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メンターによる日報を使ったリモート研修の話

こんにちは、
LINE Fukuoka クリエイティブ室ソリューションチームの田口です。
私たちの部署クリエイティブ室では、日々優秀な仲間が増えていっています。そして最近では、新しく入られる方への研修はほぼリモートで行うことが多いです。

リモートだと、もちろんメリットもありますが不便なところもあるかと思います。特に最近では、新しく入られる方が直接メンバーと会話することが難しいため、不安も少なからずあると思います。それらの不安をできるだけ軽減させるよう、ソリューションチームでは「メンター」という役割の方がいます。
※研修を受けた新人さんを「メンティー」とこの記事では記載しています。

今回は「メンター」が行った、「日報」についてお話ししたいと思います。
実際に担当していただいた「メンター」さんにお話を聞きました。
(以後、取材時のコメントを抜粋します。)

「メンター」として考えていたこと。

研修の段階で(メンティーが)難しいと感じたり理解できないということはごく当たり前のことだと思っていますが、
もしそのことで自信をなくしたり不安に感じたりしていたらメンタル面でサポートできればと考えていました。
ただ、リモート環境でのメンターはとても難しく、どのように接したら良いか悩みました。
そんな時、業務報告を行う「日報」に目がいきました。

「メンティー」が考えていることを、考えたい。

ソリューションチームでは普段日報で業務報告をすることはないのですが、新人研修の時だけ日報で報告しています。
メンティーが、その日やった研修内容とその感想を報告し、研修担当者がそれを読んでコメントで返すといったものです。
先程言ったように、メンティーがどう感じているかを重要視したい私は、この日報を研修担当ではなくメンターの私が報告をもらってコメントを返してみてはどうかと思い実践しました。

重視するのは研修内容の進捗ではない。

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日報の中で私が重視したのは研修内容の進捗ではなく、研修を受けてどのように感じたかという感想の方です。業務に対する具体的な回答は私には務まりませんが、業務に接してみて日々どのように感じたのかを知ることができれば何かサポートできることがあるかもしれないと思ったんです。

楽しんで取り組めたものについてはメンターの出る幕はそんなにないと思っていて、理解が難しいときに自信をなくしてしまったり、不安になったりしてないかを気にかけました。

業務的にではなく、コミュニケーションのために。

この日報(交換日記)は本来同じ部署の方なら誰でもアクセスできる場所に格納されているのですが、今回はパブリックスペースにはファイルを置かずお互いローカルに保存して個人チャットで直接ファイルを送り合いながら進めました。
研修担当はもちろん上司にも共有しないので遠慮なく感想を書いてくださいという始め方にしました。
※最終的には、業務に対する向き合い方をみんなにも知ってもらいたいと思い交換日記をパブリックスペースに移すことにしました。もちろん本人の了承を得た上で。

自分を客観視することで生まれるアイディア。

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1日の終わりにその日の感想を文章にするというのは、自分の気持ちを整理してアウトプットすることができ自分の行動を客観視する機会を与えてくれるような気がします。反省点だけで終わらず次はこうしてみようとかのアイデアももしかしたら湧きやすいのかもしれません。

実際にやってみていくと、メンティーさんは理解できなかった業務については冷静に受け止めることができ、さらにその先のどうしたら理解しやすいかのアイデアまでを日報で報告してくれました。
私としてはそれはもう理想的な回答でうまくメンターが務まるか不安なところもあったのですが、結果としてメンティーさんの人柄や性格に助けられとても楽しく日報のやりとりをさせていただきました。

相手をリスペクトする気持ちを忘れない

メンターを担当してみて私自身、メンティーさんから学ばせてもらうこともありとても良い機会を与えてもらったと思います。
もし次またメンターの機会があるなら挑戦したいと思いますがこの経験をメンターのコツのようにテンプレート化するのではなく、あくまでも相手と向き合って接すること、これを大事にしたいです。

また、今回の研修を終えて、研修を受けた新人さんからも感想をいただけたのでご紹介させていただきます。

自分にとっての日報のイメージは、タスクと所要時間や再発防止策を埋めるような堅いイメージでしたが、実際はテンプレートがなく好きなだけ感想を書けて、その日にお返事コメントをもらえて、肩肘張らずに楽しめました。
つまずいた時も、『前に進んでいるから大丈夫です』と日報で言ってもらったことは大きかったです。
現行の業務の結論だけではなく、経緯や考え方も快く教えてくださり、モチベーションが高まっていきました。

リモートワークで業務の研修以上に新人さんとの接し方が難しい中、同じような問題を抱えられているメンターさん、簡単な会話からでもいいので、このような日報によるコミュニケーションはいかがでしょうか。

きっと早くメンティーと分かり合え、すぐに優秀なメンバーとなることでしょう。