったりチアガールやったり、そう見えないと思うんですけど(笑)。

会場: (笑)

フ: 見えないと思うんだけど、気持ちはすっごいどん底というか。あ、わたし多分小・中学生が一番どん底だったな、そういった意味では。

ラ: ふうん。

フ: 今だと信じられないと思うんですけど、すっごい無口だったんですよ。しゃべらない。しゃべらない子だった。勉強で分かってても絶対手を挙げない子だった。だからそのときは暗黒時代。今、当時のわたしに言ってあげたいのは、人生、あんたの人生捨てたもんじゃないから安心しろっていうのは言ってあげたいっていうぐらい暗黒時代だった。なんで生きてこれたのかって思うと、なんだろ。えっと、本読んだりするの好きだったからかな、やっぱり好きなものに、好きな本を読んだり、絵を描いたりしてたからかな。で、あんまりそのとき、そうですね、転校が多かったんですよ。さっき引越しの話したけど。転校がめちゃくちゃ多かったので、地元の友だちっていうのができなかったからっていうのがありますね、きっとね。高校に入って転校がなくなったので、それでやっとなんか楽しくなったっていうのはあるのかなぁ。

ラ: 仲間がいるのが大事だってことですかね。

フ: 大事ですね、結局。今もやっぱり、うん、そのときの友だちとまた会うし。

ラ: コミュニティ、所属。

フ: だからやっぱり友だちの存在とか、コミュニティ、友だちじゃなくてもいいんですけど、コミュニティですよね、ていうのがあることによって救われる部分とか、それがやっぱり複数あるほうが、先ほどライチさんおっしゃっていたように、いいかと思うので、いろんなことに手を出したり。
で、千穂さんもおっしゃっていたように、「そこに行く」っていう行動。時間と気持ちをやっぱり費やす、投資するっていうことが大事かなと思ってます。
で、ちょっとマーケティング的な話になっちゃうんだけれども、これからの豊かな人っていうのは経験リッチな人です。時間リッチ、お金リッチ。それ、例えば時間があってもお金がない人も増える、お金があっても時間がない人も増える、忙しすぎて。そうした中で、時間とお金の掛け算で、経験ていうものの価値っていうのはもっともっと上がっていく、バーチャルでいろんなことができるようになる、ネットでいろんな人とつながれる、でも、こうやって今日、会うこと、ひとつの空間に一緒にいるっていうことが一番の価値だっていうことは、これは紛れもない事実で、ネットでSNSが発展すればするほど、人と人とがリアルに会う時間、機会は増えてるんです。会いたくなるから。つながってると。なので、やっぱり経験リッチが幸せな人の一つの定義なので、そうするとやっぱり暗黒時代を乗り切るには、そのちょっとの、ちょっとずつの経験でいいから自分なりのものを持っておくことかなと思います、はい。

千: あの、そんなにヘビーな話じゃないかもしれないですけど、すーごい辛くなっちゃったときには、フミコさんの話を聞いてそうだなと思ったのは、本だとか、なんでもいいんですけど、自分の心の避難所みたいなものは、本当の暗黒期には、わたしはすごく救われたところがあったので、何か逃げられる、心が逃げられるところがあるといいなぁと思ったのが一つ。

あと無理やりにでも余白を作れると、いいなぁとお聞きしながら思いました。あの、本当に辛くなっちゃうとわたし、その、やめたいですと言ったんですが、やめられなかったときとか、もうどうしていいかわかんないとこまで行っちゃったことがあって。そのときは妊娠したから休めたとか、あの、ここ一年間も休めたのでやっと次の手が打てたところがあって、やりながら、走りながら考えるとか、ちょっとずつ動くっていうのはわたしはなかなかできないので、とにかくちょっと休んで考えられる状態を作るみたいなのが、わたしにとってはけっこう大事で、ほんとにぐるぐるになっちゃったら会社をサボってカフェに行くとか、ただのわたしに戻れる時間っていうのが作れると、ちょっと避難所になるのかなと思いました。そんなヘビーな話じゃないかもしれませんけど。そういうのがあれば。

