日本人のパスポート保有率19%

リュディアです。2023年1月2日に海外に行かなくても国内で十分? パスポート保有率19%の日本というニュースを見かけました。

パスポート保有率が19%とのことなので日本人の5人に1人が保有しているイメージです。世界で最も強いパスポートと言われる日本国旅券なのにもったいない、という論調の報道なのですけど用事がなければ不要ですしね。

外務省旅券統計という資料がこちらにあります。都道府県別などいろいろなデータがまとめられています。

この2-3年はコロナ禍であることから旅券発行数が減るのは仕方ないと思います。ただ日本人の20%弱しかパスポートを持っていないことをどう考えるべきでしょうか。ただ海外と比較して多い、少ないという論争は避けるべきだと思います。ちなみに私はこの20年程度、切らすことなく持っていますし海外出張もあります。

日本は周囲をすべて海に囲まれている島国であり、陸続きの他国がある諸外国とは状況が異なることがあげられます。パスポートを取得する、ということは言葉の通じない海外に飛行機で移動する、ということになります。これはなかなか敷居が高いのではないでしょうか。

例えば北米であれば米国からカナダに陸続きですし言葉も共通です。米国からメキシコも言葉は異なりますが陸続きですね。EUに加盟している諸国も陸続きでですね。言葉は異なることもありますが、日本語ほどの障壁は無さそうです。

このように考えると、日本という国は海外から自然の城壁=海で守られており、逆に自然の城壁=海の影響で海外に移動しにくい環境であるということも言えると思います。昔のように直接海外に行かないと情報が入らない時代でも無いです。もちろん現地に移動して仕事をしたり留学したり、というのは独特の意味を持つのですが、少し雰囲気を知りたい、英語を勉強したいというレベルであればネット環境があれば味わえます。

私自身は若いころに外国に行ったことで得られた経験として、独特の孤独感を感じたことが非常に有益であったと感じています。自分が圧倒的少数になることで、少数側に立った場合にどのように感じるのか理解できました。日本で普通に生活しているだけでは感じることのない体験ができたと思っています。ただし今は海外にいっても普通に携帯が使えて、日本の知り合いとやり取りできる環境にあります。あの圧倒的な孤独感は味わえない世界になったのかもしれません。

いろいろと書きましたが、海外に行くことのみが重要ではないですが、若いうちに海外を味わっておく、それも目的意識を持って味わっておくことは重要だと思います。短期海外留学で日本人ばかりで集まって海外旅行気分の学生もたくさん見ました。あのような留学なら行く必要はないですね。しかし留学して学部や修士課程を終了する、仕事で何かを成し遂げる、といった目標を持って海外に行くことは非常に意味があると思います。若いうちにぜひチャレンジしてもらいたいと願っています。

では、ごきげんよう。

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