2022年用年賀状について #2 SDGs と年賀状

株式会社リュディアです。年賀状シリーズ第2弾です。引き続き2022年用年賀状ついてまとめてみたいと思います。

前回までの 2022年用年賀状に関するまとめへのリンクは以下を参考にしてください。

今回は SDGs と年賀状についてまとめてみます。本まとめのきっかけとなったのは SDGs を理由に年賀状をやめる企業が相次ぐというニュースを見たときに感じた違和感でした。例えば以下のニュースです。

まず SDGs ゴールの 1 つとして環境負荷低減も含まれることは事実ですが大きなゴールは世界の貧困を無くすことです。メディアでもここはぶれないようにしてほしいです。

今、日本ではSDGs = 環境負荷を下げる(環境保護) というようになっていませんかね?SDGs の前身は MDGs です。以下の国際連合広報センターの MDGs のページを見てみましょう。

8つの目標があがっていますが環境に関するものは 7 環境の持続可能性の確保のみです。

SDGs は MDGs で取り残された人々を本当に救えるようにという反省を起点としています。誰もが自分たちにとってやりやすいことは頑張るのですが、旨味がないことは頑張りません。先進国にとって後進国の貧困を無くすという目標は正直なところ旨味が無いのかもしれません。先進国から見れば援助する側になるわけですから。外交は慈善事業ではないので当然ではあります。

国同士の損得が絡む外交ではいろいろとしがらみもありそうなので民間企業の技術的なイノベーションに期待するというのも SDGs が MDGs と異なる点です。民間企業ももちろん利益がないと動かないわけですが、国益よりは軽いですし考えやすいですよね。

皆さんももう一度 SDGs について内容を読んで自分の頭で理解し考えてみてください。けっして環境問題のための議論ではないことを理解してほしいと思います。ユニセフの SDGs に関する以下のページを見てください。

キャプチャー画像も以下につけます(違法ですかね?)

画像1

いわゆる環境保全に関するのは 13, 14, 15 の 3つだけです。SDGs の考え方自体は素晴らしいです。全部の項目を実現できたら本当に素晴らしいと思います。ただ理想論だけで国際社会や外交は動かないのでどこまでできそうか、何ができそうか考えることは重要だと思います。特に環境破壊がどうのこうの、年賀状を出すか出さないかで SDGs のどの項目が前に進み、それが本当に意味のあることなのかどうかを考えてみてください。

では、ごきげんよう。


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