ラ: わたしはね、身体を癒す身体を動かすっていうのがすごく有効だと思っていて。身体を癒すっていうのは、マッサージ受けるとか、鍼に行くとか。身体の状態が良くなるとちょっと考えも建設的になるんですよね。だから落ち込んできたらなんかそういう身体が癒されることをする。
もう一個は身体を動かすっていうので、その、一時期事務所を手放したときに、なんかものすごいこう、みんなに出資してもらって全然経営もできなくて、自分ってクズだなみたい(笑)に思っていた時期に、ホットヨガに毎週通っていて、事務所がなくなったんで、銀座のコワーキングスペースを、「わたしは、事務所を手放したんじゃなくて銀座に移転したんだ」って自分に言い聞かせて、毎日銀座に通って、コワーキングスペースで疲れると、銀座の真ん中にあるホットヨガのスタジオに行って、またコワーキングに戻ってって繰り返して乗り切ったっていうことがありました。
身体を動かす、身体を癒す、そしてまぁ話を聴いてもらうっていうことをすると、どんな暗い話でも、そんなに暗くなってるのはほしいものがあるからだっていうことに気づくんですね。わたしが満たしたいと思っている「これ」がないからこんなに辛いんだってわかったら、それがはっきりするとね、「これ」のために動きたくなるんですね。話しきるとモチベーションってまた戻ってくるので、わたしは身体からアプローチするか、話してそこを乗り切るかっていうのをずっとやってきてますね。はい、ですね。じゃあ、えーとちょっと、あ、なんか聞きたい?はい、どうぞ。

■ギラギラの理想とその本質

質問者: いいですか、大丈夫ですか。あの、キャリアに正解はないっていう話があったんですけど、それがすごいとても印象的で。えっと、わたしは今の行動っていうのは、ものすごいわたしの中にギラギラしたものを持っていて、あれやれたいこれやりたいってなんとなくギラギラな理想があるんですね。そのギラギラな理想に向かって一生懸命動いているっていうのが、わたしの中の起爆剤になっているんですけど、それがちょっと逆だって思って、ちょっとびっくりしました。
じゃあわたしはギラギラそうして活動してるんですけども、最近ちょっと身体のバランスを、身体の調子を壊すことが多くなってきて、睡眠時間を削る一方とかになってきて、そうすると心のバランスも、ちょっと休むと、休んだ時間誰も働いてくれないから、自分の仕事が滞ってっていうちょっと悪循環に陥りつつあるんですね。それってわたしの目標の立て方が悪かったのかなぁってちょっと今、お話聞いて思ったりしたんですけど、あまりにも考え方が逆方向すぎるので、どうしようっていう(笑)。何かアドバイスあればおうかがいできればなぁって思うんですけど。

千: 正解はないと言ってしまったんですが、その、なので、むしろそれはそれでいいんじゃないかなというか、あの、めざすところがあるからこそ頑張れたっていうのがわたしもすごくありますし、何もないかっていうとやりたいことももちろんあったりするので、そういう自分の燃やし方っていうのもすごくいいんじゃないかな、自分に合ってらっしゃるのであれば特にいいんだろうなぁと思います。ただ、身体にだけは気をつけてっていう(笑)。

会場: (笑)

フ: いや、わたしもギラギラ。わたしも、今この歳だからちょっと落ち着いたこと言ってますけど、いまだにやっぱり「なんでそんなギラギラしてるの」って、なんか欲の塊みたいなことよく言われる。「やっぱりバブルの人はこれだから」(笑)。

会場: (笑)

フ: よく言われますよ(笑)。なんか、ほしいものも相変わらずいっぱいあるし、あれしたいこれしたい、どこ行きたい、誰に会いたいとか、相変わらず欲望の塊ではあるので、まぁちょっとこうきれいに言ってますけど、こう出したらすごいものが(笑)。

会場: (笑)。

フ: 出てくるかもしれないぐらい、やっぱりギラギラしてるんだけれども、今はやっぱりちょっと年齢的に無理が利かなくなったとか、そういうのがあります。ただ、えー、例えば30代の頃とか、ほんと思うともう、あの、会社作ってこう、ある程度、もっと無我夢中でやってたとき、は、あの、女性の場合は特にそうなんですけども、働き盛りは産み盛りっていうのがあるんですけど。

