移動体通信 #2 2G

株式会社リュディアです。今回は第2世代移動通信システムについてまとめてます。前回までのまとめを以下につけておきます。

第2世代移動通信システムは 1993年付近から実用化されました。以下 2G と記載します。1G と 2G の最も大きな違いはアナログ方式デジタル方式かというものです。またデジタル方式への移行によりメールやブラウザ閲覧機能が実装されたのも 2G からです。

通信方式は FDD - TDMA であり日本では電電公社が開発した PDC 方式が採用されました。北米では D-AMPS 方式が使われましたがその他の国では GSM 方式が採用されました。通信速度は 9600 bps = 0.01 Mbps でした。この後 GSM が広く普及し実質世界標準といえるレベルにまでなりました。

1G が使われだした当初、欧州各国では独自のアナログ方式が使われていましたが欧州は国をまたぐ人の移動も多いため不便な状態になることが容易に想像できます。そこで欧州各国で2Gの通信方式を統一しようとする動きが出ました。1987年に GSM 規格が統一され欧州での 2G サービスは GSM になりました。方式が統一されたことで販売量が増え、コストが下がり、普及が促進され、という良い循環に入りました。現在でも GSM が使われているエリアがあるほどに普及したのです。

ここで 2G で採用している FDD - TDMA 方式について簡単に説明しておきます。まず FDD です。携帯電話と基地局の間の通信を考えたときに携帯電話から基地局への通信を上り、基地局から携帯電話への通信を下りと呼びます。この上りと下りで別の周波数を使う方式周波数分割複信Frequency Division Duplex:FDD)と言います。

次に TDMA です。TDMAは時分割多元接続Time Division Multiple Access:TDMA)のことです。簡単に書くと同じ基地局に接続する複数の携帯電話が時分割で通信を行う方式です。一定の時間単位で複数の携帯電話の通信を切り替えるイメージになります。

後に 2.5G と呼ばれる CDMA方式が登場するのもこの時代です。TDMAから CDMA に通信方式が切り替わっていきます。

今回は 2G についてまとめてみました。

では、ごきげんよう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?