移動体通信 #1 1G

株式会社リュディアです。移動体通信、いわゆる携帯電話の通信システムについてまとめてみたいと思います。

5Gが実用化されようとしています。1980年の 1G と呼ばれる世代が実用化されてから 40 年を経て 5G の時代に入りつつあります。移動通信システムはおおよそ10年で1世代進むようになっており40年目の2020年付近に5Gが実用化されました。

この記事をご覧いただいている方は移動体通信のどの世代から携帯電話を持たれている方でしょうか?3G 以降の方がほとんどだと思いますがいかがですか?

スマートフォンの発表以来、当初の通話機能を中心としたものから、データ通信が中心になってきました。最新の 5G までの変遷も振り返りながらまとめていきたいと思います。

初回である今回は 1G とよばれる第1世代移動通信システムについてです。1G は初めて実用レベルになった移動通信システムです。1G はアナログ通信であり移動しながら音声通話をするためのシステムです。1979年に研究レベルから実用化レベルに移行したといってよいと思います。電電公社からNTTへの移行が 1985年なので、まさにこの移行期に実用化された技術と言えます。

当初は携帯電話ではなく自動車電話として実現されました。自動車に搭載した移動通信システムだと自動車から給電できるので電源の心配がなくなります。当時の移動通信技術は消費電力も大きく、またバッテリーを小さく大容量にする技術も実現されていなかったことがわかります。しかし自動車内のみの移動通信システムでは普及にも限界があります。そこで電源を持ち運べるようにしたものがショルダーフォンです。参考にNTTドコモ歴史展示スクエアのページにあるショルダーフォンは以下のようなものです。

なかなかのサイズですが当時は先鋭的なものでした。ちなみにこの当時、外回り中心の仕事をされているビジネスマンが使っていたのはポケベルと呼ばれるものです。またこの当時のポケベルは数字のみの送信です。それに比べれば自動車電話にしろ、ショルダーフォンにしろ非常に先鋭的な商品でした。

自動車電話、ショルダーフォンの発表後、電電公社から NTT に組織改編が行われ分社化により NTT移動通信にサービスが引き継がれます。このNTT移動通信が今の NTTドコモです。携帯電話がアナログムーバとして販売されはじめました。まだ価格も高く一般に普及したとは言えないですが、今後の移動体通信の基礎を築いたと言えます。1G のサービスは2000年付近で終了となりました。

では、ごきげんよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?