会場: ああー。

フ: 産み盛りって結局ホルモンがすごい出てるんですよね。そうすると、例えばもう、なんでこんなクソ…、言葉は悪いですけど(笑)、クソ忙しいときになんでこんな毎日デートしてるんだわたし、みたいな。なんか両方、そこはやっぱり両輪で。えーと、何時に会いに行きたいからバカみたいにがんばるとか、そういうことをやってたのが30代、40代だったので、いいんじゃないですかっていうのが結論(笑)。

会場: (笑)。

フ: 逆に今そうじゃなかったら、つまんないじゃないですかっていうのがあるので、ま、身体はもちろん健康でなきゃいけないんだけれども。あと、えーと、さっき言ったみたいに、あんまりこれもあれもあれもってやりす…、目標、っていうか予定を入れすぎて消化できなかった分の、消化できた分を見るんじゃなくて、消化できなかった分に目がいっちゃうと辛くなると思うので、さっきとおんなじで、ここまでできたからオッケーとか、ここよしオッケーとかって思えれば、ちょっと気の持ちようだけど楽になるかもしれない。ここはだから明日でいいやとか来週でもいいやとか、なんかそういう、優先順位じゃないけど、つけておくと少しは楽になるかな。

ラ: あ、はいはい。わたしなんか思いついたんだけどなんだっけな、あ、そうそう。そのギラギラした目標の具体性があまりに具体的だと叶わない可能性って上がるんですけど、例えばなんか「売上2倍!」とかっていったときに、2倍になって何をしたいのかっていう、その満たしたい本質の部分があるんですよね。で、その本質に近づいているっていうことが計れるかどうかが、なんか達成感の違いになってくると思うので。2倍に達しなかったからダメだ、じゃなくて、2倍になることでもっとお客さんに例えばなんかこういうサービスをしたかったのにっていうのがあったら、そのサービスをやるとかっていうこともできるんですよね。わかります?なんかその。

質問者: はい、わかります。

ラ: その目標の先にある、本質みたいなところを満たそうってふうにしていくと、絶対そっちのほうに進めるんですよ。だからギラギラするのは全然よくって、ただその、なんだろう、評価する基準っていうのが一個にとらわれてると落ち込むことが多くなっちゃうっていう。本質で見ていくっていうふうにすると、「ああ、でもすっげぇ進んでる」みたいな感じとか、あと思わぬチャンスとかがやってきたりするんですよね。本質を見てれば「あ、これわたしの行く方向のものだ」ってちゃんと取れる、わかるから。でも一個の出来事だけを見てると、「いや、そっちやってる暇ないんです、これに行きたいんで」っていうふうになって断っちゃうみたいなことがあると思うんですけれども。本質的に何をやりたいのかっていうのを見つめていくと、進んでいきます。

フ: そうそう、その通り、その通りだと思います(笑)。

会場: (笑)

ラ: そうですよね。

フ: 今話聞きながらメモしちゃった(笑)。メモしちゃいましたけど、そうなんですよ。あの、そう、売上がけっこうガーンと上がったり、すっごい忙しくなって、売上こんなに上がったけどわたしなんで…、あるいは社員も、わたしたちなんでこんな幸せじゃないんだろうってやっぱり思っちゃったんですよ。で、それって、「あ、こういう仕事の仕方をしてちゃいけない、誰も今幸せになってないじゃない」って気づいて。なってから気づくなって話なんですけど、まさにその本質ですよね。っていうのが、ありがとうございます(笑)。

ラ: はい、ありがとうございます(笑)。

フ: メモメモ、はい。

【5 マイ・プロジェクトを書いてみる前に】

■苦手なものはなんですか?ラ: えーと、他に質問がありますか?なければ、ちょっとフミコさん、そのあれを、スクロールを一個押してもらっていいですか。
マイプロジェクトを、皆さんがどういうふうに進めていけるかなぁっていうことで、3人で話していこうと思うんですが、まず、苦手なこと・コンプレックスについて。
みんななんか得意なこと伸ばそうと思うと思うんですけど、これちょっと一回苦手なことをさらってみるのもいいかなぁと思って出してみました。わたしは机に座ってられないんですね。で、報告書書きとか、書類仕事全般が超苦手で、整理整頓ができないので、物はすぐ失くしてしまいます。あと、お金の計算が苦手です。ていうのがあるんですけど、千穂さんとか何が?

千: 苦手なもの?なんだっけ、苦手なもの。叱られるとか、否定されるのがものすごい弱いです。ていうだけの話です。

会場: (笑)

千: 以上です。

会場: (笑)

ラ: 否定されると力を失ってしまうんですね。

千: 失っちゃうんで。はい、応援してください。

会場: (笑)

ラ: もうすごいこれを聞いただけで、そう、それが苦手だとしてもこんなに魅力的だなっていうのがわかりますよね。うん、だから「否定しないで、応援して」って言われたら、「するする!」ってこう前のめりになっちゃうような、すっごい苦手と魅力がすごい一体化しているいい例を今聞きました。
フミコさんはどんなことが苦手ですか?

フ: わたし満員電車が苦手なので。あのー、家と会社は近いっていうのがすごい、わたしにとっては重要な、働き続けられることで。だから満員電車に乗らない仕事をずっとやってきたかなっていうのはあります。そう、それだけはほんとに、ちょっとわたしは無理とか思っちゃうので。はい。あとはけっこうライチさんと、下二行はライチさんと同じ。整理整頓ができない、必要なものが見つからない、お金の計算が苦手。お金好きなんですけどね。

会場: (笑)

ラ: わたしも好きです。どっちかっていうと。

フ: お金大好きってよく言ってますけど。

ラ: あとコンプレックスじゃないけど、フミコさんの来歴をお聞きしていたときに思ったのが、転校ばっかりされてて、すごくこう、周りを観察してた。観察者であった。それがすごく今のマーケティングっていう、その商品を比較検討するだとか、そういうのにすごく活きてるんじゃないかなと思って。だからその経験としてはマイナス、なんか友だちできなかったなとか、所属がなくてすごく孤独だったのかなって思われているところも、発揮できる力として筋肉がついてるんだなっていうのが、すごく印象的だったんです。
なので皆さんもシートを書くときに良かったこと悪かったこと両方掘り出して行くと、なんか知らない間についてる筋肉あるんじゃないか、みたいな発見につながるんじゃないかなと思っています。

■ほっといてもどんどんやってしまうことは?

ラ: で、次お願いします。じゃあ逆にほっといてもやりすぎちゃうっていうぐらいやってしまう機能が多分人にはついてると思うんですけど、わたしの場合はアイディアを出すのがすごい好きなので、人の話聞いていてもアイディアがわいてきて、これはでも今は言わないほうがいいのかな(笑)と思って止めたりする、自分だったらこんなイベントを思いついて、やりましょうやりましょうって、どっちも忙しいのに、準備がああー、みたいなときにもやってしまうとか、思いついたら人に会いに行くとか、文章を書くこともけっこう睡眠不足でも書いちゃうとか。まずやってみないと気が済まないので、やってみるんですね。それこそ楽しいか楽しくないかわからない、からやってみる。で、楽しくなかったらこれじゃないんだなってわかるみたいな感じで、体がどんどん動いてしまうタイプなんですが。フミコさんは?

フ: わたしもまずやってみるっていうか、そう、やっぱりやりたいって思ったらすぐ動かざるを得ないっていうか、やらずにはいられない。ちょっと落ち着けって思うぐらい、でもとりあえずちょっと動いて、とりあえず連絡してみるとか、なんか調べてみるとか。やっぱり少しでも先に、なんだ、そこに近づきたいって思う。
で、思ってるだけじゃやっぱりダメなので、ちょっとでもいいからとっかかりを作っておくっていうことは、自然としちゃいますね。あの、そうですね。あと、予定を先に書いちゃうとか。わたし宝塚が好きなんですけど、それ、好きな人いて追っかけてるときは、ほんとにまずスケジュール表に「初日」とか「千秋楽」。

会場: (笑)

フ: とか入れて、そこは絶対仕事入れないようにしようとか。なんかそういうことは絶対。好きなことはやっぱり無理やりやります。

ラ: うんうん。千穂さんはほっといてもやっちゃうことってあります?

千: やっちゃうこと。えっと、なんていうんでしょう、人が好きみたいなところがあって、その人の内面集めみたいな(笑)。

ラ: (笑)

千: あ、そう、そうなんだ、みたいな。情報を取りに行くのがほっといても好き。本もいっぱい読みますし。

ラ: ああ、一人の作家とかの本をずーっと。

千: あ、もうずーっと。ほっといても、オタクっぽいっていうか(笑)。なんていうんですかね、その、コンテンツもそうですし、一人ひとりの人に対しても、「そういうところがあるんだ!」みたいのを延々集めてるところがあります。だからこれすごい悩ましかったところは、コンサルタントとかっていう仕事をやるとこれがすごい裏目に出ることが多くって、短い時間でスパスパ言ってかなきゃいけないのに、延々と情報を集めているので、アウトプットまでなかなか行き着かないとか、なかなか断じることができないんですよね。ずーっと調べていたい、結論を先送り先送りにしたいところがあるっていうのは、あの、仕事上すごい葛藤するところなんですが、だんだんそれを活かす方向、活かす道はないかなっていう方向に今は行きはじめていますけど。

ラ: クライアントさんとしてはうれしいでしょうけどね。知ろうとしてくれるっていう。

千: ねぇ、その、時間との兼ね合いが、特にこのワークライフバランスみたいな仕事をしてると、限られた時間でっていうのが絶対ついてくるので、どっかでお尻を決めなきゃいけないんですが、そのお尻をずっと決められないんですよね。まだあるはず、まだあるはずとか、追究しちゃうところが。

ラ: 探究心が。

千: そうですね。「ほっといても追究しちゃう」っていうのがすごい裏目に出るときとうまく活かせるときがあるので、ここの兼ね合いは、とか、相手に誤解させないようにしないといけないなと思ってて。スパスパやれる人でしょと思ってると、なかなか出してこないみたいなところとか、誤解を招きやすいなぁと思っていて。はい、あの、うだうだします、ということはよく言っています。

会場: (笑)。

ラ: あれですよね、この会社に入ったのも、社長のファンになって「ここだ」って思ったいう感じだったっていうのが。

千: まぁそうですね。

ラ: 探究した。

千: ワークライフバランス探究しすぎてきちゃったのかもしれない(笑)。

会場: (笑)。

■探究しているマイ・テーマは何だろう?

ラ: はい。ほっといてもやることっていうのも、あの、なにかそれこそみなさんの導火線につながるヒントになるかもしれないので、ぜひ掘り返していただきたいなと思います。「何をやってもこれをやってるなぁ」っていうテーマがあったり、作業としてやってることがあったりすると思うんですが、わたしは自分らしさとか自由であることとか、あとは家族がいろいろ解体したりしているので、女性とか家族とか、あとまぁ犯罪とかにも興味あるんですけど、どういう教育があれば人は幸せになれるのかっていうのにすごく興味があって、まぁいろんなツールを使ってこういうことを探究してるなぁっていう、わたしのテーマなんですけど。こういうのありますか、何か?

千: はい、えっと、わたしは大学生ぐらいのときに、自分自身が仕事を選べなかったので、キャリアカウンセラーみたいな人がいてくれたらいいのになっていうのに、いまだにずーっと引っ張られてきているなぁと思っています。わたしに、あのときの自分を助けてあげられるだけの知識やスキルがあるだろうかっていう。大学3年生の自分を救える自分になっているのか、みたいなことはずっとテーマかなと思います。で、悩んでたり、そこから遠ざかっちゃったなぁと思っても、いつかまた戻る初期衝動みたいなのがあるのはいいだろうなぁと思っています。

ラ: フミコさんは何かテーマ。

フ: はい、わたしもあの、ライチさんと同じ2つ、実は女性っていうのと、家族っていうのはやっぱり大きなテーマです。で、うん、女性に関しては、実はその全然無口な少女だった中3のときに、わたしはその家庭科の授業が、当時はまだ男女別々だったんですね。「技術」「家庭」っていうふうになっていて、女子だけ家庭科室、男子は技術室行って、女子はお料理したり裁縫したりっていうのがどうしても納得できなくって、なんで義務教育で花嫁修行みたいなことしなきゃいけないんだっていうことがすごい納得できずに、あの、家庭科の授業になったらわたしは一人で図書室行っちゃったりとか、授業受けなかったんですよ(笑)。しゃべらない子だったくせしてみたいな。で、中3のときの弁論大会っていうときに、わたしはそのことをテーマにして「おかしい」って。人としての教育をすべきであって、どちらも生活力なので、技術も家庭も。生活力として、男女おんなじ授業を受けるべきだっていうのを弁論大会で、それまでしゃべらない無口なわたしが言ったら、「フミコがしゃべった」みたいな(笑)。

会場: (笑)。

ラ: しかも弁論大会で(笑)。

フ: クララが立った的な感じで(笑)、代表にまでなっちゃったんですけど、なんかそういう、すっごいだからそのぐらい怒りがあったの。ていうのが、実はわたしの立候補の原点だったんです。

ラ: ああ、市議会議員の?

フ: ちょっとすごく飛ぶんだけど。だから中3、中学生のときに政治家になりたいって思ったのは、実はそれだったの。中3のときに思ってたその夢が、多分それを大人になってから機会があって叶えたっていうのがあるので、女性の問題とか、あとそれに関連して、すごく世の中とか、わたしたち自身も、やっぱり家のことは働いててもなんか女性がやらなきゃ「いけないんじゃないか」とか、妻であり母であり女性でありみたいな、なんかその、キラキラして家のこともやってお料理も上手でみたいな、お母さん像を企業も勝手に求めているっていう、すごい怒りがあって、今仕事をやってるんです、実は。その常識を変えたいんですっていうのがあって。その家族の役割とか、女性の役割を変えたいっていうので、何をやっても、わたしはその2つのテーマに、いろんな形でかかわってるなっていうのがあります。

ラ: ありがとうございます。こういうなんか自分のテーマがあると、今の会社の中でもそのテーマに即した何かができるかもしれないし、うーんと、じゃあ会社外の活動とかコミュニティの中にこういうテーマを持っていると、別に賃労働というか、経済活動だけで夢を叶えるっていうふうに決めなくていいとわたしは思っていて、何か本当に子どもの頃から自分の中で引っかかっていたものとか、動かしたいと思うものについてちょっと掘り返してみるのもいいかなと思います。
で、まず動いてみること。さっきフミコさんもおっしゃっていましたけども、検索するとか、誰かにメッセージしてみるとか、話してみるとか、関連するイベントに行くとか。きょう皆さんはすごい経験を、経験リッチな選択をしてここにいらっしゃるわけなんですが。っていうことをやったり。
なんかまだ自分はぼんやりしてるっていうときに、何かをやってる人で、この人好きとか、この場所が好きとか、というところで人をサポートすると、いろいろ見えてくるものもあったりします。わたし今でも人がやってるイベントとかの手伝いをしたりするのは好きで、すごく見えるものがあるし、勉強になるので。自分だけで自分をわかろうとするとなかなか難しいんですけれども、人と何かをやってみるっていうのもヒントになるかなぁと思います。
はい。これで、休憩のあとワークタイムになります。ちょっと時間があれなので、10分休憩を、この時計で50分からはじめたいと思います。今、机が3つあるんですけど、この島でやりたいと思います。今のうちにあっちの島がいいとか思ったら。

会場: (笑)。

高: 移っていただいても(笑)大丈夫です。では、10分間の休憩になります。お疲れ様です。ありがとうございます。

(トーク終)

__________________________________

【終わりに】

ここから、全員でワークシートを記入したり、グループごとに発表したりという時間を取りました。ワークシートは複数パターン用意し、過去のこと、未来のこと、書きやすいところから取り組んでいただくようにしました。
短い時間で、でも強制力の働く中で自分自身と向き合いつつ、他の人の存在も感じながらワークに取り組む。その内容をシェアしあう。そこからあらたなプロジェクトが立ち上がる。そんな機会があちこちにあるといいなあ、というのが私の願いです。実際に、このイベント開催から半年の間に、この日のご縁で実現したことが、いくつもあります!
面白そう、と思ったあなたも、マイ・プロジェクトの会を開催してみてはいかがでしょうか。

私がこのイベントを開催するきっかけとなった「母マイプロ」のHPはこちら。
http://marinatakebayashi.wixsite.com/mypro

書き起こしを担当してくださったせいこさんが、ご自身のブログで詳細なレポートを揚げてくださっています。マイプロの手法について、当日の流れ、せいこさんの視点からのメモなど。
ぜひぜひご覧ください。
http://hitotobi.hatenadiary.jp/entry/2018/02/27/100000

世の中にすてきなプロジェクトがあふれますように。

このイベントに関わってくださったすべてのみなさまに。
「あ」「り」「が」「と」「う」!

2018年5月6日 高橋ライチ


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